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甲武信ヶ岳(こぶしがたけ) / 甲武信岳 古名:奥千丈山・拳岳
最終更新:ヤマレコ/YamaReco
3県を跨ぐ「奥秩父のへそ」

甲武信ヶ岳は山梨県、埼玉県、長野県の3つ県境にある山で、標高は2475mです。
山名の由来は、甲斐(山梨)・武蔵(埼玉)・信濃(長野)にまたがることから、とされています。一方で、拳を突き上げたような山容から、とする説もあります。
頂上付近まで樹林に覆われており、落ち着いた雰囲気が特徴です。日本百名山の一座であり、選出した深田久弥は「奥秩父のへそ」と表現しています。

中央分水嶺が通っており、千曲川(ちくまがわ)、荒川、笛吹川の3河川の源頭部を抱えています。
千曲川は、信濃川と名を変え日本海へ流れ込みます。そして荒川は東京湾に、笛吹川は釜無川と合流して富士川となり、太平洋へ注がれます。
富士山のビュースポット


深い森を擁していますが、山頂は開けており堂々たる富士山が見どころです。
秩父山塊、雲取山などはもとより、八ヶ岳、南アルプス、北アルプスなどの高峰も望めます。日本百名山のうち43座が見えるとも言われています。
最短登頂は千曲川源流から

8時間56分/14.8km
毛木平(120分)→ナメ滝(84分)→水源地標(29分)→水源分岐(29分)→甲武信ヶ岳(40分)→三宝山(76分)→武信白岩岳(66分)→十文字峠(92分)→毛木平


登山道は四方から伸びていますが、最も短い行程は長野県の毛木平からです。
千曲川の源流を辿るルートで、川沿いを歩き、いくつか丸太橋を渡ります。常にせせらぎを聞きながらの涼やかな歩きです。

周回することも可能で、登頂後は埼玉県最高峰の三宝山、十文字峠と周る登山者もいます。やや長くなりますが、行程に変化をつけることができます。
苔むした樹林の尾根で、所々に鎖場があります。「尻岩」はお尻の形をした巨岩で可笑しみがあります。
シャクナゲのトンネルが見事な尾根道

1日目:6時間32分/7.5km
西沢渓谷入口(34分)→西沢山荘(165分)→新道分岐(139分)→木賊山(16分)→甲武信小屋(24分)→甲武信ヶ岳(14分)→甲武信小屋
2日目:3時間58分/6.7km
甲武信小屋(96分)→新道分岐(142分)→西沢渓谷入口

山梨県の西沢渓谷からの入山は、交通の便が良い点で選ばれています。
尾根をひたすら登りますが、鬱蒼とした森は日差しを和らげ、神秘的な雰囲気を醸します。

西沢山荘(※休業中)付近から中腹までは「徳ちゃん新道」「近丸新道」の2ルートに分かれます。
徳ちゃん新道は、シャクナゲのトンネルが有名です。毎年5月下旬から6月上旬にかけては紅紫色の美しい花が咲き誇り、目が喜ぶ光景です。

木賊山の辺りは、林床の苔の緑がいっそう引き立ちます。木賊山からやや下りた所では、すっくとした山頂部を見ることができます。
趣深い山小屋に泊まる

健脚であれば日帰り山行が可能ですが、宿泊してゆっくり自然を楽しむのも一興です。
山域の山小屋は「甲武信小屋」「十文字小屋」「雁坂小屋」で、テント泊も可能です。どこも風情がある佇まいで、静かなひと時を過ごすことができます。
甲武信小屋は、山頂から近く好立地です。ウッドデッキのテラスでくつろぐことができ、夕食のカレーライスは評判です。

十文字峠には十文字小屋が建っています。シャクナゲに囲まれており、花期はそれをお目当てとするハイカーが少なくありません。近くの「乙女の森」はシャクナゲの大群落地です。

雁坂小屋があるのは雁坂峠のそばです。素泊まりのみのため、好きな食材を持ち込み土間で自炊をします。登山客同士で酒宴が盛り上がることもあるようです。
雁坂峠は日本三大峠のひとつで、古くは信仰の道であり交通の要衝でした。縄文時代から人の往来があったとする遺物が出土されています。江戸時代には繭の運搬に利用され、シルクロードでもありました。
明媚な渓谷を満喫

大河の源流を擁するだけに、渓谷美も魅力です。
西沢渓谷はトレッキングコースが整備されており、観光客で賑わいます。
「七ツ釜五段の滝」「三重の滝」など大小さまざまな滝を巡ることができます。また「森林浴の森100選」に選ばれており、森林セラピーを体験するツアーが開催されています。
(※2021年6月現在、西沢渓谷の登山道は一部通行止めです。七ツ釜五段の滝へは行けません。)

東沢渓谷は、沢登りスポットとして人気を博しています。
ただし、バリエーションルートで危険個所もあるため、十分な技術と経験、装備が必要です。
登山口 |
毛木平 西沢渓谷駐車場 |
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基本情報
標高 | 2475m |
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場所 | 北緯35度54分32秒, 東経138度43分43秒 |
山頂 | |
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分岐 | |
展望ポイント | 東側は樹林で遮られるが、それ以外は眺めが良い。 |
山の解説 - [出典:Wikipedia]
甲武信ヶ岳(こぶしがたけ)は、山梨県・埼玉県・長野県の3県の境にある標高2,475mの山で、奥秩父山塊の主脈の中央に位置する。甲武信岳(こぶしだけ)とも呼ぶ。甲州(甲斐国=山梨県)、武州(武蔵国=埼玉県など)、信州(信濃国=長野県)の境にあるのでこの名になっているとされる説が有名だが、山容が拳のように見えるからという説もある。千曲川(新潟県に入ると信濃川)、荒川、笛吹川(釜無川と合流し富士川となる)の水源の地。頂上に三角点はない。また、三宝山のほうが標高が僅かに高い。日本百名山の一つ。
山頂からは百名山のうち43座を見ることができる。
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この場所を通る登山ルート
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1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月国内で最長の河川距離を誇る信濃川の源流域を巡る山行。日本百名山の甲武信ヶ岳やシャクナゲに彩られた尾根など、変化に富んだ山歩きを楽しめます。
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1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月快適な岩稜と岩峰を越えて登る甲武信ヶ岳。今回は甲武信小屋に泊まって雁坂嶺にも登る周回コースにしました。