伯母子岳・護摩壇山
奈良県
和歌山県
山キチどん
- GPS
- --:--
- 距離
- 28.5km
- 登り
- 1,927m
- 下り
- 1,306m
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標高グラフを拡大コースタイム
- 山行
- 6:42
- 休憩
- 1:01
- 合計
- 7:43
| 天候 | 曇り後晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2004年11月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
自転車
下山口：護摩壇山バス停付近から自転車で登山口に戻る |
| その他周辺情報 | 野迫川温泉ふるさと山の交流館\600 |
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感想
2時に自宅を出発し、紀見峠を越え371号線の細い曲がりくねった道を延々と走り高野町から無料になった高野龍神スカイラインを通り5:40護摩壇山駐車場に到着した。自転車をデポし登山開始点の大股へと走った。谷間の小さな集落で登山者用と表示した駐車場があり数台の駐車スペースがあった。弓手原川の橋を渡り集落内のコンクリートの急勾配道から登山道は始まると、びっこを引いた犬が1匹不自由そうに道端に座り見送ってくれた。軈て地道になると登山道らしくなったが林道紛いの広さがあり歩き易い。実はこの道、熊野古道の一つ小辺路で伯母子峠を越えて熊野へと続いている。標高700m付近の谷間は紅葉真っ盛り、黄色や若干茶色掛った木々の葉が谷間を埋めて美しい。点在する楓の葉が紅に萌え彩を添えていた。
急登で500m標高を稼ぐと稜線に出た。ナベワリ谷の支流を巻くように進むと桧峠で夏虫山から北東へ延びる稜線に達した。古道は西側を巻くように付いているが、稜線の踏み跡を笹薮の中に見いだして進んだ。ピークに到ると“夏虫山”の私製の標識があるがこれは誤りで夏虫山は500m西のピークだ。微かな踏み跡を辿り夏虫山 (1,348m) 山頂に達した。3等三角点「檜峠」を確認するが、冬枯れの木の間越しに僅かな展望があるだけだった。しかも空は俄かに雲に覆われ山頂はガスに包まれてしまった。早々に引き返し南東方向に延びる尾根の鞍部で東側を巻いていた古道と合流した。登り返すと伯母子峠方面と深タワ方面への登山道を分岐するが赤谷峰への寄り道のため伯母子峠方面への小辺路の古道を進んだ。
伯母子峠は避難小屋と出来立てのトイレがあり世界遺産小辺路の整備が進んでいた。小辺路はこのまま南の尾根を下って行くが反対方向には銀色に広がるなだらかな赤谷峰(1,336m)がどっかと聳えていた。足を伸ばしてみると山頂は西側の展望がよく伯母子岳、夏虫山が一望できた。この辺りは山深く、谷は切れ込み複雑に入り組んで林業が盛んですっかり伐採された斜面や植林された杉の生育した林が斑に広がっていた。しかもやたらに林道が発達し地図に載っていないものも多い。
伯母子峠に引き返し500m行くと伯母子岳(1,344m)だ。山頂は展望が良く360°の眺めがあった。深タワに下ると山頂北側で分岐した登山道と合流した。小辺路と同じく2m程の幅がある広い道だ。遊歩道から分れ踏み跡を辿ると牛首の峰(1,341m)の山頂だが展望はない。再び登山道に戻り西に進むと牛首山(1,301m’)、焼山の太尾の頭(1,322m)と続いた。口千丈山(1,331m)では3等三角点「口千丈」が道端に何気なく出てきた。この辺りで今日の本来の天気である晴れとなり気持ちのいい日和となった。
P1294を越えると登山道は舗装された林道と合流し遂に車道歩きとなってしまった。奥千丈山(1,298m)は林道の北側の踏み跡を辿り山頂に達したが何もなかった。古畑山(1,308m)も登り口は不明確で切り通しの断崖が取り付きを阻み西側の端まで来て漸く取り付き点を見つけた。ここも展望は無く3等三角点「弓手原」だけがひっそりと埋もれかけながら存在していた。大休止のあと3�厖召蠕召某覆爐�3等三角点「中峰」がある筈で探し回るが遂に三角点は発見できなかった。
護摩壇山の駐車場には観光シーズンとあって車が一杯、観光客はレストハウスやエレベーター付の展望タワーに行くだけで、僅かな登りで行ける山頂まで来る人は少ない。護摩壇山(1,372m)は西側の展望がよく夕日百選に選ばれている。この山は和歌山県の最高峰と書かれている本もあるが実は最高峰はその東にある耳取山(1,382m)で現地では“丸山”とも記されていた。NHKの電波塔があり南から東の展望が良い。護摩壇山、耳取山とも三角点は無く、その東の小高山(1,363m)の先、護摩壇から4つ並ぶピークの一番東に3等三角点「千ノ時」(1,344m)があった。微かな踏み跡を辿り訪れるが三角点があるだけで展望はなかった。帰りは山頂をすべて巻く林道を通り護摩壇山駐車場に戻った。此処で8時間足らずの歩行を終えた。30�匐瓩さ�離があったが、アップダウンが少なく歩き易い道で行程が捗った。
朝デポした自転車に乗り20�劼瞭擦鮗屬梁圓辰討い訛膰圓慳瓩蕕覆韻譴个覆蕕覆ぁ�ここで大きな問題が発生! 何とタイヤがペコペコだ。そう言えばここ数ヶ月折畳み自転車は使っていなかった。タイヤがへこむと自転車とは何と重いものだろうか、平坦地でもかなり漕がないと進まない。下りが殆どなので、まだしもだがヘトヘトに疲れ、1時間半かかり漸く大股に辿りついた。辛かったが途中弓手川沿いの山々の紅葉は渓谷に映え、十分目を楽しませてくれた。
帰路、大股から3�劼曚匹僚茲砲△詭酣�川温泉に立ち寄り汗を流した。“ホテル・ハイタトラ”という訳の分らない名前のホテル（スロヴァキア共和国ビソケ・タトリ市と姉妹都市になったのを記念して“ホテルのせ川”から名前を変えたそうだ、元のほうがいいと思うが・・・）に併設のふるさと山の交流館で入浴（\600）、ヌルッとした泉質で疲れを癒された。帰路は途中1時間の食事タイムを入れて5時間、22:05帰宅した。
【後日譚】
護摩壇山東の和歌山県最高峰1,382mはこの時点では無名峰であり、文中で云う「耳取山」ではなかった。最高峰が無名ではと言うので田辺市が公募し平成21年3月「龍神岳」と命名された。それでは「耳取山」はと云うとその東にある1,363mの峰で文中「小高山」とある所だった。ではさらに「小高山」はと云うと、耳取山の南2.7�劼僚蠅�1,290m標高点がそれだと云うことが判明した。
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