斜里岳【三井コースピストン】


- GPS
- 05:54
- 距離
- 9.2km
- 登り
- 1,045m
- 下り
- 1,044m
コースタイム
- 山行
- 5:34
- 休憩
- 0:19
- 合計
- 5:53
天候 | 朝は晴(山頂は雲あり)昼から豪雨で大荒れ |
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過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
コース全体のうち序盤1/5は苔むした涸れ沢。沢から逸れてもなだらか。 山頂に近づくほどに傾斜が増してゆく。 一部では簡単には進めない箇所があった。 雨が降ると滑るだろう箇所、多数。 |
その他周辺情報 | 斜里市街にあるグリーン温泉(以降4日もヘビロテ)。 |
写真
装備
個人装備 |
【普段はしない装備】
対クマ用鈴2つ
対クマ用スプレー
対クマ用警棒
蚊取り線香
対クマ用音楽垂れ流し専用スマホ
|
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備考 | 本州の夏山と比べて虫が少なかったが蚊取り線香は有用だと思う。 |
感想
【北海道山行知床編:序章】
3年ぶりの北海道。
前回の訪問で【知床連山縦走】のための事前調査、下調べをしていた。
ヒグマという北海道ならではの登山リスクをどう乗り越えるか。
大した準備ではないが、一応はやれるだけの装備と対応策をして臨んだ。
・クマ鈴は2個(実際は単独行動だが複数人いるかのように)
・特殊警棒(鉄よりも硬度がある合金製、実戦用)
・音楽垂れ流し専用スマホ(古いスマホを音楽再生機として)
・蚊取り線香(強力屋外用、防虫対策、他に食物・飲料といったヒグマを誘き寄せる匂いを消す対策を兼ねる)
事情があって久々の山行、体が思うように動かないだろう。
というわけで予行演習を兼ねて、斜里岳を道内デビューの一座に選んだ。
【三井ルート、孤独な山行】
メインルートである清岳荘ルートは複数渡渉箇所があるらしい、避けることにした。
連日続く山行の初日で登山靴を濡らしたくなかったから。
その理由だけで三井コースを選んだ。
マイナーな三井ルート、この日に利用した人はどれだけ居だのだろうか?
自分が知る限り、他にたった1人だった。
昼過ぎから大雨が降ったから、午後から登った人がいるとは思えない。
・登山口がわかりづらい
・登山口までがガタガタの悪路
・ゲートを手動で開閉する場所があり面倒
【印象のうすい山頂】
山頂は20数名で共有した。
そのうち自分だけが三井コース利用者。
登山口へ向かう早朝は晴れていたのに、山頂では雲が優勢だった。
残念だが景色を見渡せない。
北麓山塊の一部は綺麗映るもパッとしない。
写真を数枚撮影して、すぐに下山し始めた。
【曇りのち雨、時々晴れ】
天気が目まぐるしく変わる。
雨が降り始めて焦ったが、すぐに止んだ。
と思ったら晴れてきて、雨も降ったり。
雨で涸れ沢の苔むした岩がよく滑った。
【感想】
もうちょっと達成感を得たかった。
途中で見晴らしの良い箇所もほとんどなかった。
自分が周囲をあまり見渡す余裕がなかっただけなのかもしれない。
眺めるにはカッコいい一座なのだが。
北海道とはいえ夏は暑い。
今回、ザックを含め衣類は完全に汗で濡れた。
気持ち悪いくらいに。
夏山はやはり性に合わないみたい。
既に前日の移動などのせいで登山開始前までに右脚を痛めていた。
その痛みを抱えたまま山行がはじまったが、脚への負担はさらに加わった。
歩きやすい山道なんてものはないから、当然か。
知床連山の予行のつもりだった。
だが楽な山では決してなかった。
段差の高低差が大きかったり、真横に枝が伸びた木々もあり。
通せんぼ的な歩きづらさ、があちこちあった。
山頂以外では一人とすれ違っただけ。
孤独な山行だけどヒグマには会いたくない。
だから、音楽を垂れ流した。
知っている限り、賑々しい音楽は。
というわけでヴェルディを垂れ流した。
「オテロ」「アイーダ」「レクイエム」、オケと歌手の賑やかなこと。
長丁場だから、全曲通しで3〜4時間くらいかかるのも良い。
クマ対策としての音楽はこれでいいんだ、と確信した山行になった。
渡渉がないが、単調気味な三井コースだった。
そういうコースが良いならばお勧めしたい。
但し、マイカーで登山口まで行くのはしんどいと思う。
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早く下山してよかった。
山頂で天気回復、撮影チャンス待ち、など粘ることなく帰路についた。
それはやはり適切な選択だった。
車に戻って、悪路から舗道に出たあたりからゲリラ豪雨が降り始まった。
雨が酷すぎて視界が保てず、しばらく運転出来なかった。
下山後に向かうつもりだった来運神社は冠水箇所があって通行不能で断念した。
衣類は斜里のコインランドリーで洗濯できた。
斜里のグリーン温泉はモール泉垂れ流し放題でいい湯だった。
知床や斜里にいる間、4日(4回)に渡り立ち寄った。
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