記録ID: 8534148
全員に公開
無雪期ピークハント／縦走
日光・那須・筑波
茶臼岳〜南月山〜黒尾谷岳〜那須塩原駅【那須岳】
2025年08月09日(土) 〜
2025年08月10日(日)
栃木県
ardisia
体力度
4
1泊以上が適当
体力度について
- GPS
- 09:35
- 距離
- 36.2km
- 登り
- 523m
- 下り
- 1,925m
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標高グラフを拡大コースタイム
1日目
- 山行
- 7:23
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 8:14
距離 29.7km
登り 516m
下り 1,902m
17:30
| 天候 | 1日目：曇り一時晴れ 2日目：小雨 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
ケーブルカー（ロープウェイ／リフト）
スタート：那須ロープウェイ山頂駅 ゴール：黒磯駅 ■2日目 スタート：黒磯駅 ゴール：那須塩原駅 |
写真
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スタート直後にヤマハハコを発見。茶臼岳の山頂までの登山道沿いに沢山咲いていました。
山頂までの標高差は200mちょっとですが、下から見上げるともっと標高差があるように感じます。
ウラジロタデ。オンタデに似ていますが、葉の裏が白いのが特徴だそうです。
これはツガザクラでしょうか？マット上に広がって群生している箇所もありました。
あちこちの岩に黄色いペンキでルートが示されていましたが、風化して分かりづらいものが多かったです💦
"山頂口"の分岐点に到着。この先にある三角点を通過すると...
今朝は朝食が4時だったので、山頂の脇で2度目の朝ご飯を頂きます😋
食事をしている間に少し晴れてきて、朝日岳（右）と三本槍岳（左）が見えてきました！
茶臼岳のピークを見上げると、斜面が緩やかな場所には植生が発達しているように感じました。
剣ヶ峰（左）と朝日岳（右）。手前に見える峰の茶屋跡避難小屋の赤い屋根が可愛らしいですね。
硫黄鉱山跡から見える茶臼岳。東側と比べてより荒々しい感じがします。
ダケカンバ。この辺りの個体は葉が非常に小さいのが特徴的でしたが、その原因は分かりませんでした。
斜面から噴煙が出ていますが、噴煙の近くを通過する時には非常に強い硫化水素の臭いがしました。
牛ヶ首から茶臼岳の頂上方向を見ると、斜面から突如として溶岩が突き出しているように見えました。
牛ヶ首から南月山への道は、打って変わって低木やササに覆われた道となります。
林床に沢山生えていたトリカブト。この辺りはシカの樹皮剥ぎも多いので、シカが食べないトリカブトが増えているのだと思われます。
登山道の左右から伸びているツツジ類の枝で腕が擦られ続けて、両腕が傷だらけになりました😭
分岐点の"日の出平"に到着。ここはミネザクラの名所だそうです。
日の出平から南月山方面に進むと、再びササ藪の道に変わりましたが...
アキノキリンソウを発見。今日は思っていたよりも花が少なかったので、見慣れたアキノキリンソウでもありがたいですね。
南月山の山頂から10mほど南に進んだ所に分岐点がありました。ここを左折して黒尾谷岳方面へ進むと...
写真左側は崩壊していてトラロープが張られていますが、無雪期であれば危険を感じる場所ではありませんでした。
タマガワホトトギスを発見！この株は花の黄色がやや薄い感じでした。
南月山から黒尾谷岳に向かって280mほど下って、その後はしばらく平坦な道を進みます...
コバギボウシ。尾根道のあちこちで咲いていましたが、花が1〜2個の小型の個体が大半でした。
全体的に藪が多くて不意にクマが出そうな雰囲気がするので、熊鈴を鳴らしながら進みます🐻
この辺りはシャクナゲが多かったので、花期には沢山のシャクナゲの花を楽しめそうです。
ここも左側が崩壊していますが、無雪期であれば問題なく通行できます。
ホツツジ。白く小さな花に、僅かにピンク色が入っていて綺麗でした。
この辺りから黒尾谷岳へ向かって、100mほどの登り返しが始まります。
3座目の黒尾谷岳に登頂！山頂に着いた途端にもの凄いアブの大群が襲ってきました😭
アブが多すぎて全然休憩出来そうにないので、黒尾谷岳から別荘地（もみの木台）に向かって下山することにしました😅
黒尾谷岳の山頂直下は岩っぽい急坂でしたが、急坂を過ぎると今度は低木の藪が現れます😇
黒尾谷岳の山頂から続いているアブの攻撃は終わる気配がなく、この辺りでついに刺されました😭
細い尾根道が終わると同時に、低木林からダケカンバ、ミズナラ、ウラジロモミ、カラマツなどが混ざった高木林に変わりました。
高木林に入るとササ藪の勢いが落ちるので、とても歩きやすくなります。
この標識で「あけぼの台バス停」の方に進まず、標識の奥へと続く踏み跡に入ると...
途中で踏み跡が消えて藪が濃くなり、ここでまたアブの大群に襲われました😭
ここでようやく下山できましたが、まだしつこくアブが襲ってきます😇
もみの木台は別荘地ですが、登山口近くの分譲地だと水道が通っていないように感じました。
もみの木台バス停に到着。ここは予約が必要なオンデマンドバスの停留所のようです。
小綺麗なアパートだと思ったら、どうやら共同所有型の別荘のようです😅
那須高原スカイラインの道路脇には、なぜか観覧車のゴンドラと思われるものがありました。
沢の冷たい水で癒やされたいですが、一軒茶屋バス停に向かって東へ進みます。
この日は曇りがちでしたが、それでも道路脇の樹林が作る木陰に助けられました。
南ヶ丘牧場...の駐車場の脇にある、那須高原公衆トイレを借りました💦
一軒茶屋前交差点に到着。計画では1日目はここで打ち止めでしたが、明日は雨の予報なのでさらに黒磯駅まで下ることにしました。
ステーキの良い香りが漂ってきましたが、じっと耐えて歩き続けます。
日没する前に黒磯駅に到着したいので、美味しそうなかき氷もガマンしました。
久々に長距離を歩いて疲れが溜まってきましたが、道端の花に癒やされました😊
広谷地交差点に到着。この辺りで左足にマメが出来た感じがしたので、ちょっとペースを落として歩くことにしました。
またまたオシャレなカフェを発見。雰囲気が良さそうですが、お客さんが少ないのが気になりました。
これは江戸時代に作った用水路と、昭和に入ってから作った用水路が繋がった記念碑でしょうか？
この三叉路を右に進むと黒磯駅、左に進むと黒磯バイパスとなります。
東北自動車道の上を通過した辺りから、那須街道の南側にアカマツ林が現れます。
このアカマツ林は元々は薪炭林として利用されていたようで、現在では日本有数の面積となっているそうでうs。
那須分岐点交差点に到着。ここから南下すればようやく黒磯駅です💦
晩翠橋。アーチ型が綺麗な橋で、土木学会選奨土木遺産に認定されているそうでうs。
ボロボロになりつつ黒磯駅に到着。1日目はここでゴールとします...
黒磯駅周辺は大谷石を使った建物が多かったですが、県内に大谷石の産地（宇都宮市大谷町）があるためかもしれません。
共墾社バス停。この辺りは共墾社という地名ですが、那須野ヶ原の開墾の歴史と関わりがありそうですね。
街道を歩いているとコイン精米所をよく見かけますが、都会っ子はコイン精米所というものを知らないと聞いて驚きました👀
JAの直売所がありましたが、左足の脛の筋肉痛が酷くて道路を渡る気力もありませんでした😭
左奥に東北新幹線の高架が見えますが、その手前に現在の車両基地があり、さらに写真手前に車両基地を拡張するようです。
新車両基地の予定地は穴を掘ったり、盛土を作ったりと様々で、どんな形に仕上がるのか想像できませんでした。
那須塩原駅に到着！左足が限界なので、ここでゴールインとします...
駅前の居酒屋で、エクストリーム入店している牛さん🐮を発見しました😂
装備
| 個人装備 |
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
雨具
靴
日よけ帽子
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
飲料
地図（地形図）
GPS
笛
計画書
ヘッドランプ
ファーストエイドキット
日焼け止め
ナイフ
ウェットティッシュ
保険証
携帯電話
予備乾電池
モバイルバッテリー
時計
小銭入れ
タオル
ストック
カメラ
クマ鈴
|
|---|
感想
[ルート]
那須岳（茶臼岳）は2022年に登りましたが、今回は山リストの「那須五峰」を踏破するために茶臼岳からみて南に位置する南月山・黒尾谷岳に登る計画を立てました。
スタート地点のロープウェイ山頂駅から、茶臼岳を経由して牛ヶ首まではいわゆる火山荒原が広がっており、落石に気を付ければ特に難所などはありませんでした。
牛ヶ首から南は低木林やササ藪が広がっており、時には低木やササを掻き分けながら進まないといけないほどでした。
特に南月山から黒尾谷岳辺りは、低木やササが濃い場所が多いと感じました。
黒尾谷岳から別荘地（もみの木台）への道は、前半は低木やササが濃い道が続き、後半はミズナラやダケカンバ、ウラジロモミなどのやや開けた林が広がっていました。
もみの木台に下山した後は、ひたすら車道を歩いて南ヶ丘牧場前・黒磯駅を経由して那須塩原駅まで歩いて赤線を伸ばしました。
[展望・景色]
茶臼岳：ガスが薄くなった時に、朝日岳と三本槍岳が見えました。
南月山：晴れていれば茶臼岳が見えると思いますが、ガスで何も見えませんでした。
黒尾谷岳：木々に囲まれていて展望はありませんでした。
[動植物]
茶臼岳周辺ではウラジロタデとヤマハハコが咲いていましたが、リンドウの花はまだ見られませんでした。
牛ヶ首〜南月山〜黒尾谷岳の区間では、コバギボウシがあちこちで咲いていたほか、シモツケソウが点々と咲いていました。
その他には、マルバダケブキ、トリカブト、コメツツジ、タマガワホトトギスなどが僅かに咲いていました。
[飲食・お土産]
帰りに那須塩原駅のコンビニ（NEWDAYS）で、駅弁の「九尾ずし」を買いました。
[その他]
黒尾谷岳周辺は異常なほどアブが多いので、虫除けスプレーは必携だと感じました。
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拙者も「那須五峰」踏破のため黒尾谷岳を経て南側(もみの木台)へ下り、そのまま黒磯駅まで歩く計画を立てているので、非常に興味深く拝読しました。
(⇒但し、茶臼岳にも登らず黒尾谷岳のみピークハント狙い計画です。)
黒尾谷岳前後の灌木帯あるいは笹薮漕ぎはもとから気になっているところですが、アブ襲来に要注意なのですね。
そう言えば…コロナ前(2019/7/31)に南月山・白笹山・沼ッ原と下った先の板室温泉「板室健康のゆ」で背中を刺されて、親切な地元の方に持参した私製膏薬を塗って頂いたことを思い出しました。
一つご質問なのですが、65番写真地点にて「標識の奥へと続く踏み跡」を辿るといずれ消えてヤブが現れるとあります。
次の66番写真の奥には左右に白い線が見えており、そこまでヤブを漕げば67番写真の道路に出るのか？と思いながら拝見しました。
そこは拙者も計画赤線を引っ張る際に�〆巴撒�離でardisiaさんのように南下するか、�◆屬△韻椶梁罐丱皇筺廚諒�へと右折するか？迷った地点です。
「急がば回れ」との古人の知恵もありますが、二度目があるとすると�，鉢△里匹舛蕕鯀�ばれるでしょうか？
出来ればアブがいなくなる時期に歩きたいものですが、降雪・凍結時季はもっとイヤなので決行時期を考えあぐねております。
ご質問の件ですが、写真65から標識奥（写真左奥）へ進むと写真66の地点に着きますが、ご指摘のように写真66の奥の方へ向かって進むと車道に出られます。
ただ、こちらのルートに入ると写真67から写真68の間（※分譲地という名の山林を通過します）も合わせると計3回も余計な藪漕ぎをすることになるので、距離は短くても余計な体力を消耗しそうです。
そのため藪漕ぎを避けるのであれば、写真65の地点で右折してあけぼの台バス停に向かった方が良いと思います（私は判断をしくじりました😅）。
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