記録ID: 8260023
全員に公開
山滑走
白馬・鹿島槍・五竜
白馬鑓ヶ岳BC/二股起点〜大出原迄 2025年滑り納めです。
2025年06月06日(金) [日帰り]


体力度
6
1〜2泊以上が適当
- GPS
- --:--
- 距離
- 29.6km
- 登り
- 2,388m
- 下り
- 2,386m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
猿倉まで5.6km、標高差400m。自転車を押して登り、猿倉荘付近にデポ。 猿倉はトイレ、水使用可能です。 上記の県道白馬岳線は標高1160m地点での路面変状により二股から先で通行止め。また猿倉登山者用駐車場も地盤割れのため使用不可…。 いずれも昨冬の大雪が原因でしょうか。夏山シーズンにはバス・タクシーのみ通行できるようにする方針のようです。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
・標高1410m以下では夏道歩き。下りのために景色を覚えておきましょう。 猿倉台地は融雪が進んでスキーを使うのは難しくなっています。 ・小日向のコルへの急斜面、湯ノ入沢側への入口は雪が繋がっています。 ・湯ノ入沢付近も融雪により雪切れあり。余分に下って登るか、ヤブを横切るか手間を取られます。 ・湯ノ入沢から大出原までは充分に積雪あり。 雪面状況は上部で縦溝。中腹以下では細かいコブも加わる不整地で滑降注意。残雪は多くても快適とはいえない状況です。 |
その他周辺情報 | 県道31号沿い、ぽかぽかランド美麻(大町市美麻)にて汗を流しました。(物見遊山手形使用) |
写真
2:38 通行規制箇所(1160m)
猿倉まであと少しの崖上で路面変状により通行規制。ひどくなれば中房温泉へ上がる道のように崩落するのでしょうけどまだ踏みとどまっています。
2:53 猿倉(1240m)到着
ほぼ予想どおりの時刻で猿倉到着。じんわりと疲れました。
自転車と靴をデポしてスキーブーツに履き替えますが、鑓温泉分岐まで靴で上がっても良かったかも。
3:11 猿倉出発
猿倉まであと少しの崖上で路面変状により通行規制。ひどくなれば中房温泉へ上がる道のように崩落するのでしょうけどまだ踏みとどまっています。
2:53 猿倉(1240m)到着
ほぼ予想どおりの時刻で猿倉到着。じんわりと疲れました。
自転車と靴をデポしてスキーブーツに履き替えますが、鑓温泉分岐まで靴で上がっても良かったかも。
3:11 猿倉出発
6:13 小日向のコル出発
早朝の硬い雪面を横滑りでゆっくり下りていくつもりでしたが、想像以上に荒れていてスキーで滑るのは困難でした。
すぐに諦めて改めてシートラに換装。脚力と時間を浪費してしまいました。
これは次回への教訓としたい。
雪が切れた箇所を下って湯ノ入沢へ。いつもより余分に下ったことに気付きます。
融雪によっていろいろとムダな手間が増えてくることを実感。
6:40 湯ノ入沢を登り始める(1580mより)
早朝の硬い雪面を横滑りでゆっくり下りていくつもりでしたが、想像以上に荒れていてスキーで滑るのは困難でした。
すぐに諦めて改めてシートラに換装。脚力と時間を浪費してしまいました。
これは次回への教訓としたい。
雪が切れた箇所を下って湯ノ入沢へ。いつもより余分に下ったことに気付きます。
融雪によっていろいろとムダな手間が増えてくることを実感。
6:40 湯ノ入沢を登り始める(1580mより)
雪が緩んだのを見計らってシール登行に切り換えたものの、
荒れた雪面と雪質が変化することで時々スキーが滑ってしまい気を遣います。
それとこの頃より右足の内踝がスキーブーツとのアタリによる鈍痛を感じ始めました。
長丁場を踏まえ以前使用していた軽量ブーツを用意したのですが、これが結果的に裏目に出ました。
長年使用しておらず以前よりも痛みを強く感じるようになっていました。
重くても馴染んだブーツにしておくべきでした。これも今回得た教訓です。
荒れた雪面と雪質が変化することで時々スキーが滑ってしまい気を遣います。
それとこの頃より右足の内踝がスキーブーツとのアタリによる鈍痛を感じ始めました。
長丁場を踏まえ以前使用していた軽量ブーツを用意したのですが、これが結果的に裏目に出ました。
長年使用しておらず以前よりも痛みを強く感じるようになっていました。
重くても馴染んだブーツにしておくべきでした。これも今回得た教訓です。
鑓温泉を過ぎてやや北寄りに向きを変える辺り。
急斜面手前までシール登行で行きたかったけど、やはり荒れた雪面と疲れと痛みで踏ん張りが利かなくなっていました。
急斜面に入る少し手前でシートラに換装すると、痛みは少し和らいだので登りを継続しました。
急斜面手前までシール登行で行きたかったけど、やはり荒れた雪面と疲れと痛みで踏ん張りが利かなくなっていました。
急斜面に入る少し手前でシートラに換装すると、痛みは少し和らいだので登りを継続しました。
二股から上がった影響が最も大きいことは間違いないとして、
融雪によるルート状況の悪化、雪面の荒れ、ブーツの選択と諸々の要因もあるでしょう。
何はともあれやってみないと分からないので、今日のことは良い経験となりました。
融雪によるルート状況の悪化、雪面の荒れ、ブーツの選択と諸々の要因もあるでしょう。
何はともあれやってみないと分からないので、今日のことは良い経験となりました。
デモのようにどこでも滑れるレベルならともなく、ゲレンデのように攻めた滑りはできません。
去年に続いて2年連続でケガして職場にまた迷惑を掛けるわけにはいかない。
シュテムターン、斜滑降と安全第一で下りていきます。
去年に続いて2年連続でケガして職場にまた迷惑を掛けるわけにはいかない。
シュテムターン、斜滑降と安全第一で下りていきます。
苔で緑色の露天風呂。害はないと言い聞かせて入りました。素晴らしく良い湯加減でした。
浴槽の床が苔で非常に滑りやすいので要注意です!
以前は大勢で雪を投げ入れてうめたこともあったけど、その日の天候によって湯温が変わるようです。
一応晴れているけど薄雲が出ているくらいが適温になるのでしょうか。
浴槽の床が苔で非常に滑りやすいので要注意です!
以前は大勢で雪を投げ入れてうめたこともあったけど、その日の天候によって湯温が変わるようです。
一応晴れているけど薄雲が出ているくらいが適温になるのでしょうか。
14:29 小日向のコルへの登り返し開始(1610mより)
登りの時の経緯を踏まえ、ヤブを横切ってルート短縮を図りました。
30mほど登りの標高差を縮めることはできたけど、シートラに換装する手間はあります。
行動時間が伸びるのは小さなことの積み重ねだと実感します。
小日向のコルへの登り返しでは、しっかり雪が緩んでいたので全てシール登行でいけました。
登りの時の経緯を踏まえ、ヤブを横切ってルート短縮を図りました。
30mほど登りの標高差を縮めることはできたけど、シートラに換装する手間はあります。
行動時間が伸びるのは小さなことの積み重ねだと実感します。
小日向のコルへの登り返しでは、しっかり雪が緩んでいたので全てシール登行でいけました。
15:50頃 猿倉台地上部よりシートラ開始
ヤブが目立つようになり、歩くほうが楽だと判断。GPSも度々確認して、可能な限り登りのトレースを追います。
もう夏道の形状が出ているところもあります。ある程度踏み抜いてしまったけど、大方は持ちこたえてくれました。
体重が軽いのは間違いなく登山にとって有利です。
ヤブが目立つようになり、歩くほうが楽だと判断。GPSも度々確認して、可能な限り登りのトレースを追います。
もう夏道の形状が出ているところもあります。ある程度踏み抜いてしまったけど、大方は持ちこたえてくれました。
体重が軽いのは間違いなく登山にとって有利です。
雪が繋がっているところは順調にいけましたが、1420m付近で夏道をなかなか見いだせず苦労しました。
1410m付近から忠実に夏道を辿る必要がありますが、周辺は既にヤブがしっかり起きていて視野が限られます。
GPSの登りトレースとの精密な照合が必要です。
GPS軌跡の中で、リングワンデルングのようになっているところはその捜索の跡です。
1410m付近から忠実に夏道を辿る必要がありますが、周辺は既にヤブがしっかり起きていて視野が限られます。
GPSの登りトレースとの精密な照合が必要です。
GPS軌跡の中で、リングワンデルングのようになっているところはその捜索の跡です。
18:00 二股(830m)下山!!
ゆっくり下りて約20分。懐かしの二股に戻ってきました!
片方のブーツのヒールピースに小石が挟まって除去できず、ビンディングに固定できなかったこともあって徐行で下りました。
GPSは通常は下りの自転車の区間は切ってしまうのですが、今回はあえてデータを残しています。
二股から大出原まで登ることはおそらくもうないでしょう。今回の山行は貴重な経験を得られた思いが大きいです。
ゆっくり下りて約20分。懐かしの二股に戻ってきました!
片方のブーツのヒールピースに小石が挟まって除去できず、ビンディングに固定できなかったこともあって徐行で下りました。
GPSは通常は下りの自転車の区間は切ってしまうのですが、今回はあえてデータを残しています。
二股から大出原まで登ることはおそらくもうないでしょう。今回の山行は貴重な経験を得られた思いが大きいです。
装備
個人装備 |
山スキー
ポール
シール
スキーアイゼン
マムート・アバランチビーコン Barryvox
ブーツ
携帯用ワックス
携帯用ブラシ
長袖シャツ
レインウェア
タイツ
ズボン
スキー用靴下
アウター手袋
予備手袋
ネックウォーマー
薄手のビーニー
ザック
12本爪アイゼン
ピッケル
行動食
非常食
飲料
レジャーシート
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
GPS
アマチュア無線機
無線従事者免許証
無線局免許状
発煙筒
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
保険証
携帯
サングラス
タオル
一眼レフカメラ
広角ズームレンズ
三脚
ねんどろいど(あおい・ひなた)
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---|
感想
県道白馬岳線の車両通行止めでハードルの上がった鑓温泉ルート。
自分にとって今季は昨季の骨折からの復帰シーズンであり、悪天による滑走日数の減少は仕方なしとしても毎回の中身をできるだけ充実させることを期してきました。
過去の自分の同ルートの所要時間を参照のうえ、早発と可能な限り軽量化を図って臨みました。
しかし追加された登りの疲れはじわじわと出てきました。やはり二股から登るのは大変です。
今回軽量化を期して、以前使用していたツアータイプのスキーブーツを使ったことも裏目に出ました。
いろいろ問題点も明らかとなり、来季に繋がる意味でも、シーズンの締め括りに相応しい充実した一日となりました。
最良の時期からは少し遅かったけど、6月まで山スキーができたことは意義がありました。
次回からは無雪期登山へ移行します。
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訪問者数:116人
下りは滑られるから 少しマシ。しかし長かったですね。
ついに白馬も行けませんでしたが こんなルートもあるのですね。
靴が痛みが出たそうで、大変でしたね。
今シーズンも 沢山の雪景色を
ありがとうございました。(⌒∇⌒)
梅雨入り前の滑り納めの機会、過去2年行きそびれていた鑓温泉ルートで締め括りたかったのです。
本来の登山口は猿倉なのですが、現在道路が通行止め。厳冬期と同じく二股が起点となっています。
標高差は400mと気が重いハンデなのですが、距離で見ると倍になるんですよ。
このため正直躊躇う気持ちもありましたが、行けるところまで行ってみようと考えました。
部分的に違いますが、大筋で鑓温泉経由の夏道と概ね同じような行程です。
良かれと思って軽いブーツを選んだのが失敗しました。痛みが出てはペースが乱れてしまいます。
でも稜線手前の大出原まで行けたことで納得の締めとなりました。
今季もたくさんの山行記録を観ていただきましてありがとうございました!
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