大井川 枯木戸沢下部遡行(恐らく枯木戸滝初登)

2025年09月27日(土) [日帰り]

• GPS: 03:57
• 距離: 2.4km
• 登り: 523m
• 下り: 525m

コースタイム

日帰り

• 山行: 1:15
• 休憩: 2:43
• 合計: 3:58

距離 2.4km 登り 523m 下り 525m

9:06 スタート地点
9:53 12:34 枯木戸滝
12:56 12:58 茶臼岳登山口
13:04 ゴール地点

天候

曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

リニア中央新幹線工事の事前環境調査として、東俣林道通行許可を頂き、林道路肩に駐車。

コース状況／危険箇所等

○枯木戸沢：4級（枯木戸滝の中上段を直登の場合）
　枯木戸滝の下流には手ごろなゴルジュがあり、シャワークライムを楽しめる。枯木戸滝の下段は垂直で登攀は絶望的だが、中上段は直登可能であり、大滝登攀を楽しめる。特に1p目はチムニー状jを立体的に登攀する面白い内容だが、全体的に岩がもろいのが欠点。

その他周辺情報

【他の記録】
　枯木戸滝を観瀑目的で訪れている滝屋の記録がWEB上にあるが、その下流のゴルジュや枯木戸滝を登った記録は未見。

【枯木戸滝の落差】
・落差を60m程度としている記事が多いが、DEM1A測量データで測定すると、下段19m、中上段62mはある。間のガレゴーロ部も合わせると、100m近い落差がある。

写真

9/27 9:07

枯木戸橋から枯木戸沢を見ると、ゴルジュの中に堰堤が2連続。沢に降りても越えられなそうなので、右岸の送電線巡視路からまとめて巻く。

9/27 9:23

堰堤を巻き終えるとすぐにゴルジュ。2段12m滝はフリクション良好で、水流を右を快適に登攀。

9/27 9:40

堰堤の下の7m滝は、左をトラバース気味に登ったが、やや悪かった。

9/27 9:37

途中の堰堤は、右岸から快適に巻けたので良かった。堰堤上流はガレゴーロ。

9/27 10:01

枯木戸滝の全景（ドローン写真）：落差は100m近い
下段は垂直で登れなそうなので、右岸巻き。

9/27 10:15

中段を見てみると、これは、左岸のチムニー状が登れるのではないか。上段も何とかなりそう。朝遅く起きたので時間が心配だが、この機会を逃せば再訪は無いだろうし、取り付いてみる。

9/27 10:33

1p目はチムニー状で立体的な登攀が面白い。が、岩がもろい…

9/27 11:12

2p目をリードするtamoshima
チムニーから出る箇所はやや難しかったが、よい感じにホールドが繋がっていた。

9/27 12:08

3p目(上段)をリードするたな：下部は岩がもろくて大変だった。水線ならば、激シャワーだが登りやすいかも。

9/27 12:22

3p目をフォローするtamoshima：フォローなら楽勝

9/27 12:33

登攀終了して左岸を詰めて下山にかかると、平場に生活の痕跡である瓶や茶碗が落ちていた。こんな所にも伐採基地があったのか…

10/1 16:20

遡行図（同日午後の蛇沢も併記）

撮影機器：

SC-03L samsung

SOG02 Sony

FC8671 DJI

装備

備考

・ロープは40mを使用
・ラバーソールの沢靴で登攀

感想

tamoshima

【計画の経緯】
　枯木戸沢は当初の調査計画には無かったが、蛇沢だけだと半日で終わるので、もう1本半日で終わりそうな沢を探した結果、調査対象に加えた。当初は枯木戸滝を下から見て下山する予定だったのだが…

【感想・総評】
　枯木戸滝は、水線登攀こそ出来ないものの、チムニー状の立体的なクライミングが楽しめる面白い滝だった。迷ったが、取り付いてみて良かった。下部のゴルジュもそれなりに面白いし、沼平からも近いので、それなりにお薦めである。あまり濡れないので、暑くない時期に大滝登攀したいなら是非。