20250621 蔵王連峰 八方沢


- GPS
- 15:16
- 距離
- 22.5km
- 登り
- 2,284m
- 下り
- 2,292m
コースタイム
- 山行
- 15:14
- 休憩
- 0:02
- 合計
- 15:16
過去天気図(気象庁) | 2025年06月の天気図 |
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アクセス |
写真
感想
<日 程>令和7年6月21日(土)
<山 名>蔵王連峰 八方沢
<目 的>沢登り
<コースタイム>
05:18 蔵王ダム →06:00 八方沢入渓地点 →13:30 名号沢出合 →16:43 両門の滝 →17:45 左俣、登山道交差地点 →20:34 蔵王ダム
<報 告>
八方沢は、日本百名谷のひとつで、蔵王連峰最大級の沢だ。
ネットのリサーチでは、直近の記録が2022年。古い記録を含めても6月の入谷記録は見当たらない。今年は特に残雪が多いことが想定されたので、天候などの条件を、直前まで見極め、実施することにした。
装備については、寒さ、泳ぎ対策として、上はフローティングベスト、下はウェットスーツ素材の2mm厚のタイツを履き、フローティングロープも持参した。さらに、ビバークの可能性も考慮して、ツエルトテント、シュラフ、ガスも持っていくなど、万全の装備で臨んだ。
ゲート前で準備をしていると、釣り師のひとがやってきた。昨年の状況では、やはりF1、F2は埋まっていたと教えていただく。
吊り橋の残骸のある付近から入渓。当日の天候は、晴後曇。全般的に谷が深いが、ところどころ開けているところでは日差しもあり、暗い雰囲気はない。
遡行を続けていると、干物のような臭いが漂いはじめ、徐々に強くなってきた。クマスプレーを手に、ときどき笛を吹きながら、クマか、動物の死骸かもと話していると、突然、目の前の草むらが大きくガサガサと揺れて、次の瞬間には、右の尾根を大きなクマが駆け上がっていくのが見えた。このとき、スプレーのセーフティロックを落とす。
F4は左巻き。少し手前から大高巻きのルートもありそうだったが、相談して小巻きを選択。相方にトップをお願いし、泥壁交じりの草付きを、三か所支点をとりつつ、上部へ抜けてもらう。フェルトシューズならチェンスパ推奨。
沢床に降りる際、チェストポーチに入れたクマスプレーを誤射。幸い、目には入らなかったが、ポーチを洗った際にグローブに付着したようで、触る箇所がヒリヒリして不快だった。
F4の巻きは、一度、沢床に降りるも、続く滝も、高さは1mほどだが深い釜があり、取りつきに苦労しそうに見えたので、再度、左から巻く。大高巻きとなり、下降点付近は下部がスラブ状の岩壁でクライムダウンできず、50mのフローティングロープで懸垂一回。この続く滝は、なんとか登ったほうがよかったのかも。
岩壁を降りると、目の前に巨大なスノーブリッジが架かっていたが、逆に安定しているようだったので、慎重に上を歩いて通過。
F5、F6はトップで登らせていただく。写真は撮り忘れる。
F5は、釜を左からトラバースして、水流ぎわに取りつこうとするも、ドボン。再チャレンジでは、ドボンポイントから手がかり、足がかりを求め、やや高いところに逃れるも、掴めばすぐちぎれる草付と、滑りそうな足場をダマしダマし数メートルトラバースするハメになった。時間をかけて何とか、水流沿いのホールドに辿りつく。
F6も、水線左。最初の数メートルはホールドに乏しいが、そこを越せば、ホールドは豊富にある。
両門の滝は左巻き。まず草付きの泥壁を登り、灌木を伝っていくと、上部は岩壁になっている。左から迂回して、尾根地形をしばらく登っていき、右側の枯れた沢地形に下りた。相方の用意したGPSログをもとに、さらに右の沢筋に下りると、しっかりした水流のある、幅の広い、歩きやすい沢に出ることができた。18時、登山道との出合。
過去の記録では、走れば1時間半ほどで下山できるとのことだったので、まだ日が残っている時間帯に駐車場まで出られると喜んだが、それほどペースは上がらず、20時半、ゲート前に無事、到着した。
翌朝のこと、両耳や、後頭部に、ボコボコした腫れと、強いかゆみがあった。駐車スペースや詰め付近で、小さな虫が纏わりついて、耳の中まで入ってこようとしていたので、虫刺されによるものだろう。ディード100%の虫除けでも効果なく、厄介な虫がいるようだ。
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