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Yamareco

記録ID: 866560
全員に公開
アルパインクライミング
ヨーロッパ

憧れのマッターホルンへ

1994年08月29日(月) 〜 1994年08月31日(水)
 - 拍手
海軍中尉 その他3人
GPS
56:00
距離
12.3km
登り
3,437m
下り
3,439m

コースタイム

1日目
山行
0:00
休憩
0:00
合計
0:00
2日目
山行
16:40
休憩
0:50
合計
17:30
4:20
160
7:00
7:00
190
10:10
11:00
240
15:00
15:00
410
3日目
山行
1:00
休憩
0:00
合計
1:00
9:30
60
10:30
ゴール地点
天候 晴れのち雨・雪
アクセス
利用交通機関:
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ 長袖インナー ソフトシェル ハードシェル ズボン 靴下 グローブ アウター手袋 予備手袋 防寒着 雨具 ゲイター 毛帽子 着替え ザック ザックカバー アイゼン ピッケル 行動食 非常食 飲料 水筒(保温性) ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 ライター 地図(地形図) コンパス 計画書 ヘッドランプ 予備電池 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 時計 サングラス タオル ツェルト ナイフ カメラ ロープ ハーネス ヘルメット 確保機 ロックカラビナ カラビナ クイックドロー スリング ロープスリング

感想

8月29日-31日マッターホルンへ 第2回目の挑戦
今日は少し曇り空。しかし、案内所の天気図を見てこれから良くなると予想し再挑戦することにした。朝、11:05にテント場を出発。15:05にヘルンリ小屋に着く。気温は10度。前回より少し低くなっている。
翌朝30日、4:20に小屋を出発。満点の星が出ていて快晴だった。誰よりも早く出発したが、ルートを間違えていて、戻ることになる。他のパーティはガイドをつけているが、僕らはお金が無く、自分たちだけで登っている。
6:35に夜が明けて明るくなってきた。6:49には太陽が顔を出してきた。7:04にはSolvayに着く。標高4,000m気温0度。ここまでは順調に来ている。天気も晴れたり曇ったりしているがまだ持ちそうだ。
10:10ついに、マッターホルン山頂に立った。そこには十字架が輝いていた。山頂では何枚も写真を撮ったりしているうちに最後のグループになっていた。11:00下山を開始する。
15:00にSalvay小屋に着く。天気が崩れてきた。雹と霰がまじった吹雪になっている。ここでビバークをするか、下山するか迷ったが、下山することに決めた。
登山は登りより下りの方が迷いやすいというが、この山は山頂が切り立っているだけにどこを通っても頂上に着くが、下りはしっかりと道を見つけなければならない。僕らは道をロストした。
さらに天候は酷い雨になり、みんなびしょ濡れになりながら、懸垂下降を繰り返す。リーダーとして他のメンバーを励ましたり注意を与えたりしながら下ったが、真っ先に自分がエイト環を落としてしまった。幸い、ヒデキが予備を持っていてそれを使った。これまで、こんなに懸垂下降を繰り返したことがあっただろうか。合計で20本位は懸垂下降をしたと思う。
21:53やっとヘルンリ小屋にたどりついた。下山に11時間もかかってしまった。小屋に入ると中にいた人達が拍手で迎えてくれたのには感動した。僕らのヘッドランプが見えていたらしい。
みんな体力はあったが、流石に疲れ果てた。小屋で暖かい食事を取り、泥のように眠った。
翌日も天候は良くなく、9:34に小屋を出発し、11:32にテント場にたどりついた。
モンブランに続き、若さゆえの強行軍を繰り返してしまった。下山では巨大な落石をしてしまったり、はらはら、しっぱなしだった。しかし、山頂から見た景色は素晴らしく日本とはスケールが違うと実感をした。

マッターホルン登頂後は、ツェルマット周辺のスキー場で氷河をボードで滑ったり、のんびりとした時間を過ごした。ヒデキの友人の家族がレマン湖のほとりグリエールに住んでいたので、グリエールを訪問し、レマン湖クルーズをしたり、グリエールチーズの工場を見学した。最後はパリに戻り、ユースホステルを拠点としてルーブルなどの博物館を巡ったり、パリの蚤の市を回った。
初めて本場のチーズフォンデュを食べたし、キャンプ場のバーで素晴らしいカクテルを飲んだり、スーパーが近かったため食事も楽しみながら作る事が出来た。やはりチーズとソーセージがとても美味しく、いまだに忘れることが出来ない。
言葉が通じなかったり、仲間で喧嘩をしたり、危ない目にあったりしたが、青春の良き1ページを綴ることが出来た旅だった。

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