記録ID: 83788
全員に公開
沢登り
十和田湖・八甲田
日程 | 2010年10月23日(土) [日帰り] |
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メンバー | |
天候 | 晴れ |
アクセス |
利用交通機関
東北本線 東青森07:15→小湊07:38
電車
林道と沢、薮はスパイク地下足袋、舗装道路はトレッキングシューズと履き替えた。
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地図/標高グラフ


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コースタイム [注]
小湊駅07:45→Co60林道終点08:50→Co200二股09:30→山頂10:10-30→山頂の北西の沢→Co70舗装道路合流11:05→野内畑11:40→東田沢河口12:15→12:30-13:00椿神社→大島対岸食堂街13:40→大島の灯台14:10-40→大島橋あたり芝生15:00-16:00→青森へ
過去天気図(気象庁) |
2010年10月の天気図 [pdf] |
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写真
感想/記録
by yoneyama
標高300mの小さな山でも、半島の最高峰。山頂まで林道があるが、使わなければ良い山になる。地図で目星を付けた沢から登る。下北、津軽、夏泊半島、半島だらけの陸奥湾を眺めに登った。
朝、卵ご飯食べてバイクで最寄りの無人駅、東青森へ。ジャージの高校生だらけの東北本線で小湊駅まで20分。陸奥湾はよく晴れている。
駅からトコトコ歩いて川を渡り、行き止まり集落福島へ。1676年建立の神社がある。地形図のとおり、平地の行き止まりまで水田があり、稲刈りしてあった。こんな人の来ない隠れ箱庭のような農地で黙々と野良仕事をする人がいるのだ。林道は笹森山北東の二股まで伸びていた。右岸の杉林はよく手入れされている。
この先は沢に足を入れるが、脇に林道の残骸がかなり先までのびている。おそらく一本西の谷にある中腹の電波塔への林道に行くのだろう。林道は森に埋もれ、醜い感じではないがお別れして水流を行く。もう水量は幅30センチというところ。明るいブナ林で、歩き易い。山菜採りやキノコ採りが通るのだろう。時折ゴミがあるから。小さい沢とは言え、記録無し、地図だけたよりの楽しい山行だ。小地形の確認一つに心躍る。
標高200の二股で水流と分かれ、水ヶ沢山直登の沢へ入る。右岸川はすべて杉の植林だ。結構手入れされている。下草もほとんど無く歩き易い。オオバクロモジやハイイヌガヤくらいだ。稜線に出ると、夏道に出た。中腹の電波塔林道から登って来ているのだろうか。地形図には無い。そこからは気持ちのよいブナ林の中を山頂へ。全体に、意外にも清々しいルートどりだった。水ヶ沢山に礼儀が尽くせて満足した。
山頂には無線中継アンテナ施設があり、別方面からの林道も延びて来ている。松の木立が塞ぎ、視界はあまりきかない。施設の屋根の上に登ればかろうじて下北の恐山と、これから下る長沢川の野内畑の集落が見える。この施設は、陸奥湾を行き交う漁民が無線で市場価格を相談したりするためのものだったらしい。今は携帯電話あるだろうけど。
北西に伸びる尾根の薄い薮をこいで杉の急斜面を下ると標高250で林道を横切る。最近笹を刈った跡がある。そのまま杉の急斜面を下り沢形を行く。ノイバラが増えてきて足を責める。腿が穴だらけになる。後日、航空写真で見ると、山の北面は濃緑の杉林であると一目瞭然。見ておけば良かった。杉の枝打ち小枝がわんさと積もる森でも、スパイク地下足袋ならば楽に進んで行ける。標高70、あっけなく立派な舗装道路に出る。この道は半島を縦断し山越えしている豪華道路らしい。ここで沢の水を飲み、運動靴に履き替える。
海をめざして歩く。こちらの田んぼはこれから稲刈りという雰囲気。転作で大豆の畑も多い。トコトコ歩いて農民の仕事を見る。野内畑の20軒ほどの集まりの中に、お墓もある。ホタテの貝殻も積んである。今はやっていない商店もある。小さな共同体だ。
昼過ぎ、東田沢の海に着いた。岬をめざして歩く。ホタテの網の山の傍らに老婆が腰を降ろしていたが、近づくまで気がつかない程動かなかった。笑顔だった。
椿神社付近は自生の巨大椿が道の脇で森になっている。北向きで、午というのに日が当たらない。椿神社前の松の木にもたれて、対岸の恐山の山彙を眺めながらカレーヌードルを食べた。陸奥湾は巨大な湖の様に穏やかだ。
夏泊岬には食堂街があり、釣り客などがいるが、まあ静かなものだ。煮干しや小鯵の串刺しなどを店先で干している。上がりでラーメンを食べている親子なども見える。僕の好きな昭和っぽい食堂街だ。いつまでも建て直さないでほしい。
橋を渡って大島に渡り、石段を登って最高点に立つ。樹林が多く視界はあまりきかない。先端の灯台への道は途中コル手前で不明瞭になり、イバラの薮もある。観光客にはちょっと厳しい。灯台周辺は丈の高い草が茂り、ここもあまり展望は良くない。神社に二礼二拝する。コルのあたりが一番居心地が良いので、ここで腰を下ろし海を見る。
下北半島や津軽半島のこれまで登った山彙の姿を何度も目で嘗める。愛した山々が姿を変えずに遠くからいつまでも見える。
家から一時間ほどでカメとマーが車で迎えに来てくれるとのことなので、大島の橋の近くの草地で寝転んで、ピーナツを食べながらのんびり待つ。この季節、人も多くは通らない。さんざん待ったがお迎えが来た。途中でウンチしたくなって30分ばかり寄り道したんだって。チョコレートなど食べて夕日を見て、青森に帰る。
朝、卵ご飯食べてバイクで最寄りの無人駅、東青森へ。ジャージの高校生だらけの東北本線で小湊駅まで20分。陸奥湾はよく晴れている。
駅からトコトコ歩いて川を渡り、行き止まり集落福島へ。1676年建立の神社がある。地形図のとおり、平地の行き止まりまで水田があり、稲刈りしてあった。こんな人の来ない隠れ箱庭のような農地で黙々と野良仕事をする人がいるのだ。林道は笹森山北東の二股まで伸びていた。右岸の杉林はよく手入れされている。
この先は沢に足を入れるが、脇に林道の残骸がかなり先までのびている。おそらく一本西の谷にある中腹の電波塔への林道に行くのだろう。林道は森に埋もれ、醜い感じではないがお別れして水流を行く。もう水量は幅30センチというところ。明るいブナ林で、歩き易い。山菜採りやキノコ採りが通るのだろう。時折ゴミがあるから。小さい沢とは言え、記録無し、地図だけたよりの楽しい山行だ。小地形の確認一つに心躍る。
標高200の二股で水流と分かれ、水ヶ沢山直登の沢へ入る。右岸川はすべて杉の植林だ。結構手入れされている。下草もほとんど無く歩き易い。オオバクロモジやハイイヌガヤくらいだ。稜線に出ると、夏道に出た。中腹の電波塔林道から登って来ているのだろうか。地形図には無い。そこからは気持ちのよいブナ林の中を山頂へ。全体に、意外にも清々しいルートどりだった。水ヶ沢山に礼儀が尽くせて満足した。
山頂には無線中継アンテナ施設があり、別方面からの林道も延びて来ている。松の木立が塞ぎ、視界はあまりきかない。施設の屋根の上に登ればかろうじて下北の恐山と、これから下る長沢川の野内畑の集落が見える。この施設は、陸奥湾を行き交う漁民が無線で市場価格を相談したりするためのものだったらしい。今は携帯電話あるだろうけど。
北西に伸びる尾根の薄い薮をこいで杉の急斜面を下ると標高250で林道を横切る。最近笹を刈った跡がある。そのまま杉の急斜面を下り沢形を行く。ノイバラが増えてきて足を責める。腿が穴だらけになる。後日、航空写真で見ると、山の北面は濃緑の杉林であると一目瞭然。見ておけば良かった。杉の枝打ち小枝がわんさと積もる森でも、スパイク地下足袋ならば楽に進んで行ける。標高70、あっけなく立派な舗装道路に出る。この道は半島を縦断し山越えしている豪華道路らしい。ここで沢の水を飲み、運動靴に履き替える。
海をめざして歩く。こちらの田んぼはこれから稲刈りという雰囲気。転作で大豆の畑も多い。トコトコ歩いて農民の仕事を見る。野内畑の20軒ほどの集まりの中に、お墓もある。ホタテの貝殻も積んである。今はやっていない商店もある。小さな共同体だ。
昼過ぎ、東田沢の海に着いた。岬をめざして歩く。ホタテの網の山の傍らに老婆が腰を降ろしていたが、近づくまで気がつかない程動かなかった。笑顔だった。
椿神社付近は自生の巨大椿が道の脇で森になっている。北向きで、午というのに日が当たらない。椿神社前の松の木にもたれて、対岸の恐山の山彙を眺めながらカレーヌードルを食べた。陸奥湾は巨大な湖の様に穏やかだ。
夏泊岬には食堂街があり、釣り客などがいるが、まあ静かなものだ。煮干しや小鯵の串刺しなどを店先で干している。上がりでラーメンを食べている親子なども見える。僕の好きな昭和っぽい食堂街だ。いつまでも建て直さないでほしい。
橋を渡って大島に渡り、石段を登って最高点に立つ。樹林が多く視界はあまりきかない。先端の灯台への道は途中コル手前で不明瞭になり、イバラの薮もある。観光客にはちょっと厳しい。灯台周辺は丈の高い草が茂り、ここもあまり展望は良くない。神社に二礼二拝する。コルのあたりが一番居心地が良いので、ここで腰を下ろし海を見る。
下北半島や津軽半島のこれまで登った山彙の姿を何度も目で嘗める。愛した山々が姿を変えずに遠くからいつまでも見える。
家から一時間ほどでカメとマーが車で迎えに来てくれるとのことなので、大島の橋の近くの草地で寝転んで、ピーナツを食べながらのんびり待つ。この季節、人も多くは通らない。さんざん待ったがお迎えが来た。途中でウンチしたくなって30分ばかり寄り道したんだって。チョコレートなど食べて夕日を見て、青森に帰る。
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小走りの「お迎えの二人」は何とも胸を打つ写真やね。途中、塩ラーメンでも喰って帰路についたんでしょう。
おお、そのとおりラーメン行こうかって話になったけど、いいラーメン屋思いつかなくて、馴染みの洋食屋でオムレツやなんか食べました。
yoneyamaさんもう行ってしまったのですか。
残念。私も一緒に行きたかった。
野内畑は春田植えの手伝いに行きました。
夏はカエルの大合唱。自然ってすごいうるさいです。
ラーメンは駅前食堂が一番です。
沢でもなくハイキングでもない特殊センスの計画なんで、多分だれも賛同しないだろうと思って人を誘いませんでした。お膝元平内町でお声もかけず済みません。野内畑にお知り合いがいるのですね。田植えの手伝い、僕も行きたいです。
浅虫駅前食堂ラーメンがありましたね。ひなびた雰囲気が僕好みです。次回は寄りたいです。
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