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Yamareco

記録ID: 82774
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥武蔵

日向沢ノ峰―有間山

2010年10月16日(土) [日帰り]
情報量の目安: S
都道府県 埼玉県 東京都
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GPS
07:10
距離
17.3km
登り
1,431m
下り
1,386m

コースタイム

古里駅8:30→9:12ズマド山尾根合流→9:50赤杭山見晴らし9:55→10:55曲ヶ谷北峰下11:05→11:30踊り平→11:50日向沢の峰12:30→12:48送電鉄塔12:50→13:10有間峠13:15→13:40有間山タタラノ頭13:45→14:05有間山橋小屋ノ頭14:10→14:30蕨山→15:20水場→15:40名郷バス停

天候 曇り時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2010年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
青梅線古里駅
名郷バス停〜飯能駅行きバス
コース状況/
危険箇所等
 ズマド山西側のトラバースは所々道が崩れているので足元注意。ズマド山頂からの道と合流した赤杭尾根登山道は、曲ヶ谷北峰の手前まで概してなだらかで歩きやすい。ただし、赤杭山のちょっと先で西側が開ける以外、眺望はいま一つ。
 日向沢の峰から有間峠へ向かう道は、山と高原地図では破線ながらしっかりした登山道。有間峠〜タララノ頭はやや藪っぽいが迷いはしない。タタラノ頭以北は快適な道に戻る。
 蕨山から名郷への急な下りは所々岩場になるので要注意。
住宅地の急坂を詰めてここは左
住宅地の急坂を詰めてここは左
白いタマゴダケ?
赤杭山自体は眺望ゼロ
赤杭山自体は眺望ゼロ
律儀に右の登山道を辿ったが、5分後に林道に合流…
律儀に右の登山道を辿ったが、5分後に林道に合流…
防火帯の尾根。風が抜けて心地良い
防火帯の尾根。風が抜けて心地良い
踊平手前より、これが三ツドッケですか?
踊平手前より、これが三ツドッケですか?
たぶんキキョウではなくてリンドウ
たぶんキキョウではなくてリンドウ
日向沢ノ峰山頂。かすかに色づいていた
日向沢ノ峰山頂。かすかに色づいていた
画面右から来てここで右折、有間峠へ
画面右から来てここで右折、有間峠へ
送電鉄塔から棒ノ嶺方面の尾根
送電鉄塔から棒ノ嶺方面の尾根
左の仁田山尾根通しの道は避けて林道へ
左の仁田山尾根通しの道は避けて林道へ
画面左が有間峠。尾根通しの道の合流点を確認
画面左が有間峠。尾根通しの道の合流点を確認
有間峠より名栗湖と飯能、狭山方面
有間峠より名栗湖と飯能、狭山方面
東側へ100m、最初のカーブミラー手前で左に登山道が現れる
東側へ100m、最初のカーブミラー手前で左に登山道が現れる
有間山タタラノ頭。何もない
有間山タタラノ頭。何もない
茸採りの女性に見せてもらったクリタケ
茸採りの女性に見せてもらったクリタケ
蕨山の名郷分岐(左へ)。指導標は裏。こちらから来るのは想定外?
蕨山の名郷分岐(左へ)。指導標は裏。こちらから来るのは想定外?
標高950m付近で振り返る。岩場が多い
標高950m付近で振り返る。岩場が多い
ここで尾根から外れる。杉林の道は階段完備で歩きやすくなる
ここで尾根から外れる。杉林の道は階段完備で歩きやすくなる
橋を渡れば林道終点の登山口。バス停まで12、13分
橋を渡れば林道終点の登山口。バス停まで12、13分
名郷の集落

感想

 中央線で奥多摩に向かう。神田で中央特快に座り、国分寺で追いついた青梅行き普通に乗り換え。立川乗り換えより着席確率が高い。さすがに青梅からの4両編成奥多摩行きでは、座れないまま古里駅に着いた。
 ハイカー5,6人が降りる。きれいなトイレに寄り、線路沿いの細道から踏切を渡ったところで逡巡したが、適当に西の陸橋を目指すと「川乗山」の指導標があった。左右に住宅の建つ急坂を詰め、パジェロミニのとまる家の前を左へ。住宅が尽きると、擁壁に登山道の階段が伸びていた。お定まりの杉林の中をゆっくり、しかし止まらず進んでウオームアップする。後ろをついてきたダブルポールの中年男性が、いつの間にか見えなくなった。
 尾根に出て汗を拭っていると、身軽な若者がスイスイ追い抜いて行った。このルートは以上3人が辿っているらしい。若者を追ってズマド山西側の尾根を詰め、山腹のトラバースに入ると「この先崩落」の注意看板が現れた。3箇所ほど崩れていたが、踏み跡はあるので慎重に通過する。間もなくズマド山からの道と杉林の尾根で合流した。時折り砕石場の騒音が聞こえる。
 809m峰の東の肩へ出ると、細い広葉樹の中に主のような大きな針葉樹が立っていた。道はこの先の尾根の東側を巻きながら緩やかに伸びる。季節柄、林のそこここにキノコが生えていて興味が尽きない。白い大きな傘のキノコが目立つ。軸が太いのと細いのと2種類あり、前者の若いものか、まるでタマゴダケを白くしたようなキノコも発見。先が長いので持ち帰るわけにもいかず、見分ける知識のないのが実に残念だ。
 軽い急登を経て赤杭山。この辺かと見当をつけていた所に「あと10m」の標柱があったが、どのみち林の中で全く眺望がない。すぐ先に西側が開けたススキ野があり、そこで一休みした。暑い。水蒸気が多くて山々にはガスがかかり、まるで真夏の山のようだ。その先で手持ちの地図にはない林道に出た。横切って登山道を辿り、小ピークを越えて行くと、あれれ、結局は林道と合流してしまう。5分ほど真新しい砂利道を歩き、指導標に従って登山道に戻った。
 エビ小屋山の脇を過ぎた辺りから稜線が険しくなった。この日初めて初老のハイカーとすれ違う。やがて小広く刈り払われた防火帯らしき尾根となり、急勾配の先に曲ヶ谷北峰下の分かれ道の指導標が見えた。一息入れてタオルの汗を絞り、右の巻き道へ進む。川苔山からの尾根道も刈り払われた防火帯で、吹き抜けるそよ風が心地よい。子供連れのグループと挨拶を交わし、時折り西に開ける視界の先の山々を愛でながら先を急いだ。山名はよく分からない。踊平へ下る手前、行く手の北西の方角に目立つ三連峰が見え、「三つだから三ツドッケ?」などと考える。
 曲ヶ谷北峰から下り基調で来たが、踊平を過ぎて蕎麦粒山巻き道との分岐に至ると、最後の150m急登となる。道はいったん左の植林帯に入ってから防火帯に戻る。栗のイガとミズナラのどんぐりが転がっていて、時々木々の葉に当たって鋭い音をたてながら落ちてくる。
 日向沢ノ峰には、ほぼ予定通り到着した。日が陰り、さすがに標高1300mを超すとあって涼しい。道沿いの小ピークといった風情の狭い山頂では、モミジがわずかに色づいている。
 昼食中、若い女性が一人逆コースを辿ってきたが、相変わらず人影は薄い。予定を少し早めて出発。山と高原地図の破線ルートへ入るので、入り口が見つかるか少し不安だったが、ちゃんと指導標もあれば道幅も十分だった。下っていくと、すぐ送電線の新秩父51号鉄塔の下で視界が開ける。正直に言って本日一番の360度ビューポイント。棒ノ嶺の尾根もよく見える。谷をまたいで送電線が延びるその尾根には、やはり絶景の50号鉄塔が建つ。
 鉄塔を去って間もなく登山道は林道に合流した。尾根通しに仁田山へ伸びる踏み跡も見えるが、ここは楽して林道経由で有間峠へ。峠を越す舗装された林道は西側が通行止めになっていて、2台のオートバイの若者が行ったり来たりしていた。仁田山からの道の合流点を確認し、さて、有間山を目指そうとしたが登山道が分からない。西側には見つからず、右手の東側に下って行くと、最初のカーブミラーの手前で左へ戻るように登る階段が見つかった。
 笹薮のうるさい雑木林を切り開いた踏み跡はさすがに細いが、分かれ道もないので迷う恐れはなさそう。ただ、クモがしばしば巣を張っているので顔に絡みつくのがうるさい。そろそろ脚がだるくなって小ピークのアップダウンが面倒になってきた。峠から30分近く、ようやく尾根が切り開かれて防火帯らしくなると、有間山・タタラノ頭に着いた。もっとも、三角点らしい標石と小さな山名標しかないささやかな頂上だ。
 歩きやすくなった尾根道を行くと、キノコを入れた網袋を持つ女性に行き会った。下の方でクリタケを収穫したとのことだが、この辺りはまだあまり出ていないという。道すがら撮ったキノコの写真を見てもらったが、「白いタマゴダケ?」を含めて彼女の知っている食用茸はなさそうだった。
 有間山・橋小屋ノ頭からは、つるべ落としの急勾配で逆川乗越へ。腿がパンパンになりそうだが、バスの時間があるのでゆっくり休んではいられない。蕨山への登り返しは広い緩めの坂道でホッとしたが、けしからんことにバイクの轍も見える。樹林帯で蕨山の山頂は分かりにくいが、名郷への分岐はきちんと新旧2本の指導標が立っていた。ただし、いずれも文字は裏側で、名栗湖側からの登山者だけに便宜を図っているかのようだ。
 さて、山と高原地図に「急坂の連続」とある通り、名郷への道はハードだった。指導標は少なく、時折りベンチが現れるが岩場もたびたび現れる。2万5000分の1を片手に下りていたので、途中から登山道が地形図の山道と別ルートを辿りだし、少々焦った。幸い紛らわしい分岐はなかったので、とにかく疲れた脚に神経を集中して進んだ。「名郷へ1.8キロ」とある久々の指導標で尾根を右に外れると、杉林を下る立派な木製階段が見えて安心した。50度はあろうかという急傾斜だが、階段があればぐんと歩きやすい。
 右下に水の音が聞こえると、間もなく二つの沢が合流する水場に出る。喉をうるおし、しばらく行けば右に堰堤が見えて、簡便な木橋を渡ると林道の終点に飛び出した。ここが名郷側の登山口らしい。バス停までは1キロ足らず。15:50発のバスには十分間に合いそうだ。

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