谷川岳春雪訓
- GPS
- 05:45
- 距離
- 335m
- 登り
- 13m
- 下り
- 7m
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
|
コース状況/ 危険箇所等 |
雪が無い。。 |
その他周辺情報 | 前泊:ベースプラザ駐車場(屋内駐車場、トイレ内更衣室あり) 食:湯檜曽駅前「くぼ田」きのこそば(舞茸天入り) |
写真
感想
前半は雪訓の復習。後半は雪上の支点構築と確保を訓練した。
12月の富士山雪訓はどうしてもバタバタしてしまい、カリキュラムをこなす事が優先されて、深く理解する事は難しい。一冬越えた今の時期なら、安定した天候の元、じっくり考えながら訓練できる。
登山の技術は、言われたからやる、では不十分。なぜそうするのかを理解して、初めて習得したと言える。特に冬山の技術は生命に関わる部分も多いので尚更である。
まず頭で考えろ。お前は何がしたいのか、そして何ができるのかを。
アルピニズムとはなによりもまず「自覚」の問題である。
往年のアルピニスト、ガストン・レビュファの言葉である。自分が今やっている技術は、なぜそうするのか。なぜ逆ではいけないのか。そういった「なぜ」を一つ一つ解決し、理解し、自覚ある登山者になって欲しい。
春雪訓
ツボ足・・直登、直下降、トラバース、上下トラバース(雑巾の縫い目みたいな歩き方をして歩行訓練)
直登→急斜面ではつまさきハの字、けり込むように。
直下降→かかとを少しけり込み膝を曲げる
上下トラバース→谷川の足を少し谷にむける
耐風姿勢、滑落停止
滑落停止はピッケル側から回転して刃を指す
滑落停止にこだわらずとにかく初動停止が大切。木につかまるなりなんなり、形にこだわらず
ザックを背負った滑落停止をやり忘れた。ぜひ富士山では実践したい
スノーバーによる支点構築
ピッケルによる支点構築
どちらも強度最強だが、谷に少しでも平行にさしてしまうとあっという間にすっぽ抜ける
理想は横向きに埋める。時間かかるから縦にしている
なんだっけ・・・
あのやじるしみたいな板・・・
あいつも効くのだが最初から雪に強く差し込まないことが不安。荷重がかかって初めて雪にめり込む。めり込むかすっぽ抜けるか、落ちてみないとわからないのが不安だ
涙型の雪で懸垂下降
これとてもいい!最強!と絶賛していたのだが・・・
弱層があるとスパッと雪が切れるため不安定だとこーじさんは判断していた。確かにそうだ・・・
腰がらみビレイ
雪を深めに掘って座り、足場をしっかり固定。
しっかり足場ができていれば安定する。
しかし背中がすごく痛い。私だけみたい。なぜ?
スタンディングアックスビレイ。これが一番よかった。
今回は谷側の足でピッケルを踏んだ。
ピッケルを踏む、ピッケルにつないだスリングを踏む。諸説あるが雷鳥さんはスリング派。
滑落者の重みがまっすぐ肩に伝わるからビレイヤーの体重が真下に押されて安定するのだとか
見ていてもスリングだと安定するような気がする
コンティニュアス
とてもじゃないけど素人にはできない。
滑落に気付いても輪にピッケルを刺すことができない。ガイドさんは何千回と練習するのだそうだ
感想
どれも雪質の判断がとても大事
何回もやらないと多分わからないと思った。
湿雪だからどれも感激するほど決まるけど。サラサラしていたら?岩とのミックスだったら・・・使う技は違ってくる。判断ができるようになりたい。
肩がらみやスタンディングは女性では止められないと思っていた。
でもきちんとやれば止められるみたいだ
やればやるほど雪って難しい。
今回の雪訓で
雪山での確保って
雪質×技数というパターンがあって。
正解と言うのがないことがわかった
マグロ包丁みたいなスノーバー。あいつが画期的。山折りを谷に向けて刺す。
ピッケル使っちゃうとほかに使えなくなっちゃうからスノーバーがいい
春雪訓はとても勉強になった。
計画してくださった雷鳥さん、こやぴ、こーじさん、松井さん、わるちゃん
ありがとうございました
さなえちゃん、ずっと運転してくれてほんとにほんとにありがとう!!
車での3人のマシンガン真剣トークが濃すぎてめっちゃ楽しかったです!!ご飯行こう!テーマ:疲労について
移動距離0.3キロの山行って初めてだなあ(笑)
谷川岳天神平付近(ロープウェイ駅周辺)にて、春雪訓。
●基本行動の復習
雪山経験数年のメンバーが、より経験の浅いメンバーに、自身の復習も兼ね伝える。
・アイゼンなし/ありでの歩行、ピッケルワーク
・初動停止、滑落停止
・耐風姿勢
●積雪状況下での支点構築、確保
様々な方法で支点構築し、各々の強度を確認した。
・肩がらみ、腰がらみによる確保、スタンディングアックスビレイ
・デッドマン、スノーバー、ピッケル、土嚢、スノーボラードを使用した支点構築・強度確認
●コンティニュアス
コンテでの移動中に片方が滑落した場合に止める練習をした。
相手が落ちると分かっていても簡単には止められなかったり、ロープに手/指を絡めてしまったりした。
<感想>
最初は後半の支点構築訓練がメイン目的での参加だったが、雪山での基礎行動を復習し、他者に伝えることにより、「分かっているつもり」を見直す良い機会になった。
また、伝えることの難しさも実感。誤魔化しが効かない。
支点構築については、雪訓や西穂PH時、アルパインリーダー学校で同様の訓練を実施していた為、今季の総復習のつもりで実施した。
先週半信半疑だった「土嚢最強説」も確認。
理屈の理解とは別に、雪質との関係や状況判断力を習得するには、まだまだ経験が必要だと感じた。
今回は経験豊富な先輩方に色々なアドバイスを頂け、今まで身につけた自身の知識・技術に「+アルファ」が出来、有意義な訓練だった。
ありがとうございました!
色々試したいことがあって参加した春雪訓。
わが班は新人さんもいたので、本気で教える気で歩行訓練を実施。
やってみるとやっぱり難しい。
自分も先輩達から教わってるはずなのに、いざ教えるとなるとやっぱり違う。普段無意識に行っているバランスのとり方なりを言葉に落とし込む。
そんな作業も勉強になるなと思った。
得た知識をアウトプットすることでより深める。そんなイメージだ。
さて、思っていたより雪が無かったけれど今回一番やりたかったこと。
雪に設置した支点の強度の確認だ。
やはり、支点となるものが何もないときにいざ使うとしてどの程度効いているのか知るのは精神安定上も重要だと思う。
スノーバーを立てに刺した場合、横にして埋めた場合の違い。
これは想像以上でした。
レスキューで使う場合は横にして埋める意味が良く分かる。
スタンディングアックス、腰がらみは激しい落下衝撃が加わらないと想定される範囲内ではかなり使える確保方法だと思った。
後は雪質の違い、今回は残雪期の腐った雪質に構築した支点についての経験値を得たが、いろんな雪質で試すと言う意味では1月とか2月にもやってみてもよいかなと思いました。
来年企画してみようかな。
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