岡山市南区 三頂山〜小名郷池〜畑池〜貝殻山 7月の風物詩



- GPS
- 03:54
- 距離
- 8.6km
- 登り
- 507m
- 下り
- 488m
コースタイム
- 山行
- 2:49
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 3:54
歩行距離8.5km、歩行時間3時間、歩行数14,700歩
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
大半がザラついた土の道ですが、比較的急な傾斜は階段状になっており、安全に山行ができました。ぬかるみもなく、濡れている箇所もほとんどありませんでした。ただし、この時期、蜘蛛の糸に引っかかることも多く、時に「上を向いて歩こう」を意識しながら進まなければなりません(*_*; 磐座(いわぐら)?<写真18>撮影地点とクチナシ<写真19>撮影地点の間に沢がありますが、水量はかなり少なく、乾いた岩盤の上をまたいで通過できました。 畑池<写真20>の南側に土の道がありますが、池は一瞬見えただけで、草の茂った中を歩くとすぐに舗装道路に合流しました。わざわざ歩く必要はありませんでした。 コオニヤンマ<写真25>撮影地点から南下する道は一部岩盤の周辺がザレて滑りやすそうですが、上りは大丈夫でした。 畑山峠から三頂山登山口まで岡山市と玉野市の境界に沿って、踏み跡レベルの道が車道と並行してあります。畑山峠側の入口はアスファルト道の北側、箱型のコンクリートが目印です。この間、アスファルト道を避けて土の道を歩けます。ササが茂っていますが、足元は見えます。途中で南に寄りすぎてしまい、踏み跡がなくなったので北寄りに修正し踏み跡に戻りました。地形図の実線の道に合流するとまた整備された散策道になります。 |
その他周辺情報 | 2016年7月18日(月・海の日)から9月4日(日)までの49日間、今回の貝殻山からの展望でも出てくる直島、豊島 、女木島、男木島、小豆島、大島、犬島 などの瀬戸内海の島々で「瀬戸内国際芸術祭」が開催されます。 詳細はhttp://setouchi-artfest.jp/ |
写真
日本昆虫界最強のハンターと言われています。普段は木の枝や葉の裏側で獲物が通りかかるのを待ち続け、獲物となる虫が飛んでくると、こっそり背後から近寄り狙いを定め、次の瞬間、鋭い口吻(こうふん)の一撃によって獲物の神経節を切断し、即死させます。オオスズメバチやオニヤンマですら例外ではありません。オスの腹部の先端には白い毛が生えています。
北米産で繁殖力が強く、周りの在来種が駆逐される恐れがあるので、岡山県では定期的な堤防の草刈りに合わせてオオキンケイギクを刈り取り、焼却処分しています。どっこい、まだ生き残っているものがいました。
麓まで下りると、スイレンに満ちた小名郷(こなご)池の西側に出てきました。チョウトンボが飛んでいましたが、じっとしてくれないので写せませんでした。スイレンはズームしながら動画を撮りました。池の北側にまわると、向こう(南側)には八丈岩山(左)と三頂山(さんちょうざん)が見えていました。
ラクウショウ(落羽松)はヒノキ科の針葉樹です。湿地では土中に酸素が少ないことから、根元周囲に膝根と呼ばれた呼吸根(気根)が出てきます。 動画も撮りました。引き返し畑池へ向かいます。
台座の上に大きな石が置いてあるように見えます。これでよく上の石が落ちないものです。きっと神の力!?少し歩くと沢がありましたが、水量はかなり少なく、乾いた岩盤の上をまたいで通過できました。
シオカラトンボに似ていますが、シオカラトンボより体色の青みが強く、腹部の先端の黒い部分が少なく、後翅(こうし)付け根は黒褐色で先っぽが黒く、複眼の色は黒褐色です。メスの体は黄色です。池の南側にガードレールの切れ目があり、土の道に下れますが、池は一瞬見えただけで、草の茂った中を歩くとすぐに舗装道路に合流しました。
オニヤンマはオニヤンマ科なのに対し、コオニヤンマはサナエトンボ科に分類されており、その名前や外見ほど両者は近縁ではありません。左右の複眼が離れており、木に水平に止まろうとするのもコオニヤンマの特徴です。ここから南下する道は一部岩盤の周辺がザレて滑りやすそうですが、上りは大丈夫でした。
ナガバモミジイチゴは数多いキイチゴのなかでも甘くて美味しいと言われています。単にキイチゴと呼ばれることが多いです。乾燥しすぎて一粒一粒がぺったんこになり、茎の先端部分はほとんど枯れていたので、食べるのは避けました。
トゲのある茎を伸ばしてヤブのようになり、そこに入りこむと猿も動けなるであろうと思われることから命名されたというのが一般的な説です。 ヤブコギでは絶対に会いたくない植物です。
手前に犬島、向こうには小豆島が見えます。小豆島は「船でしか渡れない離島」としては国内で最大の人口(約29.000人)を有する島です。オリーブの国内栽培の発祥地で、『二十四の瞳』の作者壺井栄の故郷としても知られています。
やや目立たない所に地味に三角点が設置されていました。この辺り一帯からは弥生時代中期の6棟の竪穴住居跡や貝塚、分銅形土製品などが発見され、貝殻山遺跡と呼ばれています。貝殻山駐車場から舗装道路を引き返しました。
オニヤンマは日本のトンボで最大、かつ、飛行速度は時速70kmと、日本昆虫界では最も速く飛行します。めったに木に止まるシーンが見られませんが、たまたまその瞬間が訪れ動画も撮影しました。畑山峠まで舗装道路を歩き、北側の箱型のコンクリートがあるところからササが茂った踏み跡を進みました。途中で南に寄りすぎてしまい、踏み跡がなくなったので北寄りに修正し踏み跡に戻りました。地形図の実線の道に合流するとまた整備された散策道になりました。ゴール直前のプチ冒険?でした。
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ズボン
靴下(厚手)
軍手
雨具
スパッツ
日よけ帽子とフード
雨用帽子
登山靴(防水加工)
靴ひも予備
サブザック
ザックカバー
地形図
コンパス
ファスナー付クリアーファイル
筆記用具
携帯
時計(防水)
タオル
カメラ
飲料水(スポドリ&茶)
水筒(保温)
非常食(栄養補助食品)
スマホ(山使用可能)
eTrex30(GPSナビゲーター)
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感想
当初は鳥取県の山を計画していましたが、一日中雨の予報だったので、急遽天候が安定するだろうと思われたこの山域にしました。この日、岡山市内は35度を超える猛暑でした。標高も300m足らずですので、下界の気温とほとんど変わりありません。こんな猛暑の日に低山山行をする人なんていないと思っていましたが、貝殻山駐車場には20台以上の自動車が停まっていました。またサイクリングやランニングをしている人も多数いました。何かのイベントだったのかもしれませんが、この時期にも魅力的なシーンが見られるのでしょう。
花はほとんど期待していなかったのですが、7月になってもまだオオキンケイギクが咲いていたり、池にはスイレンが旬の時期を迎えていたり、7月上旬の花もなかなか楽しめました。
また、多種多様なトンボが至る所にいました。写真で紹介しているトンボ以外では小名郷(こなご)池でたくさんのチョウトンボが舞っていました。文字通り、チョウのようにひらひらと優雅に飛んでいます。一方、オニヤンマのオスは一定の区域をメスを求めて往復飛翔しています。この往復飛翔は縄張り維持ではないようです。この飛翔はほぼ休むことなく続くので、写真を撮るのが至難の業ですが、今回はラッキーなことに一時的に木に止まってくれたので、写真と動画の撮影ができました。
なお、暑い日の低山山行は脱水症状を生じやすいので、一人当たり1リットル以上の飲料を持っていき、こまめに水分補給をしたほうがよさそうです。貝殻山へ向かう途中のカンカン照りの舗装道路歩きで連れが少しバテてしまい、ペースが落ちましたが、山頂の日陰で数分休憩し水分補給をしたら復活しました。
生き物や猛暑で夏の訪れを実感した一日となりました。そろそろ梅雨明けで天候が安定してくるのでしょうか。久しぶりにハードな山行もしてみたいものです。
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