ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 8577207
全員に公開
沢登り
支笏・洞爺

【胆振】登別渓谷下降

2025年08月16日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
2
日帰りが可能
GPS
06:08
距離
6.5km
登り
176m
下り
370m
歩くペース
ゆっくり
1.31.4
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
6:08
休憩
0:00
合計
6:08
距離 6.5km 登り 559m 下り 745m
6:46
368
スタート地点
12:55
ゴール地点
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2025年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
新登別大橋右岸の駐車場公園に電動キックボードをデポし、登別CC〜カルルス温泉間の道路の路肩に駐車。
コース状況/
危険箇所等
・アプローチ
 今回下降した枝沢は、藪こぎもなく下りやすいが、本流のゴーロ歩き区間が長くなる。ゴルジュになるのは165mから下流なので、左岸側からこの辺りを目指して下る方が良いかもしれない。

○登別渓谷
 大水量のゴルジュが途切れることなく続き、常に緊張感のある遡行を楽しめる秀渓だが、2023年には途中の2m滝が越えられず撤退した。2024年には別Pがさらに上流まで遡行したが、やはり越えられない滝で撤退している。下降であれば特に難しいところはなく、手軽に大ゴルジュを味わえるが、増水時は危険度が大きく上がりそうであるため、要注意。

・デプローチ
 新登別大橋の下の急斜面を登る。ルート次第では藪や崖に阻まれるので面倒である。
その他周辺情報 【他の記録】
・2023年の中退記録(tamoshima):
https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5823604.html
・2024年の中退記録(鈴木助ほか):
https://suzukitasuku.com/sawanobori_noboribetsukeikoku/

【その他】
・新登別大橋は自殺の名所であり、完成した昭和61年以降で100人以上が亡くなっている。心霊スポットでもあるとされている。
アプローチのために下った沢はこんな感じで下りやすかった
2025年08月16日 06:55撮影 by  SOG02, Sony
8/16 6:55
アプローチのために下った沢はこんな感じで下りやすかった
本流に出て、下降を開始すると、なぜかこんなところ(増水時のみの流路)にケルンが?
2025年08月16日 07:12撮影 by  SOG02, Sony
1
8/16 7:12
本流に出て、下降を開始すると、なぜかこんなところ(増水時のみの流路)にケルンが?
この岩をくぐれというかのように、ピンクテープもある
2025年08月16日 07:50撮影 by  SOG02, Sony
8/16 7:50
この岩をくぐれというかのように、ピンクテープもある
左岸側、大滝がありそうな場所だったが、岩壁の下部から勢いよく水が湧いているだけだった
2025年08月16日 08:04撮影 by  SOG02, Sony
8/16 8:04
左岸側、大滝がありそうな場所だったが、岩壁の下部から勢いよく水が湧いているだけだった
いよいよゴルジュが始まる
2025年08月16日 08:26撮影 by  SOG02, Sony
8/16 8:26
いよいよゴルジュが始まる
最初の2mCS滝
2025年08月16日 09:11撮影 by  SOG02, Sony
1
8/16 9:11
最初の2mCS滝
いよいよ最狭部、一見やばそうだが、よく見れば、普通に水線を下れそう
2025年08月16日 09:21撮影 by  SOG02, Sony
3
8/16 9:21
いよいよ最狭部、一見やばそうだが、よく見れば、普通に水線を下れそう
最狭部から振り返って撮影
2025年08月16日 09:22撮影 by  SOG02, Sony
1
8/16 9:22
最狭部から振り返って撮影
激しいボイル、右岸からのベールのような滝、厳しくも美しいゴルジュだ
2025年08月16日 09:30撮影 by  SOG02, Sony
3
8/16 9:30
激しいボイル、右岸からのベールのような滝、厳しくも美しいゴルジュだ
最狭部を流され下り、振り返って撮影。これは確かに遡行は厳しそうだ。
2025年08月16日 09:34撮影 by  SOG02, Sony
3
8/16 9:34
最狭部を流され下り、振り返って撮影。これは確かに遡行は厳しそうだ。
こんなゴルジュ内にミヤマクワガタが
2025年08月16日 09:42撮影 by  SOG02, Sony
8/16 9:42
こんなゴルジュ内にミヤマクワガタが
3mCS滝は、ボイルしていて水深もわからないので、念のためハーケンを打って懸垂下降
2025年08月16日 10:07撮影 by  AC003, DJI
8/16 10:07
3mCS滝は、ボイルしていて水深もわからないので、念のためハーケンを打って懸垂下降
3mCS滝の釜を泳ぐたな
2025年08月16日 10:08撮影 by  SOG02, Sony
2
8/16 10:08
3mCS滝の釜を泳ぐたな
3mCS滝
2025年08月16日 10:09撮影 by  SOG02, Sony
2
8/16 10:09
3mCS滝
2023年に登れなかった2m滝。下降なら一瞬。ここまでくればもう安心。
2025年08月16日 10:13撮影 by  SOG02, Sony
3
8/16 10:13
2023年に登れなかった2m滝。下降なら一瞬。ここまでくればもう安心。
遡行ならば巻いて懸垂下降する箇所
2025年08月16日 11:00撮影 by  SOG02, Sony
1
8/16 11:00
遡行ならば巻いて懸垂下降する箇所
癒されながら下る。
2025年08月16日 11:21撮影 by  SOG02, Sony
8/16 11:21
癒されながら下る。
新登別大橋が見えたが、遥か上だ… 登るのめんどくさい
2025年08月16日 12:02撮影 by  AC003, DJI
8/16 12:02
新登別大橋が見えたが、遥か上だ… 登るのめんどくさい
急斜面を登っていくと、途中から残置ロープも出てきて登りやすくなった
2025年08月16日 12:45撮影 by  SOG02, Sony
8/16 12:45
急斜面を登っていくと、途中から残置ロープも出てきて登りやすくなった
遡行図(下降だが)
2025年08月21日 08:29撮影
2
8/21 8:29
遡行図(下降だが)
撮影機器:

装備

備考 ・ラバーソールだったが、2年前よりぬめりがきつく感じた。下降であればフェルトソールの方が良いかもしれない。
・水温低く、要ウェットスーツ

感想

【出発まで】
 2年前に発見し、遡行を試みるも中退した登別渓谷。素晴らしい内容だったので、GORGE CLUBの鈴木氏にお薦めしたところ、昨年、我々が登れなかった滝を越えて先まで進んだが、やはり完全遡行はならなかった。しかも、撤退した先にあるのは遡行でも下降でも厳しそうな滝だったとのこと。キャニオニングに強い彼がそう言うのだから、キャニオニング経験の殆どない我々の手に負える代物ではないのではないか、とも思ったが、やはり、自らの手による完全解明を諦めるわけにはいかない。
 遡行がかなり困難なのは分かっているため、今回は下降を試みる。核心部の水線突破が難しいなら、エイドして巻いてでも通過してやろうと意気込み、ボルトや残置用ハーケンも沢山準備し、いざ出陣。

【山行】
 選んだ枝沢は下りやすくてラッキー。本流に出ると、温泉成分により水は記憶以上に濁っている。そしてよくヌメる。そのためとても面倒なゴーロとなっている。この面倒なゴーロを下っていくと、ケルンがあったり、ピンクテープがあったり、意外と人臭い。なぜこんなところに、と思うが、後でたなが魚影を見た。きっと、熱心な釣り師が入っているのだろう。
 ゴーロ歩きの途中で、側壁は高くなってくる。地図からはこの側壁に立派な滝があるのではないかと予想していたが、涸れていたり、岩壁の下部から水が噴き出していたりで、滝はなかった。残念。
 ゴーロ歩きに飽き飽きした頃、やっとゴルジュに突入。この区間は初見だが、2年前に見たのと如何にも同質のゴルジュで、相変わらず見応え十分。遡行であればちょっと大変そうな滝が1つだけあったが、大した障害物はなく核心と思われる最狭部へ。右岸からベールのような滝がいくつも落ちており、水路の幅も1mほどまで狭まっている。ここが、GORGE CLUBが撤退した所だろう。しかし、水流をよく見れば、段々になっている激流であり、危険な水流は無さそうである。水線をそのまま下降することに決め、写真を撮りながら慎重に下っていくが… 気づいたら足が滑って、頭を下流にして流されていた。そのまま一瞬で流れ下り、釜へ。予定外ではあるが、やはり危険な水流ではなかったようだ。そのまま泳ぎ抜け、核心部は終了。身構えていた割には、呆気なかった。
 以降は、鈴木らのPが下降したことがある所である。1箇所だけ安全のためハーケンを残置して懸垂下降した以外は、下降ならば問題になるところはなく、ぬめりには悩まされながらも癒されながら下っていく。2年前に登れなかった滝も一瞬で飛び降りて下った。たなが、「再挑戦してみる?」と言うが、別に、これを登ることに拘りはない。
 以降は2年前にも来ているところである。問題なく下れるだろう、と油断していたら、ぬめりで滑って流されて少し手と膝を怪我した。ありゃりゃぁ
 最後は新登別大橋まで不快な急登をこなし、宿題の回収完了。予想よりは呆気なかったが、満足の半日だった。

【雑感】
 登別渓谷は、平水時の下降であれば気軽に大ゴルジュを楽しめることが分かった。異色の沢歩きとしてお薦めである。
 遡行は完遂されていないが、鈴木らの記録と今回の下降結果を考え合わせると、不可能ではないように思える。どなたか、挑戦してみては。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:183人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら