桑谷山ラッセル撤退 MTB
京都府
チャリ1000
- GPS
- --:--
- 距離
- 42.6km
- 登り
- 582m
- 下り
- 903m
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| 天候 | 雪 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2009年01月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
帰り 自走 |
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感想
年末年始に南アルプスの鳳凰三山をMTBで縦走した次の週。雪山にどっぷりハマっていた時期で、大寒波を利用して京都府の標高順位10位の桑谷山に登る計画を立てた。
スパイクタイヤと買ったばかりのワカンと買ったばかりのツェルトという三種の神器を携えて意気揚々と京都バスに乗り込む。乗客は他に誰もいなかった。バスは途中でタイヤチェーンを装着するために停止。花脊峠に近づくにつれ、あまりにも雪が深くなるので多少不安を覚える。
大悲山口バス停に到着した頃には、激しく雪が降っていた。雪が40�儖明僂發辰深崙擦両紊鯀�る。車の轍がついてるが、轍の上にも雪が積もっており幅がせまいので真っすぐ走ることが困難。途中から自転車を押して歩く。
林道桑谷線との分岐。雪が積もっているので分からないが、ここからおそらく未舗装の林道に入る。分岐の所に住宅があり、林道を少し入ると小屋が並んでいた。期待していたトレースは微塵もなく、雪が一層深くなるのでワカンを装着。ワカンを使用するのは今回初めてだ。
ワカンは全く役に立たず、一歩足を踏み入れるたびにそのまま30�冂世鵑任靴泙辰拭�やはりスノーシューでないと厳しいのか。自転車もホイールの半分くらいまで雪に埋もれてしまう。数歩歩いただけで息切れして進まない。桑谷山はもう絶対無理である。引き返すべきか悩んだが、今回の目的の一つに装備を試すというのもあったので、とりあえず行ける所まで行こうと切り替えて進む。結局、登山口までの700mの林道を歩くのに1時間以上かかった。
やっとの思いで登山口につくと、目の前にはたっぷりと雪の積もった急坂が壁のように立ちはだかっていた。登山道に入れば樹木の陰になるので雪は少ないかもしれないという期待も見事に外れた。登山道の一歩め、まず自転車を担いで登ろうとしたが滑って登れず。自転車をその場に倒し、助走をつけて飛び込むようにして踏み跡をつける。そして自転車を引き揚げる。これの繰り返し。
登山道に入ってから15分ほど格闘。結局、標高を10〜20mくらいしか上げることができず、これ以上は物理的に不可能と判断して撤退することにした。
帰り道は一段と降雪がひどくなり、行きのトレースはほぼ消えかけていた。桑谷林道の途中で、まだ一度も使用していなかったツェルトを張ろうとしたが、全くうまく張れなかった。ツェルトはモンベルの一番安いやつで、雪に突き立てた自転車のフレームを利用して屋根を作ったが、全く何の役にも立たない空間ができただけだった。こんな所で休憩していたら低体温症になって動けなくなると思い、カップ麺を食し終えたらすぐに仕舞うことにした。あまりにもアホらしい様だったので、写真すら撮っていない。結局、ツェルトを使用したのは16年間でたったの一回、この時限りである。
バス停まで戻ってきたが、バスの時刻がまだだいぶ先で、時間も体力も余っているので自走して帰ることにした。三種の神器のうち唯一スパイクタイヤだけが役立った。すれ違う車もほとんどタイヤチェーンを装着しており、凍結した花脊峠を自転車で登っていたら皆驚いたようにこちらを見ていた。
（2025年9月記）
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