会津駒ヶ岳 山頂貸し切り 源六郎沢滑走


- GPS
- --:--
- 距離
- 10.2km
- 登り
- 1,213m
- 下り
- 1,213m
コースタイム
天候 | 薄曇り ちょこっと青空 無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
源六郎沢を落としたら、しっかり登り返すのが良いです。自分は楽をしようとトラバースで夏道の尾根に戻ろうとしたところ、小さい雪崩をくらい、本気で死ぬかと思いました…。反省 |
その他周辺情報 | 登山口の手前、スキー場のトイレは24時間使用可能(たぶん)。周囲にコンビニ等はありません。 |
写真
感想
今月入って4回目の山スキー。またスキーのために平日休みを取ってしまいました(笑)仕事は仕事でそれなりに一生懸命やってるし、この時期くらいは多少休み使っても良いでしょ!と同僚への後ろめたさを無理やり振り切って行ってきました。
▲ハイク
国道脇の林道入り口からハイクスタート。夏は車で上がれますが、除雪は入らないので林道をスキー歩行です。間もなく小さな支沢を渡ると冬道の取り付き点、前日のものと思われるトレースがあり、すぐにわかりました。
沢沿いを歩いて徐々に斜度を増し登り上げると夏道の登山口(階段)の少し手前の林道に合流です。ここから再度林道を離れ尾根に乗り上げて進めば夏道の尾根に合流です。このあたりまではうっすらトレースがありルーファイも問題なしでした。
夏道ルート上にはかなり頻繁に赤テープがあり助かります。幅の広い尾根なので、視界が悪いと迷いそう。地元の山岳会さんとかがつけてくれてるんでしょうかね。。
標高上がってくるとトレースもなくなり、踵くらいのプチラッセルでした。全くトレースのないルートを上がるのは実は初めて。先行者もなしです。ただ赤テープのおかげで不安もなくマイペースでハイクできました。
ブナを中心とする広葉樹林から徐々にシラビソなんかの針葉樹林に変わってくると、目指す稜線が見えてきます。先日行った唐松岳〜不帰とか谷川のような急峻な山もいいですが、こっちのなだらかな山容も乙なもの。特に雪で丸くなったシルエットが大好きです。
駒の小屋はスルーしてそのまま山頂へ。真っ白な雪原に自分のトレースを刻むのは快感でした!
山頂は貸し切り。青空でなかったのが悔やまれますが、雲が高いので周りのお山がぐるっと見渡せます!カップめん食べてのんびり休憩。至福の時間でした。
▼滑走
尾根をピストンするのが安全で楽なのかもしれませんが、それではもったいない!ってことで源六郎沢源頭部を落とします。広大なバーン〜沢地形へ、短い滑走ですが十分楽しめました。雪質はパックされてよく締まった感じ。斜面の向きによって重たいところもありますが、ギリギリ転倒もなく無事に滑走できました!
標高1850mくらいまで落として、ここからはトラバース気味に夏道を目指します。コレが間違いでした。無木立の急斜面が何か所かありますが、スラフも発生せず板がしっかり食いつきます。これなら登り返さなくても尾根ルートに合流できるかな。
尾根道まであと2〜300mまで来たところで嫌らしい段差状の急斜面。安全策で登り返しも考えましたが、ここまでの雪の状態なら無難にこなせるだろうと段差のテラス状の場所に入ろうとした瞬間、『ボフッ!』という鈍い音、というか振動のようなものを感じ、次の瞬間雪面に亀裂が入り雪崩れました。
ヤバい!体が流されます。焦ってウィペットを雪面に刺すが止まらず。そのままズルズル流され、数メートル落ちたところで止まりました。段差状の地形になっていたため、テラス状の場所に引っかかったようです。
板は両足外れましたが、2mくらい上の斜面に顔を出していたので無事に回収。ギアも体も損傷なく、危険地帯を脱出できました。
その後は尾根ルートに復帰し、重雪と格闘しながら下山です。さっきの雪崩で動揺したせいもあり、重雪でうまく滑れず何度か転倒。さらに標高下げて多少のヤブ地帯を抜け、林道に合流。
林道はショートカットもできますが、最も安全策な林道スケーティングでまったり下り。無事に登山口に戻ってきました。
正直なところ、雪崩といってもよっぽど条件悪い時に無茶しなければ大丈夫だろうと安易な考えでいました。それよりは道迷いや立木衝突のケガなんかに注意を払っていたのですが、甘かったです。今回は幸いなことにすぐに止まって、深く埋もれることもなかったので自力でどうにかなりましたが、外傷なくても雪崩で埋もれて身動き取れなくなったらアウトでした。
ソロで行く以上、徹底したリスク管理が必要なんだなと思い知らされた山行でした。
猛省です。
自分みたいな若造が言うのもなんですが、山スキー山ボード愛好家の皆様、
ご安全に!!
雪崩、怖いですね。
ムービーで、文章よりもリアルに緊迫した状況が伝わってきました。
部分埋没でも自力脱出が困難なこともありますし、今回は大事に至らなくて本当に良かったです。
私もソロなので気を付けようと改めて思いました。
ありがとうございます。
さておき、会津駒ヶ岳は私も行きたいなぁと思って昨年秋に偵察登山に行きました^^
今シーズン、良い日があったらトライしたいと思います♪
おはようございます。コメントありがとうございます。
我ながら無事で良かったです。
巻機とか会津駒とか、なだらかなお山なのでついつい油断しがちに
なってしまいますが、やはり雪山は怖いものですね。
今回の件でいえば、源六郎沢から尾根への復帰で、トラバースして
戻ろうとした計画がそもそもの原因だったと思います。ネットの記録
なんかを拝見すると、みなさん程よい支尾根を登り返して戻られているようですし…。
ソロで一般的ではないルートは行くべきではないということを強く実感しました。
まぁ当たり前っちゃ当たり前なのですが、ここ最近はそのあたりの感覚が
マヒしていたように思います。自分のスキー山行を見直す良いきっかけになりました。
junpieさんもほぼソロで行かれているようなので、十分に気を付けて
楽しんでください!
会津駒は自分も今回が初めてで、ほろ苦いデビュー戦になってしまいましたが
登りも下りも特に難所もなく、のんびりツアースキー派にはとても良い山だと思います。
是非チャレンジしてみてください!
会津駒ヶ岳を考えているので参考に拝見したら
とんでもないものを見てしまいました。
本当にご無事でなによりでした。
私もソロが多く心当たりがある内容だったので注意したいです。
ルート参考になりありがとうございました。
こんにちは。コメントありがとうございます。
返信遅くなり失礼しました。。
山スキーも多少経験値が増えてきて、良くも悪くも余裕が出てきました。
その余裕が油断につながって、今回のようなことになったのだと思います。
幸いなことに無事に下山できましたが、やはり雪山って怖いですね。
kaba353さんもソロ山行が多いとのこと、お互い安全には十分注意して
楽しみたいですね!
会津駒ヶ岳はアプローチ
是非楽しんできてください!
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