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記録ID: 8418787
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ハイキング
尾瀬・奥利根

1192m(四十峠 西方)

2025年07月12日(土) [日帰り]
 - 拍手
GPS
06:36
距離
5.8km
登り
705m
下り
706m

コースタイム

日帰り
山行
5:53
休憩
0:42
合計
6:35
距離 5.8km 登り 705m 下り 706m
6:44
30
7:14
7:15
8
7:23
7:25
139
水頭沢渡渉
9:44
61
1070m(尾根分岐)
10:45
11:15
35
1192m・(井)三角点
11:50
11:56
48
1070m(尾根分岐)
12:44
12:47
3
水頭沢渡渉
12:50
29
(考察)
・現在1261.5m峰が「四十峠」となっているが、「日本登山大系」、「越後三山只見集成図」では「三角山」としている。また、1261.5m峰と1192m峰との鞍部(1160m)を「四十峠」としている。

・1261.5m峰(四十峠)の3km西方にある「鼓が倉山(1036.8m)」について、「日本登山大系」では「堤神楽峰」(つづみかぐらみね)と表記されている。また「水頭沢」について集成図では「三頭沢」(みつかしらさわ)と表記されている。

 元の漢字の意味合いから推測すると、「堤神楽峰」、「三頭沢」の表記が妥当なように思われ、現在の地形図の表記は測量官による語呂合わせ(当て字)のように思われる。

 ちなみに未丈ヶ岳の登山道は戦前に開業していた只見川流域の亜鉛鉱山の物資を運び出す鉱山道が転用されたものである。鉱山道は沢沿いを避け、なだらかな未丈ヶ岳山頂を越え三ツ又口を経由しダオ(枝折峠北方)方面とを結ぶ尾根上に設定されている。

天候 曇りのち晴れ
過去天気図(気象庁) 2025年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
奥只見シルバーライン 泣沢待避所出口
コース状況/
危険箇所等
未丈ヶ岳登山口から600mほど先の泣沢左岸のヘツリ道が数年前から崩落しており、滑落しやすく危険な状況。アプローチで敬遠されているためか、未丈ヶ岳への登山者は近年は少ないようだ。
未丈ヶ岳・四十峠 周辺図 「越後の山旅」より
 緑線:昔のゼンマイ道(今回、下山時に一部通行)
 ※現在の四十峠はこの地図では三角山!
未丈ヶ岳・四十峠 周辺図 「越後の山旅」より
 緑線:昔のゼンマイ道(今回、下山時に一部通行)
 ※現在の四十峠はこの地図では三角山!
奥只見シルバーライン 泣沢待避所
奥只見シルバーライン 泣沢待避所
シャッターを開けて車両ごと外へ出る
シャッターを開けて車両ごと外へ出る
未舗装道を進むとすぐに未丈ヶ岳登山口 先客は車2台、登山者かは不明
未舗装道を進むとすぐに未丈ヶ岳登山口 先客は車2台、登山者かは不明
登山口をスタートし小さな谷間へ降りる
登山口をスタートし小さな谷間へ降りる
そのまま下ると泣沢へ合流、さらに泣沢を右岸から左岸へ渡渉
そのまま下ると泣沢へ合流、さらに泣沢を右岸から左岸へ渡渉
この先、未丈ヶ岳登山道の難所、泣沢左岸のヘツリ道が始まる
この先、未丈ヶ岳登山道の難所、泣沢左岸のヘツリ道が始まる
手がかりの乏しい急傾斜のヘツリ道、かなり危なそう 数年経っても復旧されていない
手がかりの乏しい急傾斜のヘツリ道、かなり危なそう 数年経っても復旧されていない
再び泣沢を渡渉して右岸へ
再び泣沢を渡渉して右岸へ
未丈ヶ岳登山道のシンボル、赤い鉄橋を渡る
未丈ヶ岳登山道のシンボル、赤い鉄橋を渡る
橋の上より、みかぐら沢の上流方向
橋の上より、みかぐら沢の上流方向
反対側の斜面を薮こぎで下り水頭沢へ 左奥に流入している小沢を遡行予定
反対側の斜面を薮こぎで下り水頭沢へ 左奥に流入している小沢を遡行予定
小沢は岸辺の草むらに山菜取りの踏み跡?がある
小沢は岸辺の草むらに山菜取りの踏み跡?がある
 豪雪地帯らしくデブリの名残(倒木、落石、土砂)も多い
 豪雪地帯らしくデブリの名残(倒木、落石、土砂)も多い
小沢を振り返る
標高590m付近で突然、壁を落ちる滝が眼前に! 右奥のルンゼ(右俣)を進む。滝が本流のようだ。
標高590m付近で突然、壁を落ちる滝が眼前に! 右奥のルンゼ(右俣)を進む。滝が本流のようだ。
水流はまもなく涸れる
水流はまもなく涸れる
ルンゼは消滅し右斜面を這い上がる
ルンゼは消滅し右斜面を這い上がる
シャクナゲの生える小尾根に出る
シャクナゲの生える小尾根に出る
尾根には踏み跡が付いている この辺りは多くのゼンマイ採りが入っているのかもしれない
尾根には踏み跡が付いている この辺りは多くのゼンマイ採りが入っているのかもしれない
木の隙間より未丈ヶ岳を望む 山頂は雲の中
木の隙間より未丈ヶ岳を望む 山頂は雲の中
1070m肩より勾配は緩やかになる 基本的に頂稜の右側は潅木の密薮、左側は樹林帯で薮は薄め 尾根の左側に部分的にヒド地形あり少しは助かる
1070m肩より勾配は緩やかになる 基本的に頂稜の右側は潅木の密薮、左側は樹林帯で薮は薄め 尾根の左側に部分的にヒド地形あり少しは助かる
北西方向パノラマ(元サイズ) やや左に鼓ヶ倉山
北西方向パノラマ(元サイズ) やや左に鼓ヶ倉山
結局、薮こぎで尾根の中央突破が効率的のようだ (1100mあたりからうっすらと踏み跡が断続的に現れる)
結局、薮こぎで尾根の中央突破が効率的のようだ (1100mあたりからうっすらと踏み跡が断続的に現れる)
木に登り前方を確認(元サイズ) 未丈ヶ岳(右)、四十峠(1261.5m)(中)
木に登り前方を確認(元サイズ) 未丈ヶ岳(右)、四十峠(1261.5m)(中)
徐々に、こんもりとした1192m峰が近づく
徐々に、こんもりとした1192m峰が近づく
南東方向パノラマ(元サイズ) 未丈ヶ岳(左)、に日向倉山(中)
南東方向パノラマ(元サイズ) 未丈ヶ岳(左)、に日向倉山(中)
1192m峰の直下 しっかりとした踏み跡がある
1192m峰の直下 しっかりとした踏み跡がある
1192mの山頂は平らで草原が広がる 展望良好
1192mの山頂は平らで草原が広がる 展望良好
1192m山頂展望(元サイズ) 四十峠(中央手前)と未丈ヶ岳(右奥)を望む
1192m山頂展望(元サイズ) 四十峠(中央手前)と未丈ヶ岳(右奥)を望む
登ってきた尾根を振り返る
登ってきた尾根を振り返る
出発した泣沢出口(白い構造物)を拡大
出発した泣沢出口(白い構造物)を拡大
未丈ヶ岳〜荒沢岳パノラマ(元サイズ)
未丈ヶ岳〜荒沢岳パノラマ(元サイズ)
1192mよりさらに東方へ踏み跡が延びている 数十m進んでみると三角点らしきものがあった
1192mよりさらに東方へ踏み跡が延びている 数十m進んでみると三角点らしきものがあった
「(井)三角点No19 昭和34年」となっている 
「(井)三角点No19 昭和34年」となっている 
このマークは民営化前の「電源開発(株)」のロゴのようだ。現在は「J-power」の方が社名として馴染みがあり、奥只見ダム、田子倉ダム、黒又川第一ダムなどを管理している会社。
このマークは民営化前の「電源開発(株)」のロゴのようだ。現在は「J-power」の方が社名として馴染みがあり、奥只見ダム、田子倉ダム、黒又川第一ダムなどを管理している会社。
三角点より四十峠(中央手前)、未丈ヶ岳(右奥)を望む。残雪期なら周回出来るかもしれない
三角点より四十峠(中央手前)、未丈ヶ岳(右奥)を望む。残雪期なら周回出来るかもしれない
北東方向パノラマ 新潟ー福島県境稜線(元サイズ)
北東方向パノラマ 新潟ー福島県境稜線(元サイズ)
毛猛山塊方面パノラマ(元サイズ) 赤柴沢流域の秘境エリアを目に焼き付けて下山開始
毛猛山塊方面パノラマ(元サイズ) 赤柴沢流域の秘境エリアを目に焼き付けて下山開始
1090m肩手前のブナ林に複数の切りがあった
1090m肩手前のブナ林に複数の切りがあった
1090m肩からは踏み跡を辿り南西尾根方面へ こちらにも切り付けがあった
1090m肩からは踏み跡を辿り南西尾根方面へ こちらにも切り付けがあった
1090m肩の南西尾根には、「日本登山大系」のとおり、しっかりと踏み跡が続いていた
1090m肩の南西尾根には、「日本登山大系」のとおり、しっかりと踏み跡が続いていた
巧みに地形を利用した踏み跡 先人たちの知恵
巧みに地形を利用した踏み跡 先人たちの知恵
尾根末端部は尾根が広がり急勾配 踏み跡不明瞭 適当に下ると水頭沢へ降り立つ
尾根末端部は尾根が広がり急勾配 踏み跡不明瞭 適当に下ると水頭沢へ降り立つ
水頭沢下流方向 対岸の薮斜面を登り登山道へ
水頭沢下流方向 対岸の薮斜面を登り登山道へ
赤い鉄橋を渡り
登山口へ帰還
帰途、栃尾又温泉「自在館」(ラジウム温泉)に立ち寄る(要予約)
帰途、栃尾又温泉「自在館」(ラジウム温泉)に立ち寄る(要予約)

感想

未丈ヶ岳から北西に延びる尾根上にある1261.5m峰(現在は四十峠 以前は三角山)に薮こぎでチャレンジしてみた。尾根上では昔のゼンマイ道を利用できる区間もあるが、しだいに豪雪地特有の密薮に阻まれ体力と時間を浪費し、手前の1192m峰までの到達となった。それでも人里離れた薮山から望む奥只見や毛猛の山並みは印象的であり、途中で目にした先人たちの切り付けや構造物には山仕事を取り巻く時代の変遷を感じた。

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