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Yamareco

記録ID: 88035
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積雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

乗鞍岳 〜スキー場ピストン〜

2010年11月20日(土) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
18.5km
登り
1,470m
下り
1,463m

コースタイム

7:16スキー場駐車場-7:57三本滝分岐-9:06冷泉小屋-9:49位ヶ原山荘10:05-12:21位ヶ原12:58-14:10肩の小屋-15:19剣が峰15:30-16:24肩の小屋-17:00位ヶ原-17:44位ヶ原山荘-20:00スキー場駐車場
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2010年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
乗鞍高原スキー場駐車場。
スキー場から上の林道は閉鎖中。
コース状況/
危険箇所等
●駐車場〜鳥居尾根〜林道〜冷泉小屋。
林道に合流するまでの登山道は、雪無し。
林道から上は登山道に雪あり。(2010年11月20日時点)
●冷泉小屋〜位ヶ原山荘。
登山道の雪は徐々に増えるが、なんとかつぼ足でもOK。(2010年11月20日時点)
●位ヶ原山荘〜位ヶ原
雪は更に深くなり、スノーシュー、ワカンが必要。
ただし、未だ積雪量は樹林やハイマツを覆う程ではなく、かつ、雪質は柔らかく、締っていない。
なので、スノーシュー、ワカンでラッセル。時々踏み抜き注意。(2010年11月20日時点)
●位ヶ原〜肩の小屋。
肩の小屋までのショートカットは、雪が締っていないので、未だ雪に覆われていない林道を上がる。
林道から肩の小屋までは、つぼ足で歩き始めたが暫く上がると雪がしまっていたので、以降はアイゼンを使用。(2010年11月20日時点)
●肩の小屋〜剣が峰
アイゼンの効く雪面。(2010年11月20日時点)
(雪が解けるよううな高温の日の後は、アイスバーン化に注意)

*以上は、2010年11月20日時点の状況です。
今後の天候次第で雪の状況は日々変わりますので、あまり参考になりませんが・・・。
また、位ヶ原山荘等は、この時期解放されていないので、避難小屋としても使用不可。

積雪期は、ゲレンデ最上部からスキーツアーコースを使って位ヶ原に出るが、この時期ツアーコースには十分な雪が無く、ブッシュがでて登るのは困難と地元スキーヤーに聞きました。
ふもとであったこのスキーヤーには位ヶ原手前でラッセル中にあっさり抜かれました。
この日、出合ったのはこの方のみ。剣ヶ峰に登ったのは我々だけでした。
また、この時期、熊はまだ冬眠しておらず真新しい足跡が林道にありました。帰りの夜道は熊に怯えつつ下りました。kaito.
駐車場を出発。
kaitoさんの後に続きます。
駐車場を出発。
kaitoさんの後に続きます。
目指すは、
あの雲の中の、白い頂。
目指すは、
あの雲の中の、白い頂。
ゲレンデから登山道に入ると落葉松林が続きます。この辺は全く雪が無い。
2010年11月20日 07:42撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
11/20 7:42
ゲレンデから登山道に入ると落葉松林が続きます。この辺は全く雪が無い。
林道まで上がると、こんな感じ・・・
林道まで上がると、こんな感じ・・・
登山道はこんな感じ・・・
登山道はこんな感じ・・・
難所に挑むkaitoさん(笑)
難所に挑むkaitoさん(笑)
山荘と目指す剣が峰。

この後に最大の難関が待ち受ける・・・
2010年11月20日 09:54撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
11/20 9:54
山荘と目指す剣が峰。

この後に最大の難関が待ち受ける・・・
最初のうちは、トレースをラッセルで進みます。
最初のうちは、トレースをラッセルで進みます。
そのうち、トレースも無くなり、
ルートファインデングしながら深い新雪のラッセル!

kaitoさぁ〜ん、待って・・・・
そのうち、トレースも無くなり、
ルートファインデングしながら深い新雪のラッセル!

kaitoさぁ〜ん、待って・・・・
山荘から位ヶ原までの急斜面を登るのに2時間もかかってしまった。4月に来た時は、同じ膝下程度のラッセルだったが30分程で登れたのに!
2010年11月20日 11:50撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
11/20 11:50
山荘から位ヶ原までの急斜面を登るのに2時間もかかってしまった。4月に来た時は、同じ膝下程度のラッセルだったが30分程で登れたのに!
今回、雪が少なく、ブッシュや大岩の間を抜けながらラッセルとなり、部分的に股までもぐってしまい、もがき苦しむことしばし。
2010年11月20日 11:52撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
11/20 11:52
今回、雪が少なく、ブッシュや大岩の間を抜けながらラッセルとなり、部分的に股までもぐってしまい、もがき苦しむことしばし。
ラッセルするkaitoさんと剣が峰(謝謝)

ラッセルは、時折、ハイマツを踏み抜きながら続きます。

beingは、へろへろです(今までで一番きつい山行です。そういえば、トレースの無い所にいったこと無かったものな・・・)
ラッセルするkaitoさんと剣が峰(謝謝)

ラッセルは、時折、ハイマツを踏み抜きながら続きます。

beingは、へろへろです(今までで一番きつい山行です。そういえば、トレースの無い所にいったこと無かったものな・・・)
迫力の剣が峰
剣が峰と。

ここまでラッセルありがとうございました。
位ヶ原山荘から2時間半近くも・・・
剣が峰と。

ここまでラッセルありがとうございました。
位ヶ原山荘から2時間半近くも・・・
kaitoはここまでで、ほとんど体力を使いきってました。まだ、余力十分のbeing氏。
2010年11月20日 12:29撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
11/20 12:29
kaitoはここまでで、ほとんど体力を使いきってました。まだ、余力十分のbeing氏。
昼食です。

一旦は、「今日はここまで。ここからの景色を堪能して帰りましょう」ということに・・・
昼食です。

一旦は、「今日はここまで。ここからの景色を堪能して帰りましょう」ということに・・・
ところが、あまりに良い天気!

未だ使っていないアイゼンとピッケルに申し訳ない、ということになり・・・
ところが、あまりに良い天気!

未だ使っていないアイゼンとピッケルに申し訳ない、ということになり・・・
肩ノ口から剣ヶ峰を仰ぐ。
2010年11月20日 13:23撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
11/20 13:23
肩ノ口から剣ヶ峰を仰ぐ。
行けるところまで行って、引き返すつもりが・・・
行けるところまで行って、引き返すつもりが・・・
肩の小屋まで、来れてしまい・・・
肩の小屋まで、来れてしまい・・・
肩ノ小屋とbeing氏。
2010年11月20日 14:17撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
11/20 14:17
肩ノ小屋とbeing氏。
肩から剣ヶ峰まで、かろうじて夏道が分かる。
2010年11月20日 14:27撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
11/20 14:27
肩から剣ヶ峰まで、かろうじて夏道が分かる。
雪の模様に感動しつつ・・・
雪の模様に感動しつつ・・・
「3時ぐらいまでに、行けますかね?
剣が峰・・・」
と、言うことになり・・・
「3時ぐらいまでに、行けますかね?
剣が峰・・・」
と、言うことになり・・・
朝日岳をトラバースしてゆくと・・・
朝日岳をトラバースしてゆくと・・・
見えてきました、剣が峰の頂。
見えてきました、剣が峰の頂。
興奮をおさえながらの山頂直下。
興奮をおさえながらの山頂直下。
まさか、まさかの
まさか、まさかの
まずは一人づつ記念写真。
2010年11月20日 15:22撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
11/20 15:22
まずは一人づつ記念写真。
この後、being氏と固い握手を交わし登頂の喜びにひたりました。
2010年11月20日 15:23撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
11/20 15:23
この後、being氏と固い握手を交わし登頂の喜びにひたりました。
登頂成功!

本当に、今日は引き返さなくて良かった!
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登頂成功!

本当に、今日は引き返さなくて良かった!
雪を頂いた北アの山々、勢ぞろい!
雪を頂いた北アの山々、勢ぞろい!
笠、その奥に黒部五郎、薬師・・・
笠、その奥に黒部五郎、薬師・・・
槍、西穂、奥穂、前穂・・・
槍、西穂、奥穂、前穂・・・
穂高連峰アップ
2010年11月20日 15:28撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
11/20 15:28
穂高連峰アップ
常念、蝶・・・
眼下に、お釜・・
眼下に、お釜・・
南アの山々
八ヶ岳の山々
中央アの山々
雲を頂いた御嶽山・・・
雲を頂いた御嶽山・・・
大感激のbeing氏
2010年11月20日 15:26撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
11/20 15:26
大感激のbeing氏
うー、名残惜しいですが、山頂を後にします。

暗くなる前に、肩の小屋までは戻りたい・・
うー、名残惜しいですが、山頂を後にします。

暗くなる前に、肩の小屋までは戻りたい・・
それにしても、絶景です。

目に焼きつけながら、下ります。
それにしても、絶景です。

目に焼きつけながら、下ります。
雪の紋様も、綺麗です(1)
雪の紋様も、綺麗です(1)
しつこいですが、絶景です。
しつこいですが、絶景です。
中央右、黒っぽい水晶の奥に白くみえるのは立山だと思いますが・・
中央右、黒っぽい水晶の奥に白くみえるのは立山だと思いますが・・
手前奥、山頂が崩れているのは、焼岳でしょうか・・
手前奥、山頂が崩れているのは、焼岳でしょうか・・
雪の紋様も、綺麗です(2)
雪の紋様も、綺麗です(2)
雪の紋様も、綺麗です(3)
雪の紋様も、綺麗です(3)
夕日に映える、北ア全貌。

(手前に、小さくkaitoさん)
夕日に映える、北ア全貌。

(手前に、小さくkaitoさん)
笠、双六、水晶・・(立山は雲かかっている辺りでしょうか・・)
笠、双六、水晶・・(立山は雲かかっている辺りでしょうか・・)
夕日に映える槍穂連峰、常念・・
夕日に映える槍穂連峰、常念・・
夕暮れの北ア全貌、今日の見納め。

(手前に、更に小さくkaitoさん)
夕暮れの北ア全貌、今日の見納め。

(手前に、更に小さくkaitoさん)
影乗鞍(?)と月
雪の紋様も、綺麗です(4)
雪の紋様も、綺麗です(4)
最後の西日が差し込む雪原。
最後の西日が差し込む雪原。
剣が峰を振り返る・・

こちら側斜面は夜の始まり。
剣が峰を振り返る・・

こちら側斜面は夜の始まり。
綺麗な色の空に浮かぶ月。
綺麗な色の空に浮かぶ月。
東側の空が、こんな色に染まるなんて・・・
東側の空が、こんな色に染まるなんて・・・
ちょっと、幻想的な感じです・・・
ちょっと、幻想的な感じです・・・
一方、シャープな空気に包まれる剣が峰。
一方、シャープな空気に包まれる剣が峰。
こちらは、幻想的な空に包まれる、槍穂連峰。
こちらは、幻想的な空に包まれる、槍穂連峰。
夕闇せまる位ヶ原。この後すぐ、暗いが原をヘッドランプを頼りに下りました。
2010年11月20日 16:57撮影 by  Canon PowerShot SX20 IS, Canon
11/20 16:57
夕闇せまる位ヶ原。この後すぐ、暗いが原をヘッドランプを頼りに下りました。
帰りはすっかり暗くなってしまいましたが、
大満足の一日でした。

今日は、kaitoさんとお天気に大感謝!
帰りはすっかり暗くなってしまいましたが、
大満足の一日でした。

今日は、kaitoさんとお天気に大感謝!
撮影機器:

感想

beinng氏とは、この秋、甲斐駒ヶ岳でニアミスしたことがきっかけとなりご一緒することになりました。ヤマレコがご縁で出来たパーティーです。じっさいに合うのはこの日が始めてでした。
being氏は雪山を始めたばかりのようでしたので、雪のあるところと思い谷川岳を計画していたのですが、皆さんの記録から、どうも雪が少ない。
結局、前日に乗鞍岳に変更しました。これが大正解。ピッケル、アイゼンどころか念のために持っていったスノーシュー、ワカンが大活躍。ツボアシでは登頂は出来なかったでしょう。
久しぶりの全力登山となり、帰りは全身の筋肉がつりそうでした。
しかし、この時期にしては暖かく、無風快晴。山頂ですら帽子無し。昼に飲んだビールが最高にうまかった。この時点でkaitoは山頂に行く気無でしたが?
まあ、ラッセルにもがき苦しみ、飲んで剣ヶ峰へ向かうのはつらかったのですが最高の登山となりました。

ご縁あって、kaitoさんとご一緒することになったbeing。

出発前のやりとりは・・・
kaitoさん:「乗鞍いくなら、装備は、ピッケル、アイゼン、それとスノーシューがワカンですかね。」
being:「スノーシュー? ワカン? なぜに????」
と、いう状態。

当日は、お借りしたワカンを使わざるを得ない局面になって、雪山登山の新しい一面を垣間見させてもらったような・・・
それから、トレースの無いルートやラッセルの大変なこと、大変なこと・・・(そういえば、今までは人の足跡たどってばかりの雪山だっけ。)

雪道歩行になると、大ブレーキがかかってしまうbeingですが、今後とも少しずつ勉強、経験していきたいと思います。

それにしても、紆余曲折しながらも、あの日の剣が峰、踏めて良かったです。
山頂からの景色、ひときわ絶景でした。

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コメント

最高の天気!
beingさん、kaitoさん、お疲れ様でした!
かなり長時間の雪山登山になったようですが、最高の天気で疲れを忘れてる様子が山頂の写真から見て取れます。
寒いのはいやなんだけど、天気が良いのはうらやましい限りです。
beingさん、機会があったらご一緒しましょう。
2010/11/23 9:06
機会があったらご一緒しましょう。
beingです。

位ヶ原山荘〜位ヶ原はトレースも無く、kaitoさんに先頭でラッセルしてもらえなければ、とても敵わなかったでしょう。

位ヶ原につくころには、もうヘロヘロで・・・
その時点で、まさか山頂まで行けるとは思ってもいませんでした。

その分だけ、山頂に行けた時の、目に飛び込んでくる景色が感動的なものになったと思います。

一人の力では、とうてい山頂を踏めなかったと思います。
kaitoさんとお天気のおかげです・・・

kotsさんとも、今度また是非ご一緒しましょう。
2010/11/24 7:48
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

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