吾妻山《日本三百名山》
島根県
広島県
山キチどん
- GPS
- --:--
- 距離
- 16.7km
- 登り
- 1,128m
- 下り
- 1,128m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 4:34
- 休憩
- 1:31
- 合計
- 6:05
| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2005年06月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
写真
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池ノ段山頂より
感想
3:30起床、星空は安定し昨夜の風も収まっていた。4:30出発しようとすると忘れ物や何やらで手間取り15分ほどロスしてしまった。国民休暇村の西側を登り出し、まずは吾妻高原内の丘、小坊主(1,035m’)に登る。草原のピークで木は全くない。レンゲツツジやタニウツギの咲くお花畑の高原を行くと軈て樹林帯となり小弥山(1,132m’)山頂となるが吾妻山稜線の流れのコブでピーク性は乏しい。しかし眺めは抜群で、向側の黒石山が焼けて美しい。
東に回り込むように登り詰めると僅か10分程で吾妻山(1,239m)山頂に到着した。登山口から標高差僅か250m程の極軽めの登山だった。日本三百名山ながら山頂の三角点は4等の「吾妻山」で慎ましい。快晴で展望は360°、遠望も利き遠く中国地方の最高峰大山を始め蒜山などもくっきりと見えていた。丁度昨日の日曜日(6/5)が山開きで沢山の人が訪れていたが生憎の天気だったと昨日のラジオは伝えていた。観光客にとってここを往復すれば丁度いいハイキングコースとなるだろう。しかし山屋はそうは行かない。これから比婆山を巡って縦走しなければならない。
東の斜面を下り鞍部に広がる大膳原（だいぜんばる）の草原を爽快に歩き、最低鞍部の横田別に到った。横田町大馬木方面と越原（おっぱら）方面への下山路が分岐しているが越原への指導標の示す方向は藪の中に没し道形は全く認められなかった。計画段階で下山路の候補として考えていたが、下の林道にも登山口は見つからず候補から外した。登りに転じ200m余り、烏帽子山(1,225m)への登路は樹林の中、山頂域に達すると木立が低く平らになり広い山頂は展望良好で吾妻山や比婆山は目の前に見えた。3等三角点「烏帽子山」がある筈で探し回るが遂に発見できなかった。山頂南側には“条溝石”なる岩があり古代に刻まれた線は真っ直ぐに比婆山を指していた。比婆山域には古代の遺跡と思われるものが随所にあるらしく「古事記への路」として随所に案内板が設置されていた。
進路を南南東に転じ15分程行くと比婆山(1,264m)山頂に達した。この辺りは山毛欅の原生林で鬱蒼としていた。ここへ来るまでの指導標に「御陵」と併記されていた。ピークの周りを柵で仕切り大岩が鎮座していた。伊邪那美命（いざなみのみこと）が国生み、神生みの最後に火の神、迦具土神（かぐつちのかみ）を生んだ際のやけどが元で崩じ、出雲と吉備の国の境比婆山に葬ったと古事記に記述があり、ここが御陵とされている。（皇室の祖先とされる神だが宮内庁の管轄の御陵とはなっていない）
山頂を越えて暫く行くと東の麓に広がるスキー場に下る道が分岐した。越原越（おっぱらごえ）の鞍部に下り切ると、ここからもスキー場に下る道が左に分岐し、右の谷にも林道に到る下山路がある筈だが全く痕跡はなく失われた道だった。計画段階でここも有力な下山路として計画してみたが昨夜の偵察で林道からの登山口も見つからなかったため諦めた。5m程先には池ノ段への登山道と巻き道で立烏帽子山の駐車場に到る道を分岐した。急な池ノ段(1,279m)への登山道を進み登り切ると分岐点に山頂を示す指導標があった。しかし山頂は分岐して150m余り南に行ったところ。山頂標などはなく3等三角点「立烏帽子」がある筈で探すが見つからない。烏帽子山といい池ノ段といいどうした事だろう。展望は360°あり、辿ってきた吾妻山、烏帽子山、比婆山それにこれから向う立烏帽子山、竜王山の姿が素晴らしかった。
東に700mほど進むと立烏帽子山(1,299m)山頂に到着するが、山頂は木が邪魔をして展望はないが山頂の前後には展望の利くところがあった。山頂を越え10分程の下りで立烏帽子山駐車場に達した。2台停まっていたが途中誰にも出会わなかった。この先竜王山へは南へなだらかな登山道が通じていた。草原状の山頂は360°の展望があり、3等三角点「川奥」や方向指示板が設置されていた。午後に行く道後山に最も近づいた。
まだ8:25だが小腹がすき朝食とも昼食ともつかない食事をして来た同じ道を引き返すのも面白くなく、ほぼ平行に走る林道を駐車場に向けて歩いた。駐車場からは立烏帽子、池ノ段を巻く道で越原越にショートカットし、比婆山は登り返して烏帽子山は巻いて大膳原へ戻ると始めて人に会った。東京から来た女性で昨日は国民休暇村に泊まりそうでこれから私が歩いたルートで竜王山まで行くそうだ。ただし帰路は竜王山まで迎えがあると云う。最後の吾妻山も大きく巻いて南の原経由で休暇村の駐車場へと戻った(10:50)。すぐ車に乗り2登目の登山口、道後山ロッジへと37�劼�1時間かけて移動した。
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