【胆振】登別渓谷下降

- GPS
- 06:08
- 距離
- 6.5km
- 登り
- 176m
- 下り
- 370m
コースタイム
- 山行
- 6:08
- 休憩
- 0:00
- 合計
- 6:08
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・アプローチ 今回下降した枝沢は、藪こぎもなく下りやすいが、本流のゴーロ歩き区間が長くなる。ゴルジュになるのは165mから下流なので、左岸側からこの辺りを目指して下る方が良いかもしれない。 ○登別渓谷 大水量のゴルジュが途切れることなく続き、常に緊張感のある遡行を楽しめる秀渓だが、2023年には途中の2m滝が越えられず撤退した。2024年には別Pがさらに上流まで遡行したが、やはり越えられない滝で撤退している。下降であれば特に難しいところはなく、手軽に大ゴルジュを味わえるが、増水時は危険度が大きく上がりそうであるため、要注意。 ・デプローチ 新登別大橋の下の急斜面を登る。ルート次第では藪や崖に阻まれるので面倒である。 |
その他周辺情報 | 【他の記録】 ・2023年の中退記録(tamoshima): https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5823604.html ・2024年の中退記録(鈴木助ほか): https://suzukitasuku.com/sawanobori_noboribetsukeikoku/ 【その他】 ・新登別大橋は自殺の名所であり、完成した昭和61年以降で100人以上が亡くなっている。心霊スポットでもあるとされている。 |
写真
装備
備考 | ・ラバーソールだったが、2年前よりぬめりがきつく感じた。下降であればフェルトソールの方が良いかもしれない。 ・水温低く、要ウェットスーツ |
---|
感想
【出発まで】
2年前に発見し、遡行を試みるも中退した登別渓谷。素晴らしい内容だったので、GORGE CLUBの鈴木氏にお薦めしたところ、昨年、我々が登れなかった滝を越えて先まで進んだが、やはり完全遡行はならなかった。しかも、撤退した先にあるのは遡行でも下降でも厳しそうな滝だったとのこと。キャニオニングに強い彼がそう言うのだから、キャニオニング経験の殆どない我々の手に負える代物ではないのではないか、とも思ったが、やはり、自らの手による完全解明を諦めるわけにはいかない。
遡行がかなり困難なのは分かっているため、今回は下降を試みる。核心部の水線突破が難しいなら、エイドして巻いてでも通過してやろうと意気込み、ボルトや残置用ハーケンも沢山準備し、いざ出陣。
【山行】
選んだ枝沢は下りやすくてラッキー。本流に出ると、温泉成分により水は記憶以上に濁っている。そしてよくヌメる。そのためとても面倒なゴーロとなっている。この面倒なゴーロを下っていくと、ケルンがあったり、ピンクテープがあったり、意外と人臭い。なぜこんなところに、と思うが、後でたなが魚影を見た。きっと、熱心な釣り師が入っているのだろう。
ゴーロ歩きの途中で、側壁は高くなってくる。地図からはこの側壁に立派な滝があるのではないかと予想していたが、涸れていたり、岩壁の下部から水が噴き出していたりで、滝はなかった。残念。
ゴーロ歩きに飽き飽きした頃、やっとゴルジュに突入。この区間は初見だが、2年前に見たのと如何にも同質のゴルジュで、相変わらず見応え十分。遡行であればちょっと大変そうな滝が1つだけあったが、大した障害物はなく核心と思われる最狭部へ。右岸からベールのような滝がいくつも落ちており、水路の幅も1mほどまで狭まっている。ここが、GORGE CLUBが撤退した所だろう。しかし、水流をよく見れば、段々になっている激流であり、危険な水流は無さそうである。水線をそのまま下降することに決め、写真を撮りながら慎重に下っていくが… 気づいたら足が滑って、頭を下流にして流されていた。そのまま一瞬で流れ下り、釜へ。予定外ではあるが、やはり危険な水流ではなかったようだ。そのまま泳ぎ抜け、核心部は終了。身構えていた割には、呆気なかった。
以降は、鈴木らのPが下降したことがある所である。1箇所だけ安全のためハーケンを残置して懸垂下降した以外は、下降ならば問題になるところはなく、ぬめりには悩まされながらも癒されながら下っていく。2年前に登れなかった滝も一瞬で飛び降りて下った。たなが、「再挑戦してみる?」と言うが、別に、これを登ることに拘りはない。
以降は2年前にも来ているところである。問題なく下れるだろう、と油断していたら、ぬめりで滑って流されて少し手と膝を怪我した。ありゃりゃぁ
最後は新登別大橋まで不快な急登をこなし、宿題の回収完了。予想よりは呆気なかったが、満足の半日だった。
【雑感】
登別渓谷は、平水時の下降であれば気軽に大ゴルジュを楽しめることが分かった。異色の沢歩きとしてお薦めである。
遡行は完遂されていないが、鈴木らの記録と今回の下降結果を考え合わせると、不可能ではないように思える。どなたか、挑戦してみては。
コメント
この記録に関連する登山ルート
この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。
ルートを登録する
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する