至仏山 (ワル沢)
- GPS
- 08:06
- 距離
- 30.2km
- 登り
- 1,556m
- 下り
- 1,549m
コースタイム
天候 | 快晴 無風・微風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
自転車
・到着時(5時10分頃)の気温約-6℃、出発時(14時5分頃)の気温約9℃。 ・ゲートから鳩待峠までは自転車利用。津奈木橋付近までは早朝でもほとんど乾燥路だったが、橋から峠までは朝のうちは凍結箇所多く、自転車も歩きも要注意。帰りは融けていた。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
鳩待峠から至仏山山頂まで雪は繋がっていてスキーを脱ぐようなところはなかった。例年の3月であればもっと積雪は多いと思われるがやはり今年は少ない。最近まとまった積雪があったようで、トレースを外すと深いところではスキーを履いてすねぐらいまで潜る。朝のうちは軽いパウダーだったが、時間の経過と共に重くなっていた。ワル沢を滑った後鳩待峠まで歩くことになるが、途中の沢のスノーブリッジは心許なかった。 |
写真
感想
例年ゲートが開く直前に訪問していた至仏山だが、今年はそれまで待っていると雪がなくなりそうなので早めに訪問してみた。
ゲート前の駐車スペースには5:10頃に到着。既にクルマが多く停まっていて、空きスペースはわずか1台のみだった。日の出と共に出発した人がいたのだろう。到着後例によって自転車を降ろし、ザックにスキーとブーツを括り付ける。ザックの重さは15kg以上あっただろう。これで自転車を漕いで約10km先の鳩待峠まで行かねばならないのだから修行以外の何物でもない。完全に明るくなってから出発、例によってゲートを過ぎると最初だけ下りがあるがあとは鳩待峠までほぼずっと上り坂が続く。登りは緩いところもあるが、何せバランスの良くない重いザックを背負っているので緩斜面でもかなりつらい。自転車は飽くまで手段であって目的ではないので、きついところは漕がずに押して歩く。例年そうだが、8割は結局押して歩くことになった。スキーでこの山を訪れるようになってからは4月か5月の訪問しかなく、3月は当然初めてだったが既に除雪はされていた。というか、除雪されているという情報を見聞きしたので3月末の訪問を思い立った次第である。津奈木橋付近までは乾燥路が多く、自転車を使うにせよ歩くにせよ気を遣う場面は少なかったが、橋を過ぎると急斜面とともに凍結した路面が現れるようになった。自転車は当然乗れないし、歩くのも気を遣う。何とか転ばずに鳩待峠到着。昨年とあまり変わりないタイムだが、路面が悪いことを考慮すればむしろ好タイムか。後から考えるとこの林道歩きのペースが速過ぎだったのかもしれない。鳩待峠はまだ除雪は一部しか入っておらず、例年準備のために利用していたテラスはまだ雪の下だった。やはり自転車の先客が何名かいてスキーの準備をいしているところだった。こちらも準備をするが、快晴無風とは言え、3月末の標高約1600mはまだ冬山で、帽子を深く被りグローブもしていないと寒くて仕方ない。栄養補給とスキーの準備をして出発。登山口からくっきりとトレースがあり、最近、恐らく昨夜に降雪があったようだった。トレースは15cm程度沈んでおり、これがなかったらラッセルなので大変助かる。有り難く使わせてもらう。初めは樹林帯を歩き、時折右手に真っ白な至仏山が樹間から見えることがある。3月の至仏山はやはり4月や5月よりも白い。歩き始めは順調で、1回目の休憩までは何事もなかったが、その後、オヤマ沢田代に出る直前あたりで左足の太ももに激痛、足が攣った。マッサージしたりしてごまかしながら進むが痛くて進退窮まる。仕方ないので大休止とし、薬も服用する。スキーでの登りのペースは決して速くなかったのにあっと言う間に攣ってしまった。林道歩きのペースが適切でなかったとしか思えない。しばらくすると傷みが引いてきたのでソロソロと歩き出す。何とか行けそうなので先に進む。例年オヤマ沢田代から先は風が強かったり、雪が氷になっていて難儀することが多いのだが、今年の風はそよ風レベルだし、雪は降雪直後のフカフカの雪でしかもラッセル済みなので大変楽である。滑落の心配もないし、滑ったところで止まる。足の痙攣だけが悔やまれる。ペースを落としつつ先に進む。例年小至仏山は巻いているのだが、今年はトレースに沿って歩きこのピークも踏んだ。山頂の標識は全部出ていて、このエリアは風が強いことが想像された。さらに先を目指すが、アンジュレーションがあって地味にきつい。トレースを利用させてもらってこの体たらくは本当に情けない。駐車スペースからは約5時間、鳩待峠からは約3時間で至仏山山頂到着。過去3回スキーシーズンに訪れているが、今回がベストの天候で、周囲の山々は全部見渡せるし、何より尾瀬ヶ原とその向こうの燧ヶ岳がはっきり見えるのが素晴らしい。足の不安もあることだし、ゆっくり座って休憩する。山頂付近は今まで訪問と比較すると積雪は多く、標識はわずかに頭が出ていただけだった。さすがに少し冷たい風が吹いているが、着る物をきちんと着れば過ごせる程度の寒さだった。自分にしては珍しいが、40分ほど山頂にいて栄養補給とスキーの準備を行い、ヘルメットをかぶって11:15頃山頂から滑り始める。雪質は重いけどパウダーで悪くない。斜面は木立もなく雄大なゲレンデであり、快晴ほぼ無風のコンディションは好適に思われた。が、数ターンしたところで再び左足の太ももに激痛。また足が攣った。あまりの傷みに雪面で転げそうになる。変なところで止まってしまったが痛くて動けないのでしばらくとにかく休む。傷みが引いてきたところで足の負担にならないように滑るが、ターンをすると痛く、折角の斜面も雪も活かせない。日頃の運動不足とペース配分の失敗とは言え、こんな大斜面をフイにするとは勿体ない。でも下り始めたらとにかく降りるしかないので不格好でも降りる。さんざんなスキーになってしまった。大斜面が終わると樹林帯が現れるが、ここにも新雪があって、既に正午に近い時間なのでたっぷり水気を含んでいた。当然板は走らず、前につんのめりそうになる。三度太ももが悲鳴を上げないようゆっくり確実に進む。沢まで出てきたところでスキー終了。沢の向こう側をとぼとぼタヌキが歩いていた。餌でも探していたのだろうか。ここで休憩しつつシールを貼って鳩待ち峠へ登り返す。この登り返しは斜度で言えばものの数ではないが、今日は既に2度の足の痙攣を経験したこともあって、地味にきつかった。途中スノーブリッジを渡ったが、あまり厚みはなさそうで、このままだと近いうちに割れてしまいそうだった。標高の低い所はやはり雪は多くない。三度目の足の痙攣はなんとか起こさずに鳩待峠に戻る。何とか無事に戻ってこれた。ここで再び自転車乗りの格好になるが、朝見た凍結路面がこの時間どうなっているか分からないので、ヘルメットを被り、オーバーグローブを付け、ハードシェルも来たままで自転車に跨がった。4月に自転車で来たときは、かなり軽装で下った記憶があるが、果たして今日はこの重装備で正解だった。快晴無風とは言ってもまだ3月なので、下りで自転車を飛ばすとかなり寒い。心配だった路面の凍結は最早なかったが、その代わりにドロドロの路面が現れて、これはこれでやっかいだった。登りに1.5時間以上かけた林道は、帰りは30分ほどで戻ることができた。さすがに下りの自転車では足が攣る要素もなかったようで、無事に戻ってくることができた。しかしそれにしても足の痙攣には参った。日頃のトレーニングしか防ぐ方法はないのだろうか。
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