日曜日はセブンサミッツ。南高尾のハートを描くハートルート。


- GPS
- 06:21
- 距離
- 15.7km
- 登り
- 952m
- 下り
- 944m
コースタイム
- 山行
- 5:00
- 休憩
- 1:21
- 合計
- 6:21
天候 | 曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
写真
感想
今週は忙しくて土曜日をゴロゴロと過ごしてしまう。先週末のプチ・テント泊が流れたからと言って、来週は3連休も控えているし、今週末は大人しくしておくべきだろう。でも、何処へも行かずに週末を過ごしてしまうのも、ちょっともったいない。
時間があればやっぱり出掛けたい。という脳内ブレストが執り行われて、ちょっとサクッと、高尾界隈ならと、南高尾は歩いた軌跡がハート型を描く、セブンサミッツ。早くから歩けて、ある程度の距離もあって負荷もあって、トレーニングも兼ねて。
そして、ご飯を作るのに何も考えずにずっとガスバーナーを使っていた。最近、軽量化に少し凝っていて、ちょっとでも軽くなるならと、ご飯システムを変えてみた。
眺めの良い入沢山の天空のレストランが空いていたら、ファイヤードラゴンという植物由来のバイオエタノールを主成分とした、ちょっと環境に優しい固形燃料を使用するストーブセットを試してみたかった。
金曜日、土曜日はこの時期としてはかなり涼しくて、低山へ行くなら土曜日だったか! とも感じたけど、日曜日の早朝は少し涼しかった。
7時には高尾山口へ着いてしまう。そしてバスも乗らないで直ぐに歩き始める、このクイックさが高尾山界隈の良いところである。
ハートルートの南高尾の取り付きは、住宅の横をなんとなく、お邪魔しま~す、という感じのところから始まる。
とりあえず登り。ギザギザと細かく登り下りを繰り返しながら、登っていく。暑い。全然涼しくない。森の中は湿気が充満している。ほどなくメリノのTシャツが染みってきて、最早ドボドボ状態であるかのよう。
始めは辛い。身体が馴染んでくる時間は30分くらいから、その日によってまちまちだけど、今日は1時間半ほどづっと辛かった。
土は湿っていて、ぬるぬる度が増している。体重移動をおろそかに歩くと、直ぐにスリップしてしまう。
この3年間、ほぼ毎週末の様に山を歩いていても、鍛えられるスピードよりも、衰えるスピードの方が勝って来ているように感じたりもする。それでとりあえずキープ出来て、プラマイゼロをキープしているのかもしれない。
というくらい、あんまり鍛えられている感覚は最早無い。
とはいえ、始めた当初は登山靴の足への当たりとか、ザックによる肩コリや、膝の痛みなどなど、気になる事が多かった。
年月が経つにつれて、登山靴は最早足に馴染んでしまったかもしれないけど、足への当たりとか、ザックや肩のコリといったものは、歩き方や身のこなし方とか、体重移動とか、楽に出来る方へと自然と慣れてきて、そういった細かい事に悩まされることは無くなった。
ようやく、草戸山に出て少し眺めを楽しむ。ここまでとても長く感じた。草戸山は八王子ではなく町田市の様で、町田市の最高地点でもある。
このあたりを過ぎるとようやく楽しげで長閑なハイキングロードで、曇りっぽい感じから少しずつ木漏れ日も感じられて楽しげになってくる。
今日はビールを持ってこなかったのを少し後悔した。大垂水峠を越えて向こうへ行けば、高尾山界隈で必ずビールにありつける算段だったけど、ちょっとその作戦が叶うには少し先だった。
南高尾の稜線をひたすら歩く。霞が凄くてずっと空は霞んでいた。入沢山の入口は標識も出ていないので少し分かり辛いけど、このルートも3度目ともなると気づくことができる。
分岐から登って行って天空のレストランに着く。
やった!誰もいない。高尾山を向こうに眺められる一番いい席に座った。いよいよファイヤードラゴン(すごい名前)を試す。いろいろ準備をしているうちに、お隣さんが来てしまった。
と、その後も立ち寄る人が増えてきて独占とはいかなかった。
ある山行ブログで「天空のレストラン」と言っても、高尾山からその向こうの山々が見えるだけで、特筆すべきことはない。特に行かなくともOK。それよりもその少し下の南側が見渡せる「見晴台」の方が、津久井湖から富士山も見通せ抜群の眺望。とあった。
確かに、このルートのハイライトの一つに違いない。でも、こちらの方が好きだったので、今日はこちらの「天空のレストラン」を目指してきた。山々が折り重なって見える眺めは素晴らしい。
ということで、初めての固形燃料だったけど、難なく300mlのお湯を沸騰させることができた。掃除もそう面倒ではなかった。カップおうどんを食べて再出発。
ビールまではまだ遠い。いそいそとハートを描いていく。
大垂水峠まできた。このルートでここが一番の難所と言って良い。急な崖をトラバースする様に付けられた階段を越えていく。
大垂水峠を越えて、大平林道大垂水分岐というところで、一丁平と大垂水峠(学習の歩道)分岐へ別れ道に出る。大垂水峠分岐の方へ進む方がショートカットできて登りもない。少し悩んだけど、ここをショートカットしてしまってはハートを綺麗に描けない。
やはりここは、いや今日はトレーニングだ。と、80mの登りを選んで一丁平を踏む。
一丁平の展望台には誰もいない。霞が凄くて富士山も全く見えない。いや今日はトレーニングだ。と再度言い聞かせて、再び下って大垂水峠(学習の歩道)分岐へ、そしてさらに登り返して高尾山山頂へ。巻道を使ったら高尾山山頂を過ぎてしまい、また少し登り返す。お茶屋さんが見える、ビールはもうそこにある、と、思えば頑張れるもので350mlのビールを手に入れる。
本当は500mlが欲しかったけど、350mlしか売っていなかった。あっという間に飲み干してしまった。汗をかきながら焼く13km。とても美味しかった。
あとは下るだけ。舗装道をドンドコ、観光客をゴボウ抜きして薬王院を過ぎる。うーん、と悩んだけど最後はリフトで下山。
最後にズルをした。まぁもうここまで歩いたからオッケーとする。
ぶらぶら揺られて下るのは本当に楽である。リフト途中の記念写真は1人で乗っているからか、カメラマンも察してくれて、阿吽の呼吸で撮ってくれなかった。
あとは下った先の、お蕎麦屋さんに吸い込まれるように暖簾をくぐっていた。冷たい瓶ビールが染みる。天ぷらせいろで今日の山歩きが仕上がった。
都内からでも、早朝から歩き始められる。トレランさんもハイカーさんも多い。そして最後は観光客もインバウンドも、世界で一番登られているお山。この南高尾のセブンサミッツはとても良いトレーニングルートでした。
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