強風と新雪の赤岳(地蔵の頭でOUT)


- GPS
- 09:10
- 距離
- 14.7km
- 登り
- 1,237m
- 下り
- 1,226m
コースタイム
天候 | 朝は晴れ間も広がるも風強し。11時ごろから本格的曇天・・・ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
■新着情報 赤岳周辺では昨日(10日)降雪があった模様で美濃戸で10cm位は積もったようです(推定)。 ■美濃戸口ー美濃戸 「アクセス」の項で書いた通り、美濃戸への林道はほぼ全面雪道でした(帰りもあまり変わらず)。 ■美濃戸ー行者小屋 樹林帯の登山道ではそれほど積雪がないように思われました。アイゼンはまず要りませんが凍結の上に新雪が乗っかった箇所が何カ所かありますので要注意。。。 ■行者小屋ー地蔵の頭(地蔵尾根) 登山道以外の吹きだまりなどでは結構雪が着いていた印象。登山道はよく踏まえているので足が潜るような所は少ないですが、今回は新雪が着いたためか、足を置いた雪が崩れるような柔らかい箇所が結構あり逆に歩きづらかったです。 全般的に雪はまだ少ないかなーといった感じで各所の鎖も出ているものが多かったです。 反面、ピッケルの刺さりは悪く(新雪はサラサラで止まらない)難しいんだか、登り易いのかビミョーでした。 |
写真
感想
今日はいろいろ勉強になったというか、経験値として得難い山行でした。登頂できなかったのは確かに残念ではありますが、あそこまで状態がヒドいと諦めもつきますね、サッパリと。
続きは後ほど・・・。
まず、状態のヒドさで言うと・・・基本的にはおおむね風の強い日でしたが稜線の風圧はかなりのものと見受けられました。昨年の大晦日、相当な荒れた日だったのを記憶されている方も多いと思いますが、その時登った天狗岳に匹敵、あるいはそれ以上?という感じでした(天狗の時は「突風」が凄かったが今日の赤岳は風圧のアベレージが凄かった)。おまけにかなり濃密なガスで地蔵の頭から展望荘はおろか先のルートが分からないくらい視界が悪い有様。それでも少し風が弱まることを期待して待ちましたがむしろ強くなってきて、素直に断念。ここから先は命懸け、といった風情でした。
次に勉強になった面ですが・・・新雪歩きの難しさ、でしょうか?地蔵尾根の急斜面に着いた新雪はさらさらパウダーで踏ん張りが効かず、ピッケルを刺してもズルッと崩れて支えにならず。これは未体験ゾーンでした。今日は12月でまだ雪が少なめのため鎖などが使える状態だったのでまだ助かりましたが、これが厳冬期だったら相当難儀したと思います。やはり雪山はちゃんと積雪して雪質が安定した頃が楽なんだなと思い知りました。まだまだ経験を積まないといけませんね。
今日は自分のコンディションが結構良かったにもかかわらず意外と苦労させられ時間がかかりました。それでも体力的にも精神的にも余裕があり、個人的に上出来な山行となりました。
PS ご参考までに今回の装備等について
・ベースレイヤーは防寒重視で速乾Tシャツ+発汗発熱長袖Tシャツ+速乾長袖Tシャツ
・このベースの上に薄手のハードシェルを纏う(これで行者小屋まで)
・下は発汗発熱タイツに冬ズボン+オーバーパンツとしてカリマーの雨具
・ピークアタック前のレイヤリングは、、、ベースの上にミッドシェルとして厚手のフリースジャケットを着用。アンド、鼻先まで覆えるネックゲイターにニット帽子、ゴーグルをセット。これでほぼ風や寒さへの対策を講じました
・グローブは最初は厚手のシングルでいっかと思いましたが、結局最後までこれで通せました(一応、ウールとオーバーグローブのセットは予備として所持)
と、まあこんな感じでした
honsamaさん、おはようございます。
地蔵ノ頭からの無事帰還、お疲れ様でした
昨日は西上州から八ヶ岳を眺めていました。
9時30分頃は南八ヶ岳がクッキリと見えていましたが
11時頃から見えなくなり、昼ごろには不気味な厚い
雲(前線の雲かな?)に完全に飲み込まれたように見えました。
低山でも急に風が強まったので、八ッだと。。。ですね。
地蔵ノ頭手前の痩せ尾根、私もゾッとしました。
やはりそのときのコンディションでだいぶ感じが変わるようですね。
youtaroさん
昨日の記録、拝見しました!
うーん、さすがのナイスジャッジですね。「高い山は危険」、確かに昨日の八ヶ岳は全面的に暴風だったようですね。。。西上州から見えなくなったという11時ごろは天気が急変した時とほぼ一致しています。午前中くらいは何とか天候も持つのでは?と思ってましたが大甘でした(天候判断、これからの課題ですね・・・)。
ですが雪の着き方や質による違いを自分の前回(3月)と比べられ大いに参考になりました。地蔵尾根直下のやせ尾根もまだナイフリッジ状になっておらず、全体的な「落ちたらヤベえ」感も少なかったですね。
それにしても西上州、遠い印象を持ってましたが改めて見るに八ヶ岳に近いんですねえ。低いが険しい山域というイメージで関心はあれどまだ全く行けていないところです。
来年の無雪期にいいかもしれないと思いました。
honsamaさん
八ヶ岳お疲れ様でした。
雪、美濃戸口からですか!
増えましたね。
八ヶ岳も風の影響をもろに受けますので、
一旦荒れると手強いですね。
地蔵の頭からは稜線に出るのでここまでで
正解だったと思います。
kankotoさん
写真、変わりましたか??これはこの前の甲斐駒ですね!うーん、いいなあ。
昨日の赤岳は登っている途中で急激に荒れ出したようで、強烈な風と視界がほとんど効かない状態でしたので。
もう少しだけ早ければまだ行けたかもしれませんが・・・まあサッパリ諦めれられました。
雪がちゃんと着いている方が歩きやすいのがよくわかりましたし、今シーズンにもう一度行こうかと思います。
それと、美濃戸までの林道を歩く人は徐々に増えると思います。
さすがに、僕も冬は美濃戸口から歩くようにしています。
先日はコメント、ありがとうございました
冬の赤岳、、、いつか僕も単独で行きたいと思っています。
しかし、honsamaさんの提唱?されている「日本のべ百名山」や、過去の記録を拝見させて頂いて、その地道な歩みに感銘を受けた者です。
ヤマレコを見てると、少し他人がうらやましくなって背伸びしたくなる気持ちも出てきてしまいますが、まだ僕は2年目で山行ペースも少ないので体が出来てません
honsamaさんを見習って僕は今年の冬も低山で体力作りに励みます
しかし、単独で登り続けていても同じ山に通い続けていれば、雪が降って道が隠れても分かるようになりそうですね。焦る事無く山に教えてもらおう、とhonsamaさんの記録より感じました。
jimsonさん
コメント、サンキュです!
僕もjimsonさんと同じく、それまで遠足以外の経験がないなか唐突にヤマを始めた者です。最初の景信山はメチャメチャ疲労して山頂の景色を楽しむ余裕がなかったりといった状態でした。
これではせっかく登っても苦労の甲斐がないだろ!ということで上達法を考えましたが、適切な師匠にあたる人がいないので、さてどうしたものか・・・?
で、やったことは
・まずは初心者向けの技術書を数冊繰り返し読みつつ、
・「なるほど」と思ったコツなりやり方を実践するために、
・行き易い地元である奥多摩・高尾のガイドブックを熟読した上で、そこに載っている山、コースを実際に歩いてみる、
ということを意識的に繰り返した・・・という次第です。
こうして書くと、やはり結構地道、ですね。。。特に歩き方や休憩の取り方、行動食や水分補給の方法・ペースなど「体力を極力消耗させない自分なりの方法」を結構模索してましたね。
ヤマを始めた当時はヤマレコがなかった(と思う)ので、個人の山行記録を検索しては参考としましたが、凄すぎる人も多く「とても真似できんっ」というものも多かったため、それらは現地の状況を知ることを主眼として利用していましたねえ。例えば、その昔、たまたま検索したある方は、雪山にチャレンジ!ということでいきなり雲取、つぎは金峰山、3度目で何と赤岳に登ってました!これってやはり無謀?と思います。
ヤマレコでは凄い人がいっぱいおり、ついつい同じコースを目指したくなりますが個人としてのバックグラウンド(例えば、学生時代に山岳部だったとか、初心者だが実は昔から長距離走が得意な心肺機能が鍛えられている人だったとか)はそれぞれ違うはずなので、やはり自分の計画にはそのままあてはめられないように思っております。
ちなみに僕も体力はそもそもないのですが、「月1〜2回の山行では基礎体力はつかない」という記述をある本で読み(たしかにトレーニングとして考えれば頻度が低い・・・)、さりとてジョギングしたりするほど日常生活に時間的余裕ねーよ!と思ったので、以来、駅の階段などはエスカレーターをほぼ使わず(同行者がいる場合は変人扱いされないよう、その人に合わせますが)一段抜きで足を高く上げ、山を歩くように意識して登り降りしたり、会社帰りの電車では座らずにカカトを浮かせてつり革につかまり立ちしたりと工夫しています(行きは疲れるのでやらない。このくらいのテキトーさで充分かと)。
ついつい山盛り書いてしまいましたが、言いたいことは誰にでも「自分に合った山技術」があり、それを実践で身につける、ということがステップアップに必要なのかなーということです。
とは言え、僕もまだまだ研鑽が必要なので、身を引き締めて無理せず頑張ります!
ご清聴、ありがとうございました。。。
僕としましてもそれまで殆ど運動とは無縁でしたので、やはり地道な積み重ねが必要な人間と思います。
しかし最初の頃はとにかく楽しくなって色んな山に行きたくなる部分もあると思います。そこをぐっと堪えて、、、という所に実りは多いと思います。
honsamaさんのように山岳会に入らず研鑽を積み重ねていく・・・というのが僕のスタイルにもなりそうですので、本当にとても勉強になりました!
ありがとうございました!
jimsonさん
本当に僭越ながらアレコレ書いてしまいました。
同じ山、コースでも季節や天候が変わるとその都度意外な発見もあり、なかなか飽きません。2回目以降になると余裕もできることが多いし、視野も広がるのかもしれません。
ということで、研鑽、とは言えあまり肩肘張らずに気楽に楽しむ姿勢で行きましょー、お互いに♩
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