常念岳 一ノ沢登山口より(CT25431)


- GPS
- 14:15
- 距離
- 17.6km
- 登り
- 1,823m
- 下り
- 1,811m
コースタイム
- 山行
- 5:03
- 休憩
- 0:37
- 合計
- 5:40
天候 | 雨、気温7〜9℃ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2025年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
写真
感想
ガイド山行のツアーレポートです。
【1日目】
穂高駅からタクシー乗降場へ移動。
下山後の荷物預かりを安曇観光タクシーが行ってくれ、対応は丁寧。
一ノ沢登山口まで徒歩で移動後に、登山開始。
少し雨交じりの天気となり、ウェアの調整をこまめに行う必要があったが、本ツアーは中級者向けで、大半の方は登山中の行動に手慣れた様子。
ただ、一部のお客様で雨天にもかかわらず防水グローブを所持していなかったり、登山靴がローカットの方もおり、10月の森林限界を歩くための装備不足は否めなかった。
途中、胸突八丁あたりで体調不良を訴える女性1名と、ペースが速いと訴える女性1名がいたため、この2名を連れ、後ろから追いかけるかたちをとった。
別チームはTDとともに先行して常念小屋まで上がってもらい、約20分ほどの遅れで小屋に全員が到着。
18時から夕食となるが、高度障害のお客様1名は吐き気から夕食に手がつけられず、翌日のアタックも小屋での待機となった。
(翌日には回復し、順調に下山された)
【2日目】
朝4:00に小屋をスタート。
雨の降る中でのアタックとなった。
別チームの男性1名に若干の身体トラブルがあり、暗がりでの歩行に乱れが出る。
後方でこれに気付いたため、先頭ガイドに隊列を再編成してもらい山頂まで進む。
山頂では夜明けを迎えたので、記念撮影だけ行い足早に下山。
小屋での荷造りを終え、一ノ沢登山口まで降りる。
別チーム、歩行に不安のある男性にガイドがスリングによる転倒防止措置を施し、急場を下る。
自チームでは70代女性に若干の歩行不安が見られ、ゆっくりとしたペースで歩行をしていたが、濡れた木階段でスリップ、右下腿に軽度の打撲を負った。
確認した所、ご本人も歩行には問題がないとのことだったので下山を続行。
終盤では雨が降ったり止んだり。
渡渉が何箇所かあり、丸太橋は何れも滑りやすい状態だったので、細心の注意を払っても何名かはスリップをしていた。
今回は2日間とも雨。
ツアーを楽しんでいただくため、紅葉を含め植生の解説はまめに行うよう心掛けた。
しかし、私自身まだまだ植生については勉強が不足していると感じたので、今後の課題と位置づけて学習していこうと思う。
ツアー案内に関する提案:
今回は雨天装備の不足が目立った。
具体的には防水(防滴)グローブを持ち合わせていなかったため、雨の降りしきる気温7℃の中、素手で森林限界を2時間以上歩き続けなければいけなかった方が複数名いたことが問題。
ツアー会社からの装備案内書類には「薄手のグローブ(冬場はインナーグローブと重ねて)」という表記しかないらしく、季節や天候に応じて必要なグローブの表記がされているようには感じられなかった。
会社担当も理解はされているとは思いたいが、登山装備に関しては「常に一律」ではお客様の安全に関わる場合があるので不足は許されない。
季節や気温、山岳環境などはもちろん、雨風に対応できる装備を事前に案内することは義務であるため、早急な改善を要望した。
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