記録ID: 8600928
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沢登り
丹沢
中川川水系 笹子沢左俣（屏風岩沢）
2025年08月23日(土) [日帰り]
神奈川県
kamog
その他3人 - GPS
- --:--
- 距離
- 8.8km
- 登り
- 697m
- 下り
- 697m
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標高グラフを拡大| 天候 | 晴れ |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2025年08月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
・現在、中川橋補修工事のため、駐車場半分は工事詰め所になっていました。 （駐車は可） |
| コース状況／ 危険箇所等 |
■笹子沢左俣（屏風岩沢） 遡行グレード 2級 �．▲廛蹇璽舛魯丱垢覆蘓珪湘脹慄霧�発、西丹沢行の細川橋下車。 車は丹沢湖畔北端に架かる中川橋を東側に渡った右手にある。 県道76号の路肩は取り締まりの対象になっているのを何度か見かけたので やめましょう。 県道76号／小塚橋（細川橋の少し北側）手前山側の八戒荘右脇に伸びる 治山工事用道を笹子沢沿いに進めば、大型スリット型堰堤手前で終点。 堰堤真ん中を抜けて、大雨でえぐれた左岸（右手）平地に弱点から上がり 径路を追って進む。 途中、踏み跡が左の沢側に下りる径路が分かれるが、ここは右に進む。 ブッシュが繁茂する夏の時期は少し踏み跡が見えにくくなるが、それも 少しの区間でところどころピンクテープがついた踏み跡を追っていく。 2カ所目の堰堤左岸巻き径路（歩み板や単管橋あり）を越すと、 ガレゴーロの小塚沢（沢名不確か）が左から合わさる。この沢も中流部から 厄介な棚が複数あり以前難儀した。 右の笹子沢本流へ進み、右岸やら左岸を渉りながら辿ると、次第に両側が 立ってきて、標高580m水量比1：1の二俣。 右俣には直瀑20m滝、左俣はY字状20m滝が架かり、さながら 両門状の滝になっている。 �∈庫�Y字状20m滝は、左手の浅い苔ルンゼを手足探りながら十数m上の 初めて平地になったところまで登り、右手の滝落ち口方向に斜上して巻く。 終了点は対岸の木くらいなので、滝基部からだと40m以上ロープは出る。 今回はテンションしても水に晒されるリスクはないルート取りだったので FIXロープ ＋ ボディブレイスビレイで対応した。 �供椶�らいだが、落ちれば高さもあるので積極的にロープは出したい ところだ。 ��少しで2段8m。昔来たときは流芯左側の細かいカチで登ったが、巻いた 方がまだ無難。左手の土と一部風化した石英閃緑岩粒堆積部をキックステップ で登り、木にランニングアンカーを取りながら巻く。落ち口上部が以前よりも 崩れていて下りるには下りられたが、その上にも板立状6m滝も登れない ので、そのまま左手のぐずぐずした土ザレを巻き続け、6m滝落ち口上の 木を終了点とした。ロープスケールは47mなのでFIXロープにはあまりしたく なかったが、途中の木に振られ止めを複数設置したので、ラストのみ ムンターヒッチビレイとして乗り切っていただいた。 6m板立滝は右手も巻けるが、落ち口上の薄いバンドトラバースが以前よりも やばそうな印象だったので、結果的によかったのかもしれない。 なお2段8m滝と板立状6m滝の間にはポットホールがある。 �ぞ�しの間、河原とナメのセクションで、両岸がゴルジュっぽくなり7m滝。 直登ラインは流芯右の比較的安定したホールドを登る。 �卦蕁銑掘椶�らいだが、ややシャワーになる水がとにかく冷たい。 それもそのはずで、この上は右手からこんこんと岩盤から豊富な湧き水に なっている。（なかなかのお味で喉を潤してくれた） ここもよい終了点は取れないので、アンカードビレイにするにはやや不安な 流木にセルフビレイを取って、後続はボディブレイスビレイで登って もらった。 この滝、右手の倒木ルンゼからも巻けそうだったが、上部のトラバース部 が落ちたらまずそうな箇所だったのでやめた。 すぐ上に（発掘調査をやられている方ならわかるが）土坑断面のような 1.5m滝がある。 �イ修慮�m小釜と2〜5m程度の棚が断続的に出てくる。水も底からわずかに 湧き出している小釜を最後に涸れてしまう。 790m辺りの5m棚は逆層気味に崩れていて登るのはリスクあり過ぎ。 右手のカンテから浅い凹角を少し登って巻く。 次の10m棚は左の乾いた壁が一見安定しているように見えるが、 実際は過半数が動く。過去には右の湿り気味の浅い凹角を登ったことも あったが、やはり脆くて登れる対象ではないだろう。 右手のやや急な崩落土ザレをキックステップで攀じる。上部は木の根頼り。 乗り越してから左上して、棚上で沢に戻るには約20mのラペルが必要。 仮にここで沢に戻っても、すぐに7m棚、そして昔も脆くて難儀した3m棚 が連続するので、沢に戻らず、やや急な斜面を木頼りに北方向に詰めること に総意で決める。 ひぃこら登って、ようやく植林帯の緩やかな尾根となり、950mで屏風岩山 南山稜、毛出シ峠南西側に出る。 �Σ嫉海脇麕椰�峠経由、上ノ原登山口へ。 二本杉峠までのルートは植林帯が多く、登山道のイメージで辿ると 意外と踏み跡は不明瞭なので、注意深く読図が必要。 二本杉峠に近くなると2カ所ほど急なセクションが出てくるので滑落注意。 二本杉峠から上ノ原登山口までは踏み跡明瞭。と、いって油断したところで 事故は起きるものだ。最後まで絶対集中力を維持させるよう今回も伝える。 ※遡行図は拙著『新版 丹沢の谷200ルート』をご覧ください。 （山と渓谷社 2025年6月発刊） ■マウントファーム登山学校 http://www.mt-farm.info/ |
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次に10m棚
左壁も見た目よりずっとホールド動くのでやめた方が無難
左壁も見た目よりずっとホールド動くのでやめた方が無難
二本杉峠が近づくと急なセクションもある
風化石英閃緑岩粒は滑落要注意だ
風化石英閃緑岩粒は滑落要注意だ
感想
先々月雷雨のため撤退した笹子沢左俣リベンジ遡行。
3名のクライアントさんとトレースしてきました。
グレードは2級と、滝の直登も高巻きも脱初級沢でやや辛目。
特に上流部の涸棚は一見頑丈そうに見えても、相変わらず浮き岩の巣窟です。
くそ暑いなか、中流部の冷蔵庫に手を入れるほど冷たい湧き水滝のシャワーには救われました。
ここの湧き水は量も豊富で、個人的には丹沢で五指に入れたいくらいおいしい★★★
参加された方々はリピーターさんばかりだったので、こちらが言わずとも積極的に読図などパーティ全員でのコミュニケーションをとってくれていました。
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