南葛城山・燈明岳・大石ヶ峰


- GPS
- --:--
- 距離
- 28.0km
- 登り
- 1,878m
- 下り
- 1,819m
コースタイム
- 山行
- 8:27
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 9:28
天候 | 晴れのち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2005年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
下山口:牛滝山バス停から南海ウィングバスでJR阪和線久米田駅 |
写真
感想
阪急桂駅を5:10の始発に乗り南海紀見峠駅に7:11到着した。九州から来たと言う男性と案内地図の前で話をすると、岩湧山に登るという。関西でもそれ程知られていない山なのによくぞと思う。もっとも私が山梨の小楢山へ行くようなものかも・・・
踏切を渡り南海線の西側に出て紀見トンネル入口辺りから根古川の林道に入った。越ヶ滝から岩湧山三合目に至る登路があるが滝を見つけることができずそのまま林道を進んだ。林道の終端から登山道となり沢筋を遡行し二俣に分かれる処から尾根に取り付いた。急登路を進むとだんだん道が怪しくなってきた。直登しているうちにどこから来たのか登山道が現れホッとした。軈て稜線直下の林道に飛び出し右に少し行って縦走路に入り、阿弥陀山の麓で岩滝山への分岐点に達した。ここからが前回の続きの縦走路となる。今回は南葛城山への左側のルートを進み、高度が上がり尾根の張り出した先端に東・西阿弥陀山への登路があり簡単に登ることができた。先月来た時は裏側から道なき道を登ったのだが・・・山頂は植林された樹木の背がまだ低く岩湧山や和泉葛城山の山容が見通せた。
稜線の南側を行く林道を30分ほど歩くと林道を外れて小さなピークがある。展望はないが御所台ノ森(約840m)と名があり山頂付近には祠が祀られている。軈て登山道に入り20分ほど行くと4等三角点「滝畑」(909m)のピークがあるが山名はない。一本杉の分岐点で左に高野口町に至る九重道を分岐し、5分も登ると紀泉山地の最高峰南葛城山(922m)に達した。小広い山頂は、展望はないが間伐材でベンチが設置され休憩には丁度良い。まだ10時だが朝食後6時間経過し小腹が空いたので昼食にした。
山頂からは滝畑ダムへ下りる道が北へ分岐している。縦走路は南西に進み桃ノ木ダオで山腹を行くルートと稜線ルートに分かれた。稜線ルートは昭文社の登山地図では赤点線道になっているが危険箇所はない。ただ地図にない細道や林道が何本も現れ惑わされた。一つ目のピークが野谷ノ峰(842m’)で標識もない。山頂は縦走路を若干外れていた。少し進むと登山道の一寸したピークに4等三角点「大畑」(773m)があった。 下り切ると蔵王峠(560m)に達した。
蔵王峠は滝畑ダムから和歌山県のかつらぎ町に抜ける地方道が越え、堀越観音への道が分岐し棚田が続く広い谷間を舗装道路で登って行く。20分程歩くと向ノタワで堀越観音への道が左に分れ燈明岳(857m)へ林道が続くが車の進入は規制されている。軈て登山道となり南側の展望が広がる所に展望台が設置され高野山、大峰山系が一望できた。山頂からは展望がなく、ラーメンを作っている4人パーティーが先着しており、この日始めての登山者と出合った。3等三角点「東谷」が設置され、祠もあり信仰の山を感じさせられた。私製の山頂標識が沢山あるがその殆どが“東ノ燈明岳”と記されている。では“西”はと言うと地図では見当たらず謎が残った。
北に進み縦走路を外れて少し上ると神野山(869m)、縦走路上に畑山(818m)と続くがどちらも展望は得られない。730mまで一旦下り三国山(885m)に登る。和泉、河内、紀伊の三国を分ける山だ。先ずは北西にある3等三角点「父鬼」を見に行く。国境には電波施設が建ち林道に“三国山885m”の標識があった。山頂域を走る林道沿いに南西に進むと航空標識の施設がありその手前の小高いピークが宿山(866m)で、標識も無く面白くもなんともない山だった。林道を進み串柿の里に下りる分岐点から南に踏み跡を分け入り500m余り下ると一寸したピークが現れた。そこに堂山(751m)の私製の標識があった。登山地図には三角点の記号があるが間違いのようだ。国土地理院の基準点の登録にも見当たらなかった。
林道に戻り左に一つピークをやり過ごし、次の大きなピークには分岐して登るしっかりした道があり分岐点に指導標もあった。200m余りで経塚山(825m)に達した。その名の通り経塚があり、葛城二十八経塚の一つ(第十一之地)となっている。役行者小角が駆け巡った行場であるらしい。またもや林道を外れ鍋谷ノ峰(744m)に立ち寄ったがここにも展望、標識何もないので一番高い所を山頂としておいた。すぐ下の鍋谷峠に下りると国道480号線が越えているが大した交通量はない。時刻は15時、この先コースタイムで3時間程かかる。しかも小堂峰(739m)、大石ヶ峰(860m)への縦走路は地図になく薮漕ぎを覚悟しなければならない。急げば暗くなる前にぎりぎりに下りられるかと腹を決めて分け入ると10mも行かないうちに丸太の階段が現れ立派な道が続いていて助かった。
昨年11月に登った二つの山を辿り、難コースと記された岩雄山経由父鬼へ降りるルートを行くつもりで歩き始め道なりに行くと立ち入り禁止の看板があり左に道があるのでそちらへ回るとだんだん獣道然としてきて止む無く引き返した。看板を越えて道なりに下るがどうもルートに自信が持てない。30分足らず下ると前方に舗装された林道が出てきて、やはり違っていたかと得心する。父鬼の一つ西の谷の牛滝川に下りてしまったようだ。
下山口に林業の作業小屋があり山主の方が火を囲んで談笑しておられた。挨拶をすると話が弾み、この辺りの山は殆ど個人の山で登山者の“入山”は認めていないとの事だった。ただし下りてくるのは特に問題はないようだ。道理で道中指導標はおろか、赤テープもなかったはずだ。そして山主として一番業を煮やしているのが、モトクロスのライダーだそうで、小堂峰、大石ヶ峰の山頂域などは深い轍が何本もできかなり荒れている。暖かいココアまでご馳走になり現在位置を確認して、牛滝山大威徳寺を目指し、牛滝林道を下った。
和泉葛城山への登山道“丁石道”の分岐あたりで牛滝川へ下りる遊歩道があり一ノ滝から三ノ滝の景観を眺めながら大威徳寺に到った。寺門の下100mほどの所にバス停があり1時間に1本程度走っている。幸運にも16:46と3分後に出るバスがありすぐに乗ることができた。久米田で降りJR阪和線で帰路に着いた。大威徳寺から500mほど下に牛滝温泉があったがバスの便や帰宅時間を考えるとパスしてしまったが一寸心残りだ。
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