甲武信ヶ岳 へそから湧き出るうまい水は新潟まで


- GPS
- 09:34
- 距離
- 18.1km
- 登り
- 1,324m
- 下り
- 1,325m
コースタイム
- 山行
- 8:06
- 休憩
- 1:29
- 合計
- 9:35
天候 | 晴れ 霧 眺望は望めなかった |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
危険個所はなく、ゆるゆると登っていく。川に沿う谷の道は涼しい。全般に斜度はないが距離は長い。高度1000mを稼ぐのに相当な時間がかかるが体力消耗はあまりない。樹林が続き、眺望が開けるのは、山頂付近だけ。 |
その他周辺情報 | 川上村に温浴施設あるが月曜定休。松原湖八峰の湯。海ノ口温泉。などがある。コンビニは川上村に。 |
写真
感想
日本一の大河をさかのぼり、奥秩父のへそへ。納涼山行。
信州人がともに暮らしているこの大河。千曲川。日本一の長さ。延々と新潟まで流れ下る。今回は、さかのぼって源流へ。
連日の猛暑日。山国信州でも、熱中症警報が当たり前の毎日。この日も35度を記録。涼を求めて、木陰の谷の道を川風に吹かれながら、極楽の一日。本当に涼しく気持ちいい。川のせせらぎ。滝の音。小鳥たちの高い声。揺れる木の葉。しらびその幹たちが作る空に続くストライプ模様。しぶきに濡れる苔たちが光っている。川辺の揺れる草花。この涼しさは、五感を冷やしてくれる。これ以上の涼はどこにもない。
さかのぼれば川は細くなる。だが、この先数キロメートルでこの水量が0になるとは、到底想像できない。連れ、「こんなにたくさんの水が涸れるところまで行けるのか。」支流の流れをまたぐ。たくさんの水を集めて流れは成長していくのだ。いくつもの流れを超えていけば、大河は、小さな小川に。そして、源流の標識。踏みあとに従って、谷に降りる。大河の水の赤ん坊。ちょろちょろと。しかし涸れることなく力強くその産声を上げている。しばしこの水を眺め、川の物語を思う。「今ここでみた水は何日かかって日本海に。」連れがつぶやく。
もうひと上りして、甲武信ヶ岳山頂に。武州側からのガスで富士山方面は望めないが、流れるガスが、さらに涼しさを運んでくれていた。登ってきた谷を見下ろし、海までの道のりを想像する。
甲武信ヶ岳。この山は、母である。遥か日本海まで流れつく日本一の大河千曲川の赤ん坊の水を生んでいる。日本一の母である。
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