戸隠山

2025年06月08日(日) [日帰り]

• GPS: 07:09
• 距離: 11.2km
• 登り: 938m
• 下り: 938m

コースタイム

日帰り

• 山行: 5:35
• 休憩: 1:34
• 合計: 7:09

距離 11.2km 登り 938m 下り 938m

7:46 戸隠キャンプ場ウェルカムハウス
8:18 8:28 奥社前なおすけ
8:42 随神門
9:01 9:14 戸隠神社奥社
9:55 9:56 五十間長屋
9:59 10:07 百間長屋
10:13 10:24 西窟（負傷地点）
10:56 11:02 蟻の塔渡・剣の刃渡
11:12 11:14 八方睨
11:24 11:54 戸隠山
12:29 12:30 九頭龍山
13:13 13:21 一不動避難小屋
13:21 13:22 一不動
13:34 13:35 氷清水
13:39 13:40 帯岩
14:21 ゲート
14:27 14:28 弥勒尾根コース分岐
14:45 戸隠牧場入口
14:51 戸隠キャンプ場
14:55 ゴール地点

天候

曇りのち晴れ
気温17〜18℃
微風

アクセス

利用交通機関：

電車 自家用車

自家用車でまるた家に前泊
当日松本のビジネスホテルにnameless7cを迎えに行き3人で車で登山口へ。

高妻山登山者用駐車場を利用
トイレ、自販機アリ

コース状況／危険箇所等

・戸隠神社奥社まで
観光客も来る整備された道で難所無しだが入口から40分程かかり意外に長い。
神社の脇に登山口がある。

・奥社〜百間長屋〜蟻の塔渡り
開始からいきなり急登がずっと続く。
鎖は百間長屋以降本格的に現れ始め、高度感ある鎖場が何箇所もある。胸突き岩の長い鎖場を越えるといよいよ蟻の塔渡りとなる。

・蟻の塔渡り〜剣の刃渡り
両側断崖絶壁で有名なナイフリッジ区間。
トラバースルートもあるが、其方もかなりの高度感あり。
幅50センチのナイフリッジが約200m続く。
四つん這いや跨って進めば比較的安全と言われるが、落ちたら終わりなので無理そうなら引き返すべき。

・八方睨み〜戸隠山〜一不動避難小屋
アップダウンが続き体力を削られる。
絶壁の際を歩く箇所が多いので慎重に。

・一不動〜戸隠牧場まで
ずっと沢沿いを降りていく急な下り道で上部は非常に荒れている。
滝の直ぐ脇を鎖で降りたり、岩場をトラバースする帯岩などもある。
数えきれないほど沢を跨ぐ事になるが、斜度が緩み樹林帯に入ればゴールも近い

その他周辺情報

・そばの実
戸隠蕎麦の店。16時まで

・いこいのいで湯 森林囃子(もくもくばやし)
日帰り温泉。大人500円。内湯のみ

写真

6/8 7:40

予定より少し遅れてしまったが高妻山登山者用駐車場に7時半過ぎ到着。
予報通りの曇天だがその分気温は17℃前後と涼しく登山日和だ。
トイレを済ませいざ出発！

蟻の塔渡りが待ってるぜ(^◇^;)

6/8 7:46

先ずは登山口のある奥社を目指す。
参道入口までは遊歩道で30分ほどだ。

6/8 7:46

歩きやすくて気持ちいい遊歩道

6/8 8:19

奥社への参道に合流
nameless7cのトイレ待ちで10分ほど休憩する。

6/8 8:41

奥社までの道は観光客で溢れていた。
目の前の門は中間地点の随神門。
屋根の上に草生えてる。

6/8 8:43

樹齢400年の巨大杉並木！
サイズ感がバグるな。
小人になった気分？

6/8 9:06

30分ほどで戸隠神社奥社に着いた。
登山の無事を祈りお参りしておく（祈りが届かなかった人が1人…）

6/8 9:09

神社の社務所の脇に登山口があった。
登山を始める前、10年以上前に観光で来た時にもこの登山口を見たが、行方不明者の写真が貼ってあったり、上級者向け！みたいな案内を見てビビって引き返した思い出。
まさかここにもう一度来る事になろうとは…

6/8 9:26

戸隠山への道はのっけから急登！
睡眠はしっかり取った筈なのに身体が重い私とまるたに対して軽々と歩を進めるnameless7c

今回の蟻の塔渡り攻略の為シミュレーションを重ねて来たというnameless7c
岩の上で靴のグリップを確かめイメージトレーニング。

6/8 9:33

元気いっぱいのnameless7cに置いていかれ、更に後ろから来た別グループにも追い抜かれていく私とまるた。
どうにも身体が重いな。
こんなんで難所に挑めるのか…？

6/8 9:34

戸隠の断崖絶壁が見えて来て軽くビビる。
なるべく怖い事は考えない様に意識を逸らしながら先へw

6/8 9:35

全然なだらかな場所が無いな。
ずっと登りが続く

6/8 9:42

岩場が増えて来た様な…

6/8 9:53

うわ〜
あの上歩くの？

さっきから雪渓がちょくちょく見えるな

6/8 9:55

自分達3人の他に重装備の4人グループと軽装のソロ男性が登っていて度々行き違った。
軽い鎖場上に聳え立つ巨岩。
あれは流石に巻くよね？

6/8 9:56

五十間長屋到着。
水平歩道みたいに岩がくり抜かれた道が奥に続いているが、男性が立っている辺りにはペンキで❌が書かれているので行き止まりなのかな？

6/8 9:57

断崖の際を進むと…

6/8 10:00

直ぐに百間長屋が現れた。
先行四人グループが装備換装中だった。
奥に雪渓があるな。

疲れたのでここで小休止、自分達もヘルメットを装着する。

6/8 10:07

巨大な百間長屋の岸壁。
まるたとnameless7cが小人に見える。

6/8 10:10

登山道の先には日本猿が休憩していたが、こちらが近づくと少し歩いては振り返り威嚇、を繰り返す。
人馴れしているのか慌てて逃げる様子も無い。

6/8 10:12

遂に登山道脇の木に避難するニホンザル氏

6/8 10:12

葉っぱをモグモグしている様子を撮ろうとしたら威嚇された。
邪魔してスマンな。

6/8 10:13

猿と反対側の崖には西窟の標識と祠が。

ニホンザル氏と先の景色が気になり1人先へ歩いていく私。
一方その頃まるたとnameless7cは何をしていたのかというと…

6/8 10:14

崖から垂れていた謎の鎖を登り始めるまるた（nameless7c撮影）
上には社があったらしい。

そして真似して鎖に挑んだnameless7cは着地に失敗し片足を痛めてしまう…😇

ま）登ってる途中で太腿と脹脛が攣りそうになってヤバかった😱

6/8 10:17

鎖の手前で西岳の威容を眺めながら待つも一向に来ない2人。
他の2グループも先に行ってしまい、どうしたのかとやって来た2人に事情を聞くとnameless7cの負傷が発覚。
nameless7cはとてもこの先に進めないので下山するという。

この先は鎖場が連続する為引き返すならここが最終判断地点だ。

6/8 10:32

結局1人下山となったnameless7cと分かれまるたと2人で戸隠山を目指す。
初っ端の鎖場は危なげなくクリア！

6/8 10:33

鎖が垂れてるから登れるのだろうが、怖そうなので自分は遠慮しておくよ…

それにしてもいつのまにかすっかり青空になってるな

6/8 10:35

また直ぐに鎖場が！

6/8 10:36

上に登った後横移動

6/8 10:37

崖と岩場と鎖の殿堂だ。

6/8 10:38

あの貯水池、黒姫山登った時歩いた気がする…

6/8 10:39

また…鎖かぁ…（疲労）

6/8 10:40

ここの鎖を登り切った直後辺りは少し怖い

6/8 10:40

イワカガミが其処彼処に咲いていた。
満開はもう少し先かな

6/8 10:41

まだまだ登るぜ〜😂

6/8 10:42

nameless7cと分かれまだ15分も経ってないのにかなり鎖登らされたな…まだ着かないのか？

6/8 10:44

お、奥にまた鎖が…

そろそろ蟻の塔渡りが近い筈とは経験者のまるたの弁だが、彼も登ったのは8年位前なのであまり信ぴょう性ある情報では無い😅

6/8 10:47

先行者の姿が見えて来た。
難所で詰まってるんだろうか

6/8 10:48

蟻の塔渡り手前の最後の難所、胸突き岩まで来た。

6/8 10:49

中々の高度感だ

6/8 10:50

上部の巻く辺りはちょっと怖い

6/8 10:52

遂に来てしまった蟻の塔渡り…！
ザイル準備中の先行四人グループに道を譲ってもらい先へ。

怖いからまるたに先陣を切ってもらう😁

最初の鎖を登ると狭い岩上の道になり、とても二足歩行は出来ず四つん這いで進む（まるた氏撮影）

恐怖から目を逸らしながら進んだが真ん中あたりで我に返ってしまい一旦岩に跨る形で休憩（まるた氏撮影）

でもこのままだと非常に進みにくいんだよな。

6/8 10:58

巻道との合流辺りで漸く少し余裕が出て来たのか自分でも写真を撮っていた。

6/8 10:58

次なる剣の刃渡へGo！！

6/8 11:00

剣の刃渡突破

6/8 11:03

やっと安全地帯へ
心臓のバクバクが治らない

でも今まで経験してきた岩場でもっと怖いところはあったかな。
妙義とか大津東峰とか小鹿野二子山とか…

安心したのか写真ではニヤニヤしてた。

ここから巻道見えるけど、巻道は巻道でヤバそうだな。

6/8 11:06

見れば見るほど凶悪な形してる

6/8 11:08

八方睨み手前の最後の鎖場

6/8 11:09

最後チムニー状の岩場を抜け八方睨へ。

直射日光で暑すぎ
飲料の減りが早い。

6/8 11:10

蟻の塔渡りよりかなり登ってきた様だ。
かなり下に見える。

6/8 11:10

まるたがいつか行きたいという西岳（上級者向け）との分岐。
ソロ男性も無事蟻の塔渡りを突破していた様で山頂で再会した。

6/8 11:12

北アルプス、白馬方面

6/8 11:12

八方睨から西岳を望む

6/8 11:12

さて、戸隠山は直ぐそこだ。

6/8 11:17

あんな道歩いたのかー

6/8 11:24

程なく戸隠山到着！
北信五岳をまた一座登ってしまった…

彼方に見える凶悪な形の山は高妻山！
凄い急だわ。

とりあえず休憩しよう。腹も減ったしな。
休憩中ソロ女性がやってきて小休止し、引き返して行った。
まさかの蟻の塔渡りピストン！？
ヤベェな…

6/8 11:51

30分ほど休憩しいよいよ出発。
最大の難所を越え、もう気分は消化試合だったのだが…

6/8 11:56

なんか断崖絶壁の際の道なんだけど…😱

蟻の塔渡りに比べれば楽勝〜とスイスイ歩くまるた

6/8 11:58

泥濘んでいたらズルズル滑り台になりそうな急坂。
坂の下はまた断崖際な為結構怖い

6/8 11:59

前に2人で高妻山登った時はガスってたから、あの稜線は初めてみたな

6/8 11:59

だから怖いって！
こんな道ばっかりだな

6/8 12:04

うは〜😂

6/8 12:06

ヤバい〜😂

6/8 12:08

おいおい後は降るだけじゃなかったのか？
また登らされるのかもしかして？

丁度戸隠神社奥社上辺りの崖だと話すとまるたが覗き込もうとするのでヒヤヒヤした。
落ちるぞ！

6/8 12:28

また雲が増えてきたな

6/8 12:29

九頭竜山到着。
山頂は非常に地味。
下から見ると迫力あるのだが…

6/8 12:37

高妻山が近づいてきた。

6/8 12:40

「もう降るだけ」
そんなまるたの言葉が幻想だと突きつけられた景色。
あれ登るのかー

6/8 12:46

疲れた体に鞭を打つ！

6/8 12:49

流石にこの先はもう登りないよね…

6/8 13:03

この先20分ほど、木々の隙間から度々高妻山が覗く激しい下りが続いた。

6/8 13:13

ふうふう、やっと着いたー！！
疲れたぜ

6/8 13:14

一不動避難小屋

疲れたのでベンチで10分ほど休憩した。

6/8 13:20

休憩を終えいよいよ下山開始。
大洞沢沿いに戸隠牧場まで降りていく。
正面は高妻山へ向かう道だが今回は右に降って行く。

6/8 13:20

いきなり現れた滑り台みたいな雪渓に苦戦

6/8 13:33

15分ほどで唯一の水場、氷清水到着。
名に違わぬ冷たさだ。

6/8 13:36

沢沿いを降ると…どう降るんだコレ

6/8 13:37

沢の脇に鎖があった

6/8 13:37

滝の脇を降りる

6/8 13:38

滝の直ぐ先は帯岩のトラバース。
中々の高度感

6/8 13:40

帯岩と滝

6/8 13:45

まだまだ沢沿いの道は続く
道はかなりの荒れ具合で、倒木だらけで草ボウボウ
何度も何度も沢を跨ぐ

6/8 13:47

滑滝の鎖場

6/8 13:48

鎖が無かったら結構怖いな

6/8 13:52

ひたすら渡渉しながら降っていく

6/8 14:03

エイヤ！と沢を飛び越える。

6/8 14:09

やっと道は平坦気味になりゴールの近さを感じる。

6/8 14:27

戸隠牧場着いた。実質ここがゴールだな。
あとは舗装路を歩くだけ。

1人下山したnameless7cも駐車場に向かっている様だ。余り待たせずすみそう。

6/8 14:39

ソフトクリーム美味😍

6/8 14:55

nameless7cと駐車場で無事合流。
だいたい予定より30分遅れ位でゴール出来たかな

6/8 15:27

戸隠に来たらやっぱ蕎麦食わなきゃな。

6/8 16:46

森林囃子（もくもくばやし）で汗を流した。

この後nameless7cとまるたをそれぞれの駅まで送り解散した。

お疲れ様でした！

撮影機器：

iPhone 12 Apple

SHG11 SHARP

iPhone 16e Apple

感想

kukaminn

岩場が怖い事で有名な戸隠山
怖そうなので逃げ続けていたのだが、山友まるたに誘われてしまい遂に観念して登る事に…
最初にその存在を知ったのは登山を始める前だったので12〜13年前だが、まさかここに登山で来ることになろうとは。

千葉在住のnameless7cと神奈川の自分はそれぞれ松本のビジホとまるた宅に前泊し、当時自家用車で戸隠へ。
数年ぶりの戸隠を堪能しつつ戸隠神社奥社へ到着。
登山はここからスタートだ。

さて、今回のメインは何と言っても蟻の塔渡りだろう。

落ちたら死亡のナイフリッジ。

かなり下調べをして気合いを入れてきたnameless7cが諸事情で1人先に下山（笑）するという笑えないハプニングもあったが、経験者のまるたに導かれなんとか突破出来た。

勝因は今年は岩場にたくさん登っていたので多少慣れていたのと、恐怖から目を逸らすテクニックが成功した事か。

戸隠山の先も中々距離がありアップダウンに体力を削られたが見どころもたくさんあり魅力的な山だったかな。
でも蟻の塔渡りは二度と行かないぞ！

まるた

8年ぶりに戸隠山へ行ってきました。
最近は月一でしか山に行けてないので、鎖場で太腿とふくらはぎが攣りそうになってヤバかったです。
次から岩場鎖場は準備運動を欠かさずやってから登ることにしようと密かに誓いました😅