テント泊(剱沢)で剱岳を目指すも撤退。

過去天気図(気象庁) | 2025年07月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
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写真
感想
劔岳は、ルートも明白で、急峻な岩場も鎖・梯子等でよく整備されており、悪天候さえ避ければ、シニアでも安全登山に努められる山です。それで、最近は毎年の様に剱岳を訪れている。3000m前後の山で登頂の回数の多いのは、1に奥穂高岳、2にジャンダルム、3に来るのが今回挑む劔岳です。
登山の成功は、天候・体調・装備等に左右される。その内、体調・装備は当方の思惑次第で変わる。只、天候は、天気予報に頼るしかないが、思惑通りに行かない場合も多い。
最近の山小屋は、殆どの小屋が予約制を採用している。それで、天気予報を見て、登山日和を確認しながら不意に出かけても泊めてもらえない。(空きが有れば、追加料金を支払い泊めてもらえる小屋も稀に有るが。)
さて、事前に天気予報を考慮して山小屋の宿泊予約をした場合でも、天気の良し悪しが1日2日前後したり変化する事は屡々起きる。当初の予定通り山行を実行できなければ、山小屋の予約はキャンセルしなければならない。(小屋によってはキャンセル料も生じる。)尚、3〜4年前のことだが、馬場島から剣岳を経て剣沢を目指した際、山行中に悪天候の予報に変わった為、早月小屋に連泊して次の宿の予約を1日先延ばしにと試みたが、空きは無く断られてしまった。それで、計画通りの日程で雨の中剱岳を越えることにしたが、濡れた岩場に滑らないように下山したものの、遭難一歩手前だった。そういうことも有り、2泊以上の山行の際の山小屋の予約は色々な意味でリスクを孕んでいる、と感じるこの頃です。尚、テント泊の場合でも、燕山荘とか唐松岳頂上山荘とか、予約しないと利用できない場合も有り、厳しい時代だ。
ところで、最近は避難小屋泊とかにも興味が湧き、屋久島での縦走とかでその醍醐味等に味をしめてしまった。それもあり、この夏は北海道の大雪山の避難小屋泊での縦走を目論んでいるところです。只、色々調べてみると、人気の山域ということも有り、小屋の収容能力を考慮してテント泊(南沼キャンプ指定地)の準備も必要かと思えてきた。只、テン泊装備での縦走にはやや不安を抱かざるを得ずと言ったところ。
以上、諸々の事情から予行演習も兼ねて、今回は剣沢でのテント泊で剱岳を目指すことにした。しかし、テント泊に必要なテント・寝袋・空気マット等を加えると、重量が嵩張り、登下降に負担となる。その影響も有り、剣岳を目指す日には筋肉に疲労が残っている感覚を覚えた。おまけに、望むべくもないほどの快晴で、じっとしていても、クラっと来そうな雰囲気だ。そんな感じで剱岳を目指すものの、一服剱を過ぎ、前劔にかかるのだが、何時も以上にガレ場・ザレ場に苦労し、疲れがたまっているのを感じた。このまま進んでも、無事に戻れるかなとの思いが擡げてきた。それで、前劔で休憩している時点で、撤退することに決めた。幸いなことに、頂上では通信が可能で、現在位置をメールで送信した後下山した。
体力が続けば、トムラウシも踏破したいところだが、その際南沼キャンプ指定地の利用は不可欠で、今回の予行演習を糧に、大雪山縦走の負荷を考慮しながら、天候・体調等の状況に応じて計画を変更できるように事前の準備を怠らぬよう計画したい。
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