岩峰に挑む : 奥久慈男体山〜月居山縦走
- GPS
- 08:44
- 距離
- 20.2km
- 登り
- 1,772m
- 下り
- 1,749m
コースタイム
- 山行
- 7:25
- 休憩
- 1:20
- 合計
- 8:45
天候 | 全般的に晴れました |
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過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
帰り:水郡線袋田駅乗車〜首都圏方面は水戸から常磐線各駅・特急など多種あり |
コース状況/ 危険箇所等 |
いわゆる健脚コース、その大部分鎖・ロープが設置されてはいるものの、殆どへばりつくような岩稜をよじ登ることになります。 山頂に近づくにつれ高度感ハンパ無く、正直コワイです。 ヘルメットなど、それ相応の装備で望んだ方がベターです。 男体山〜月居山までは、ヤセ尾根のアップダウンが際限なく続きます。 体力勝負に加え、下りは斜度も増しますので、十分注意。 要するに殆ど気が抜けないコースってことかな?? |
その他周辺情報 | 月居山からは。袋田の滝へ降りられます。 観光地ですので人多し。 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
ゲイター
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
ライター
地図(地形図)
コンパス
計画書
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ツェルト
ストック
ナイフ
カメラ
ヘルメット
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感想
先週はお彼岸ってこともあり、お山はお休みしました。
さて今回、奥久慈という、まるっきり馴染みもなく縁もゆかりもない土地へ、小汚いザックを担いで行ってまいりました。
奥久慈男体山。
山高地図には記載がありません。
てか見当たりませんでした。
ユーザーさんのレコや、ネットをうろついてゲットした情報に基づいて、まずは水戸から水郡線に乗り込みます。
車内は八高線にも似たボックス席と、左右対面席が混在しますが、人少なし。
車両はカラフルで、八高線の無骨な車体とは対照的。
おかげで、ボックス席に陣取り堂々とザックを対面席において座ります。
朝が早かったので早々に睡魔が襲い目的駅まで熟睡、危うく乗り過ごすとこでした。
西金(さいがね)という駅で下車。
駅周辺は予想通り人っ子一人おりません。
奥久慈のハイキングコースが記された観光案内版をまじまじと眺めると、やはり電車でここまで来るハイカーは少なそう。
男体山登山口までは一時間あまりの車道歩きですが、途中に古代ゾウの足跡化石やら、古い観音様や庚申塚やらがあったり、畑に一面に咲き誇る菜の花を堪能したりして、なかなか飽きません。
登山口に到着すると、路駐が数台。
ただしすでに山行を開始してるらしく、人の気配は皆無でした。
ネット情報によれば、登りに健脚コースを使った方がいいとのことでしたが、この時点ではイマイチ意味が読めてません。
数分沢沿いを歩いたあと、樹林帯に入ります。
森に入った途端、急登が始まります。
そういやあ、車道歩きの後半、鋭い岩峰が忽然と目の前に現れ、なにやら嫌な予感がよぎったのを思い出しました。
あの険しそうな岩稜を這いつくばることになるとは、この時点では夢にも思ってません。
樹林帯の急登を抜けると、眼前に鎖。
いよいよ鎖場の登場か、、と岩肌を眺めますが、特に鎖に頼るような登りでもなく、なんだよこんなもんかよ、などとほくそ笑みますが、このあと半泣きに近くなることも、もちろんこの時点では夢にも思ってません。
最初の鎖場から程なく、次の鎖登場。
奥武藏の大持〜小持間のメタボ岩のような、極狭の岩岩間をすり抜けると多少眺望が開け、平坦道になります。
なんだ口ほどにもない、、と、思ったのもつかの間、平坦道は数十メートルで終わり、その先は岩稜を這いつくばる、まさに岩登り。
鎖やロープがぶら下がり、背後ならびに左右は切れ落ちてます。
ある程度登ると後戻りが難しいです。
下りには適さない、とはこのことか!!
と、今更気づくのは遅いんですが、前に進むしか無いんです。
ほとんど力ない左腕をも駆使して鎖に100%頼りながら、礫岩の岩肌と格闘すること30分あまり。
山頂直下のあずまやに到着すると、膝が小刻みに震えているのがハッキリわかりました。
いかん、完全にナメとった、、
よく『山と一体になる』って表現がありますが、良くも悪くも、山肌を直に触りながら這いつくばって登ったせいか、その鼓動が感じられる気がしました。
って、こんな風に書くと、いかにもすんなり登れたような印象ですが、実際は半泣きに近い状態でやっと登った、ってぇのが正解です。
なめたらイカンぜよ〜!!
男体山の山頂へ。
山頂は人多すぎ。
その大部分は南から伸びるハイキングコースからなハイカーでした。
安全面に配慮してヘルメットを着用しました。
その出で立ちのせいなのかはわかりませんが、南登山道からのハイカーのひとりに「どうでした?鎖場は?」などと矢継ぎ早に聞かれ、いやぁ、なかなか厳しかったです!などと一丁前に返します。
が、未だ膝の震えが取れてません。
さて、山行はまだ終わってません。
計画では、月居山を経由して袋田の滝方面への予定。
地元ハイカーによれば、10キロ強、あるいは12〜3くらいあるかな?とのこと。
4時間少々?でしょうか?
このコース、アップダウン半端ないです。
平坦な道はほとんど無いです。
ピークとピークに挟まれたコルくらいでしょうか?
オマケに、山塊が南北に長く東西に狭いため、ヤセ尾根を転げるように下るしかありません。
またもや膝が震えますが、怖さからではなく二週間ぶりだから?なんて強がったりして、、、
第二、第一、と名の付いた展望所を通過。
第一は「鍋転山」なる山名が書かれた標識がぶら下がってましたが、“なべころびやま”もしくは“なべころがしやま”?なんて読むんでしょうか?
月居山がめちゃくちゃ遠かったです。
まだ着かないの?
あのピークでしょ絶対!
なんて、地図も確認せずに決めつけ、落胆を重ねること数しれず。
着いたらヘナヘナと座り込んじゃいました。
戦国期の山城跡だそうで。
夏草や
兵どもの
夢のあと
夏にはまだ早すぎますが、ひなびた城跡の風情にぴったりの趣でした。
袋田の滝方面へ降ります。
さすがは観光地。
コンクリートで舗装されてます。
でもそれが逆にいっそう膝に来ます。
こりゃあバス使うか、、ってんで、お茶屋の娘さんにバス停を聞きますが、この人フィリピーナらしく、ニホンゴワッカラネーからぁ、だんなさーん!!
わかるじゃねーかよ、、
でも、バスは行っちまったあとでした(T_T)
最初の計画では、袋田駅まで歩く予定でした。
急に予定変更するから、こういう羽目になるのだ。
と、珍しく諌めます。
駅までは約1.5キロほど。
そんなに苦労しなかったが、膝には悪いかも。
駅に到着し、10数分の待ち時間の後、カラフル車両に乗り込みました。
ジツはこっからさきも長かった!
なにせ、茨城〜千葉〜東京を経て埼玉に戻るんだもん。
結局5時間近くを費やし、我が家に付いたのは22時過ぎです。
ちょっとした旅行だ。
今回は、水戸市内に住む長姉宅に前夜泊しました。
姉の話はまた機会があればどっかで。
奥久慈男体山、低山ですが、侮るなかれ!
おわり
奥久慈男体山縦走山行、お疲れ様です。
茨城の山は、1,000m未満の山が、メインですが、その中でも奥久慈の山々は、集塊岩や凝灰岩が織り成す山容が、とても素晴らしい自負しております。
今回に懲りずに ?、春の新緑や秋の紅葉時に、水郡線にお乗り頂き、訪れていただけますと幸いです。
コメントありがとうございます!
ごめんなさい遅くなってしまいました(汗)
なにせ奥久慈初体験で未だドキドキしております。
普段のフィールドである外秩父や奥武藏には、あれほどの岩峰はありませんし、中には垂直に近い壁もありましたよね、もう何年ぶりでしょうか、ああいうスリリングなクライミングは。
途中までご一緒していただいた地元のハイカーさんも「今度は秋に是非いらっしゃい!」とおっしゃっていただきましたので、機会を作って秋に是非再訪したいです。
パンフレットにはやはり紅葉が素晴らしい旨書いてありました。
コメントありがとうございました!
では。
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