前川大滝沢～超弩級の大滝とナメの饗宴で心の洗濯～

2025年08月17日(日) [日帰り]

• GPS: 05:55
• 距離: 7.8km
• 登り: 607m
• 下り: 606m

コースタイム

日帰り

• 山行: 4:51
• 休憩: 1:03
• 合計: 5:54

距離 7.8km 登り 665m 下り 668m

7:18 スタート地点
8:12 8:41 滑川大滝
11:11 11:29 樋木沢遡行終了点
12:35 12:50 滑川大滝展望台
13:06 13:07 滑川温泉
13:12 ゴール地点

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

滑川温泉までの県道は離合できる箇所が限られるので運転注意（路肩が崩れかかっている箇所もあり）
滑川温泉手前の滑川橋を温泉側に渡ったところにある路肩駐車スペース（約5台）に駐車
満車時は橋の約200m手前の駐車スペースあり

コース状況／危険箇所等

人気の沢だけに滝の巻き道は比較的しっかりしているが、滑川大滝の高巻き時のトラバース箇所でのスリップは許されない
下山時の登山道は沢ヤなら高速道路レベルと言えるが、足元が切れ落ちている箇所が多数あるので要注意

その他周辺情報

東北三名湯の一つ称され、かの松尾芭蕉も入ったという飯坂温泉の鯖湖湯（400円）は、身体を洗う設備はなく脱衣所と浴槽が一体となった開放的な温泉で潔い。ただし、かなりの湯温（約45～46度）なので、１分と浸かっていられません。

写真

8/17 7:19

午前7時過ぎには駐車スペースは満車
そのあとに来られた方は下の駐車スペースに行ったようです

8/17 7:19

この滑川橋を渡った左手から容易に入渓できます
素晴らしいアプローチ！

8/17 7:21

下りたところは、いきなりの素晴らしいナメ滝です

8/17 7:33

手前に大きな釜のある2段10m滝
下段は左岸、上段は右岸から登ります

8/17 7:47

本流に流れ込む30mナメ滝も見ごたえあります

8/17 7:47

その先もナメ床と小滝や

8/17 7:49

大きな釜のあるナメ滝があって

8/17 7:52

もう交感神経が麻痺してきます

8/17 7:54

振り返っても

8/17 7:55

前を向いても広大なナメ床です

8/17 8:01

普段の沢登りなら大感動のナメ床や

8/17 8:05

小滝なんかも

8/17 8:07

もはや普通レベルに見えてしまうと感じていたところ

8/17 8:12

ドカンと現れたのは滑川大滝！
日本の滝100選の一つです

8/17 8:15

落差80m、幅40mを誇る東北地方最大クラスの滝とのこと

8/17 8:19

マイナスイオンもたっぷり浴びられます

8/17 8:25

右岸のルンゼから入った高巻き途中から

8/17 8:25

滝の全景を収めようとしますが到底無理です

8/17 8:41

巻き道から降り立ったのは、大滝の落ち口上の2段10m滝の真ん中

8/17 8:41

その上からも、まだまだ見せ場は続きます

8/17 9:03

川幅一杯に広がる美瀑

8/17 9:09

雪崩に磨かれたスラブとナメ滝

8/17 9:10

広濶なナメ床

8/17 9:12

自然の造形はなんと美しいのか

8/17 9:20

陽が差すと水の透明度が一段とクリアに

8/17 9:24

道中、相前後したお二人も満足そうです

8/17 9:27

右手から入る赤い沢床はホラ貝沢
本流は左手に進みます

8/17 9:29

不思議な造形の5m滝

8/17 9:30

ナメ床に続き

8/17 9:31

現れた立派なナメ滝
ちなみにお二人はご姉弟だそうです
素晴らしい！

8/17 9:35

ここは流水の中、快適にシャワークライム

8/17 9:41

ここのトライしたかったですが左岸側より登りました

8/17 9:51

青空と快適な遡行

8/17 9:52

見ごたえのある滝の数々

8/17 9:54

渓相も変化に富んで飽きることがありません

8/17 9:56

9m滝
ここは右岸側手前より巻きました

8/17 10:02

感動中枢がおかしくなっています

8/17 10:06

10m滝
快適に階段状のシャワークライム

8/17 10:11

この先は連瀑帯です

8/17 10:15

食虫植物のモウセンゴケ発見
小さな虫が捕らえられています

8/17 10:26

普通の沢ならハイライト的に取り上げられる場所も

8/17 10:28

この沢ではフツーです

8/17 10:34

少しゴーロが混じるようになると

8/17 10:34

頭上に踏板が疎らになった吊り橋が
絶対渡りたくないですね

8/17 10:48

この先は巨岩帯ですが

8/17 10:57

それでも楽しい

8/17 11:02

渓相が見られます

8/17 11:02

この大きな岩塊が立ち塞がると二股です
右手は本流の潜滝へ行きますが、帰りのこともあるので左手の枝沢へ

8/17 11:08

その枝沢にかかる滝がこれまた立派でした

8/17 11:13

昔、鉱山で使われていたトロッコのところで遡行は終了です

8/17 11:29

滑川温泉に繋がる登山道は、最初のうち一部ヤブっぽいところもありますが踏み跡はしっかりです

8/17 11:32

鉱山跡
青いトラックのような車両が遺されていたことに驚きました

8/17 11:33

トロッコ軌道跡は、この後もまばらに目にすることができます

8/17 11:52

何の変哲もないトラバース道ですが、足を滑らせると100m以上の滑落は間違いなしです

8/17 12:01

珍しくロープがフィックスされていました

8/17 12:03

はるか下方の沢床には、遡行者の姿も確認できました

8/17 12:37

滑川大滝展望台からの眺め

8/17 12:36

大滝のアップ
やはり大きい！

8/17 12:50

沢登りをしない方でも、この小広場からゆっくり鑑賞できますのでご安心を

8/17 13:01

あとは広葉樹の木漏れ日の中、サクサク下って

8/17 13:11

滑川温泉の有料吊り橋手前の左手の踏み跡を進むと、沢を横断して林道に上がれます

8/17 13:12

駐車スペースまで戻って、楽しい一日が無事に終わりました

8/17 13:54

おまけ1：山形新幹線の峠駅の駅舎

8/17 13:54

おまけ2：まるで格納庫のような巨大空間に圧倒されます
昔の記録では、この中にテントを張って大宴会をしてから沢に登ったとか？

8/17 13:55

おまけ3：新幹線がここを通過していきましたが、何だか信じられない気分です

撮影機器：

iPhone SE (3rd generation) Apple

RICOH WG-80 RICOH IMAGING COMPANY, LTD.

装備

個人装備

無雪期日帰り標準装備 ヘルメット 登攀具一式（ロープ20ｍ含む　※使用せず）

感想

duster

昔の「岳人」沢特集で、三大デート沢のひとつとして多くの沢ヤの方々が挙げていたのが、この前川大滝沢です。
横浜在住の私にとってはアプローチが遠く、また沢でデートする相手もいないことから、長らく憧れの沢にとどまっていました。

前半は天候不順であったお盆休みの後半、微妙なれど山域としては晴れそうな予報。
少しでも晴れる確率の高い最終日に遡行することにして、一切経山からの下山後、峠駅近くで車中泊します。
果たして迎えた当日は、よく晴れて青空が広がっていました。

入渓すると、いきなりナメのオンパレードで写真を撮る手が止まりません。
ハイライトと言える滑川大滝は、写真で見るよりもずっと大きく、超弩級※の大迫力で眼前に聳え立ちます。（※正確な使い方ではないですが、頭に浮かんだ表現をそのまま使いました）

今回、ソロで遡行しましたが、ロープを出すこともなく、陰惨なゴルジュもないことに加え、ひたすら開放的な渓相が続き、大滝あり、小滝あり、ナメ滝あり、ナメ床あり、手頃な釜ありの素晴らしい内容でした。
さらに、アプローチも下山路も至極快適となればデート沢と評されるのも大いに頷けます。（初心者がいる場合は、ロープは必携だと思います。）

北アルプス黒部川支流の赤木沢など、いくつもの美渓を遡行しましたが、間違いなくベスト5に入る素晴らしい沢での「心の洗濯」でした。

コメント

mets

遂に実現しましたか！
前川大滝沢😚

いやあ、美しい。羨ましい😍
デートのお相手がいないのが、ちょっと寂しいですけど😁

duster

でしょ！metsさん😆

以前から行ってもないのにオススメしていましたが、これで自信を持ってオススメできます😁

いずれデートに付き合ってくださいね😍