幌尻岳[往復] (とよぬか山荘→幌尻山荘→幌尻岳→幌尻山荘→とよぬか山荘)


- GPS
- 32:00
- 距離
- 27.8km
- 登り
- 1,820m
- 下り
- 1,819m
コースタイム
天候 | 曇時々雨時々晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
バス:とよぬか山荘←→第二ゲート(要予約) |
コース状況/ 危険箇所等 |
林道はアブが多いです。 渡渉は行きも帰りも最深でiPhoneを4つ縦に並べた深さでした。渡渉は25回前後あります。濁りもなく沢底が視認できたので難易度はそこまで高くありませんでした。 幌尻山荘からはひたすら急登です。濡れていると非常に滑りやすいので下りは要注意です。往復6時間以上かかります。 |
その他周辺情報 | 温泉:びらとり温泉ゆから 食事:びらとり温泉ゆからレストラン、いずみ食堂、ラーメン秀来、など |
感想
作成中…
概要
1か月を切ったころに幌尻山荘に空きがあったのですぐに予約して、宿泊費と往復バス料金を振り込み、とよぬか山荘に前泊して朝4時のバスに乗りました。とよぬか山荘での夕食(ジンギスカン)で同席だった方々に話しかけていただき、翌日の渡渉区間はご一緒させてもらいました。
前日に平取あたりで雷鳴と豪雨があったので心配だった糠平川の水量は、その雨の影響もなく少なめで楽しめました。沢靴は用意せず、履きつぶして捨てるつもりだったスニーカー(On Cloud)で第二ゲートと幌尻山荘の間を歩きました。クッション性もグリップ力も高く、土道でも難なく歩けたのでよかっです。
幌尻山荘から稜線にでるまではひたすら急登で滑りやすくてつらいです。
稜線から携帯電話の電波が届きます。
山頂は雲の中でほとんど景色は楽しめませんでしたが時折青空が見え隠れするような天気でした。
雑記
雨が降る滞在地(札幌近郊)を発ち、苫小牧のDCM沼ノ端店、マックスバリュー沼ノ端店で物資を調達します。
昼食を日高町のいずみ食堂で摂ります。これまで食べたことのない独特の食感の蕎麦です。人気店のようで混雑しています。
とよぬか山荘のチェックインまでまだ少し早いので、二風谷コタンと沙流川歴史館に立ち寄ります。
とよぬか山荘には15時30分頃に到着します。カーナビの設定は貫気別を経由するようにしないと九十九折りの山道を運転する羽目になるのでご注意ください。
とよぬか山荘の入口で受付と支払いをし、駐車許可証を受け取ります。指定された部屋の任意のベッドを選び、選択した夕食時間まで準備をしたり暇つぶしをします。夕食はお二人さまと同席で、先方から初登訪か?など話しかけていただきました。
夕食後は入浴し、ビール(400円/350ml)を飲んで、消灯まで本を読んだり壁新聞を読んだりして時間を潰し、消灯前に就寝します。
翌朝、3時に起床して準備と食事を済ませて、山荘前に待機しているバスに乗り込みます。定刻4時に出発し、50分ほどで第二ゲートに到着します。
第二ゲートでトイレを済ませて、長い長い林道歩きを始めます。長い林道歩きと渡渉を履きつぶしたスニーカー(On Cloud)で乗り切る作戦です。今回のためだけに沢靴を買うのももったいないと思いつつ渡渉を舐めてはいけないというのもあってかなり悩んだ上での結論です。
往路は荷物が重たいのでそれだけで疲れますが、幸いにも幌尻山荘までの登りは緩やかなので消耗は他の山よりは抑えられると思います。
林道は小さなアップダウンをなんども繰り返します。アブが多くてなんどか咬まれます。取水施設までの8kmはおよそ2時間でしたので、平地での歩行速度とほぼ同じ速度で歩けたということになります。
取水施設で他のみなさんは登山靴から沢靴に、下山のみなさんは沢靴から登山靴に履き替えています。ベンチなどないので地べたに座るか立ったまま履き替えるしかありません。
取水施設からは林道ではありません。木の根が張り出していたり石が転がっていたりする登山道が断続的にあり、その合間に渡渉や沢登りをする感じなので、サンダルでは厳しいと思います。
しばらく進むと最初の渡渉が現れます。水量は多くなく、最深でもiPhone 4台分です。25回程度ある渡渉のうち、最初が最も深い印象でした。
沢の水の透明度が高いので、歩けそうなところを目でまで探し、沢の中ではトレッキングポールでバランスを取りつつ深さを探って進みます。時折流れの強い箇所があり油断はできませんが、子供のころの川遊びを彷彿とさせる楽しさがあります。前後の登山者の渡渉の様子を見ながらゆっくりと登り進めていきます。途中、とても歩いて渡れそうにない箇所だけには工事用の足場で組まれた仮橋があります最後の渡渉地点から幌尻山荘が見えます。
幌尻山荘に着いたらまずはチェックインです。予定を管理人に伝え、バイオトイレ使用料(1,000円)を支払います。携帯トイレしか使わないということであれば支払わないという選択肢もあるようです。また、復路のバス便の変更も受け付けてもらえますので、その日の山行次第で検討してみてください。
昼食を済ませて、不要な荷物を山荘に置いたら、幌尻岳へ向かいます。出だしから急登です。しばらく登り詰めてやっと辿り着く最初の尾根らしきところは緩やかですが、そのあと稜線に出るまでは出だしを凌ぐ急登になります。森の中で風もなく辛いだけの登山道です。
稜線が近くなると携帯電話がいろいろと受信し始めて通知が鳴り続けます。本来なら稜線から北カール越しに幌尻岳が見えるはずなのですが、あいにくの天気で周辺しか見えません。最初のアップダウンを過ぎたところで北カールの底が見えるようになり、同時に北斜面の広大な花畑が姿を現します。花畑の大きさは圧巻です。
稜線に出てからも長いです。時折雨が降降るような状況ながらも晴れ間も見えることがあります。ナキウサギのものと思われる鳴き声も聞こえてきます。耐えに耐えて幌尻山荘から3時間20分かけて辿り着いた幌尻岳山頂は雲の中でした。
雲が流れて隣接する山や谷が見えることがあるので寒い中30分ほど粘りましたが、諦めて幌尻山荘に戻ることにします。
だらだらと稜線を戻っていると、北カールが見渡せる最後の場所で、わずかな時間だけ雲が流れて青空の下に広がる幌尻岳山頂と北カールを目に焼き付けることができました。
ここからの下りは言うまでもなく大変です。急だし滑りやすいし長いしでいいことはありません。沢の音が大きくなってきたら幌尻山荘に近くなったということがわかります。
幌尻山荘に着いたら荷物を整理し、清拭して着替えて、夕食の準備をします。夕食はアルファ化米(きのこごはん)と丸美屋のレトルト(肉じゃが)です。久しぶりにeditのポケットストーブとtrangiaのメスティンを使って湯を沸かしました。
消灯は19時30分なので、早々に眠りにつきます。毛布を500円で借りました。八甲田山でお会いしたかたから「懐炉が必要」と言われていましたが、長袖シャツ1枚と毛布だけで十分でした。
翌朝3時から同室の団体がゴソゴソと準備を始めます。私の寝床に指定された場所がよくなく、みなさんの登山服などをかけるワイヤーの真下だったため、準備するみなさんが私の周りを踏んでいくのでとても寝られたものではありません。
4時に準備を始め、朝食とトイレを済ませたら濡れたままの靴下とスニーカーを履いて5時前に出発します。
体が温まっていない状況でいきなり渡渉です。冷たいです。なんとなく復路のほうが渡渉ルートがわかりづらいです。復路では写真はほとんど撮らず、脳内で渡渉回数を数えながら下ります。どうしても途中であやふやになるのですが、25回くらいです。渡りはしないが同岸の沢の中を歩くのは6回ありました。
取水施設に着いてもスニーカーのままで履き替えずに進みます。取水施設を過ぎて15分くらいで登りの人たちとすれ違い始めます。みなさん水量のことを気にされて話しかけてきます。
往路よりはアブは少なかったですが、林道歩きだけ晴れてしまい暑かったです。
第二ゲートには先行者3名が既に到着されていました。
バスの発車時間9時30分まで1時間30分ほど、先着のみなさんと話したり靴を洗ったり食事。したりして待ちます。
とよぬか山荘に着いたらクロックスに履き替えてびらとり温泉ゆからに向かいます。鵡川のラーメン秀来に行こうかと思っていましたが、めんどうになったのでその温泉のレストランで昼食にします。
せっかくなので道の駅むかわで本物のししゃもを買って帰り、滞在地で家族で食べました。
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