苔とタイヤと、還暦の奇跡─八経ヶ岳にて



- GPS
- 06:02
- 距離
- 10.5km
- 登り
- 1,185m
- 下り
- 1,143m
コースタイム
- 山行
- 5:19
- 休憩
- 0:40
- 合計
- 5:59
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
その他周辺情報 | フォレストかみきた https://maps.app.goo.gl/biFHPtWmyRh26eXw6?g_st=ic とても寛げる温泉宿です。 ミスタータイヤマン 吉野店 https://maps.app.goo.gl/Brq9VnrACwpRGNuP9?g_st=ic あっという間に、タイヤをホイールから外し内張修理完了。 車中のたくさんの荷物を出し入れし、スペアタイヤを戻し。何事も無かったかの様に笑顔で送り出してくれました。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
靴
予備靴ひも
ザック
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドライト
予備電池
GPS
ファーストエイドキット
ロールペーパー
携帯
時計
サングラス
ナイフ
携帯トイレ
|
---|
感想
還暦を迎えたこの日、関西最高峰・八経ヶ岳へ向かった。
紀伊半島を南北に貫く大峯奥駈道、そのごく一端を歩く旅にワクワク感満載。
前日はあいにくの大雨。通行止めが続く中、不安を抱えつつも予約していた「フォレストかみきた」へ。
自転車を部屋の壁に掛けらる広い部屋。東の乗鞍西の大台ヶ原と言われる、ヒルクライムのメッカだそうです。落ち着いた雰囲気と身体に沁みる良き温泉に包まれ、静かな前夜を過ごすことができた。
早朝4時過ぎ、まだ空が薄暗いなか出発。駐車場には5時前に到着し、誰もいない登山道へと足を踏み出す。雨上がりの山は息を呑むような美しさ。苔は水を含み、艶やかだ。
時折足を止め、写真を撮りながらの静かな山歩き。
2時間半ほどで弥山小屋に到着。その先の鳥居を抜け弥山山頂へ。
静かに、荘厳に広がる原生の森──このような美しい山道を歩けることに感謝。
弥山小屋に一旦戻り、八経ヶ岳へ。いったん下ってから再び登り返す。ここもまた、濃密な緑に包まれている。
この日、私は60年の歩みを胸に刻み、一歩一歩、懺悔と感謝の気持ちを込めて歩いた。
しかし、山は簡単には終わらせてくれない。
すれ違いの方に「パンクしてるかも」、の情報。
下山中7通りの想定をイメージしたが、一番ラッキーな想定の更に上をいく幸運に恵まれた。
無事下山し、車に戻ると、想定通りの前輪パンク。
修行が足りぬ、とのお告げか──思わず苦笑する。
幸いにもスペアタイヤを積んでいたので、その場で交換。駐車場の係の方が手伝ってくれた事で、2本のタイヤ交換を30分ほどで完了。そこへ、タイミングを見計らったように雨が降り始める。
その後、40kmほど車を走らせて「ミスタータイヤマン吉野店」へ。
対応してくれたお店の、ミスタータイヤマンを地
で行くような方によれば、ここ吉野の山の石は非常に鋭利で、パンク被害も多いという。しかも穴が大きいため、最近の車に標準装備されているパンク修理キットでは対応しきれないことも多いそうだ。
スペアタイヤを選んでいたのは、幸運というより必然だったのかもしれない。
吉野の山々がくれた小さな試練。
そして、それを支えてくれた人との出会い。
ただ願うだけでは届かない。
役行者様は試練の山道を越えた者にだけ、静かに微笑むように道を開いてくださる。
この日の出会いは、そんな一日でした。🙏
心地よい疲れと感謝を胸に、次なる目的地、大台ヶ原へ──還暦の山旅はまだ続く。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する