珍しく、静かで長閑な丹沢大山。


- GPS
- 05:25
- 距離
- 8.3km
- 登り
- 992m
- 下り
- 991m
コースタイム
- 山行
- 4:11
- 休憩
- 1:14
- 合計
- 5:25
天候 | 晴々 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
週末に向けて、台風が関東沿岸部へという予報で、計画していたプチ・テント企画がまたもお流れに。
とはいえ、台風の影響も少なく回復基調の週末。
土曜日の夜半過ぎまで風と雨がガラス窓を揺らしていて、早朝、都内を出る時もまだ少し雨の名残りがあったけれど、ほどなく雨は完全に上がって、小田急線に乗る頃にはもう青空が広がっていた。
伊勢原駅のバスの乗り継ぎでは、登山者の姿はまばらでバスも混まずに7時半過ぎに大山ケーブルカー駅に着いた。
静かな丹沢大山。
台風の影響か、グループだと早々に予定はキャンセルになったのだろうか、いや、もしくはこんな暑い時期にわざわざ低山へは出向かないのか、人が少なくて、基本ソロの人が中心で、とても静かな大山詣り。珍しい。
362段、こま参道。
しずしずとまだ寝静まっているこま参道をゆっくりと登る。ケーブルカーの乗り口を過ぎた辺りから樹林帯へ入っていく。
台風一過で吹き返しの風に心配と期待、いや涼しい風を期待していたのだけど、幾分涼やかな風がそよぐ程度で、全く風のなかった先週の筑波山よりはちょっとマシ、という感じだったけど、木漏れ日にそよぐ風は気持ちが良い。
阿夫利神社、登拝門。
大山阿夫利神社に着く頃にはもう汗だく。境内はとても静か、ほとんど人も居なくて、ハイカーさんがちらほらと居るくらい。本殿の左側を回ったところに、登山口となる入り口があり、安全登山のご祈祷をして登拝門を潜り、山歩きが始まる。この感じがとても好きだ。お邪魔します。という感じで、神域に足を踏み入れるような、厳かな感じがちょっとする。
とはいえ、登拝門を潜る側から急な階段が聳え立ち、登山者を試すのである。昨晩は、こちらの方はあまり雨は降らなかったのか、普通にドライな登山道。青空が広がって、白い雲が綿のような夏の空。
登る人も下る人もまばら。
時折、下の人とすれ違うくらいの、とても静かな山道。合目を示す道標が建っているけど、そもそも山頂が何合目なのか分かっていないので、あまり役に立っていなかった。
丹沢らしい木道や階段が現れて、緑の鳥居を過ぎれば、もう山頂まで近い。
山頂でビールを。
喉がなる。暑い。が、最高潮に達した10時過ぎ、山頂に着いた。
お、静かだ、人が少ない。とてもまばらでいつも一杯になっていた山頂の広場や、絶対座ることの出来ないテーブルベンチがガラ空きである。
早々にお参りを済ませて、茶屋へ戻って、、を買う。
ほぼ貸切の山頂。
少しだけ日陰だったベンチに座って、お昼ごはん、いやまだ朝ごはんの時間か、お湯を沸かして、持ち上がったチキンラーメンを啜る。熱くて、塩っ気の澄んだスープが沁みる。冷たくビールと、人気の少ない山頂でしばし、ぼーっとする。いいお天気。そよぐ風も気持ちいい。
トイレの裏側の眺望。
ひとしきり休んで、トイレ裏の富士山を見に行ったらけど、富士山は雲隠れ、先っちょだけを少し覗かせていた。
後ろからきたグループが、地図の看板を見て話している。
え? 塔ノ岳に登ってると思ってた!みたいな話し声が聞こえてきて、思わず振り返りそうになった。
そう、あそこが塔ノ岳で、、意外と無頓着なのね。
さて、下山。
木々の切れ間からの景色は霞があるものの、晴れ渡った沿岸部の街並みが見える。少しずつ人とすれ違う様になってきた。どんどんと下って、見晴台へ到着。誰も居ない。貸切状態。振り返ると大山がドンと構えている。
東屋で少し休憩する。こんなに誰も居ないのは初めてである。眺めていると、随分トンボも増えた。
長閑な下山道。
ここからの道は長閑な木漏れ日の中を、綺麗な山道を歩いていく。ぼちぼちビールのことが頭をよぎる。下社のお茶屋さんか、いやこま参道か、駅まで行くか、、など考えながら大山の二重の滝を過ぎてた。
下社のお茶屋さんで一瞬後ろ髪を引かれたけれど、いやここは下ってしまおう、と通り過ぎた。
この辺りまで来ると、登山者よりは観光客の姿が多くなる。男坂を下っていると、何組もの観光客とすれ違う。
こっちを選んだのか。急な階段続きの険しい登りを登ってくる。
こま参道まで下りて来た。
今日は人が少ないのか、通りすがると、参道の両脇のお茶屋さんの奥で目が光っている。少しでも足を止めるとすぐにでも引き込まれそう。
そんな誘いを振り払い、バス停まで下りてくると既にバスは待っていて、そのままバスに吸い込まれた。1人だった。
今日の下山メシ。
汗を拭いたり、ザックの整理をしていると伊勢原駅に着いた。今日は焼飯と餃子だ。と駅近所の町中華を見つけて、あまりの旨さに生ビールを都合2杯飲んでしまう。
最後に。
台風一過でどうか?という感じで出掛けたけれど、晴天とそよぐ風、とても静かで長閑に歩くことができた。山頂でビールが約束されているのもとても良い。
まだまだ暑い山歩きが続きそうだけど、これも慣れかと、休まずに歩くことが大切と感じる山歩きでした。
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