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Yamareco

記録ID: 911802
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ハイキング
奥秩父

五里山=小粒でピリリとした山

2016年07月03日(日) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
4.6km
上り
657m
下り
643m

コースタイム

出発8:45―送電線鉄塔9:15―1520m圏峰10:10〜10:35−向山11:30―鞍部11:45〜12:15―五里山12:50〜13:15―東峰(あるく岩)13:35〜13:40―1722m峰14:10〜14:45―1520m峰15:40〜16:00―車道16:40―ゴール16:50
天候 晴時々曇
過去天気図(気象庁) 2016年07月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
増富温泉から金山平へ向かう途中、木賊峠への分岐点に空き地があり、数台は駐車可。この道の反対側が向山南西尾根の取付き。
コース状況/
危険箇所等
五里山は頂上部に複数の岩峰を有していて、これらの岩峰群の総称らしい。ただし、道標によると、最も高い1730m圏の岩峰を「五里山」、この東に並んでいる1720m圏のコブ(東峰)を「あるき岩」、地形図で1673.2mの三角点がある峰を「向山」と呼んでいるので、以下はこれに従う(上の地図では三角点峰を五里山としているので注意)。
向山南西尾根は微かな踏跡程度(獣道か)、テープも道標も皆無。ただ、尾根筋は単純なのでルートは分かりやすい。1520m圏峰直下の岩場は要注意。今回は岩場を直登したが、むしろ南東側を大きく巻いて、向山側の鞍部に直接出た方が技術的にも時間的にも体力的にも得策かもしれない。
向山から五里山を通って東峰(あるき岩)までは踏跡がはっきりしているし、テープも多い。東峰の岩場にはロープが設置されているので安心。
五里山南西尾根は獣道程度の踏跡で、赤テープはないがコブ毎に確認すればルートを間違えることはないだろう。一部に岩場があるが簡単に降りられる。
向山南西尾根の取付き。「水源かん養保安林」の看板の左後ろから斜上すればよい
2016年07月03日 08:44撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
7/3 8:44
向山南西尾根の取付き。「水源かん養保安林」の看板の左後ろから斜上すればよい
尾根上は藪もなくどこでも歩ける
2016年07月03日 09:05撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
7/3 9:05
尾根上は藪もなくどこでも歩ける
超高圧送電線の鉄塔の脇を登って行く。鉄塔の下まで作業用の車道が沢沿いに登ってきていた
2016年07月03日 09:14撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
7/3 9:14
超高圧送電線の鉄塔の脇を登って行く。鉄塔の下まで作業用の車道が沢沿いに登ってきていた
1520m圏峰の直下は岩場となる
2016年07月03日 09:50撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
7/3 9:50
1520m圏峰の直下は岩場となる
あと少しで岩場を抜けられるはずなのに、カンテ状(馬の背状)の岩稜に阻まれた。傾斜は緩いけど、手掛かりがないので怖い。どうしよう
2016年07月03日 09:51撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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7/3 9:51
あと少しで岩場を抜けられるはずなのに、カンテ状(馬の背状)の岩稜に阻まれた。傾斜は緩いけど、手掛かりがないので怖い。どうしよう
少し戻り、垂直の岩場の右側に延びているバンドを斜上する。高度感あり。最後は2mほど強引に直登してコブの上に出た
2016年07月03日 10:10撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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7/3 10:10
少し戻り、垂直の岩場の右側に延びているバンドを斜上する。高度感あり。最後は2mほど強引に直登してコブの上に出た
1520m圏峰の頂上から、昨年8月に登った「魔子」(妙な名前ですね)がすぐ隣に見えた。右下は瑞牆山荘
2016年07月03日 10:16撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
7/3 10:16
1520m圏峰の頂上から、昨年8月に登った「魔子」(妙な名前ですね)がすぐ隣に見えた。右下は瑞牆山荘
気持ちが良い尾根をそのまま進んで向山に向かう
2016年07月03日 10:45撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
7/3 10:45
気持ちが良い尾根をそのまま進んで向山に向かう
1673.2mの三角点がある向山頂上。山名板は無い。本日初めてのテープを見た
2016年07月03日 11:28撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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7/3 11:28
1673.2mの三角点がある向山頂上。山名板は無い。本日初めてのテープを見た
小さな岩場を抜けながら鞍部へと降りる。踏跡は明瞭だ
2016年07月03日 11:35撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
7/3 11:35
小さな岩場を抜けながら鞍部へと降りる。踏跡は明瞭だ
向山と五里山の鞍部。しっとりと落ち着いた雰囲気の小空間で、のんびり休憩
2016年07月03日 11:46撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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7/3 11:46
向山と五里山の鞍部。しっとりと落ち着いた雰囲気の小空間で、のんびり休憩
この鞍部に、本日初めての道標を見つけた
2016年07月03日 12:14撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
7/3 12:14
この鞍部に、本日初めての道標を見つけた
五里山に向かうと直ぐに大岩に遮られるが、左に巻き道がはっきりと付いている
2016年07月03日 12:16撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
7/3 12:16
五里山に向かうと直ぐに大岩に遮られるが、左に巻き道がはっきりと付いている
途中でギンリョウソウ(俗称ユウレイソウ)を見かけた
2016年07月03日 12:44撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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7/3 12:44
途中でギンリョウソウ(俗称ユウレイソウ)を見かけた
五里山頂上直下の岩場は赤テープに従って左側から巻けばよい
2016年07月03日 12:50撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
7/3 12:50
五里山頂上直下の岩場は赤テープに従って左側から巻けばよい
五里山頂上の岩塔
2016年07月03日 12:51撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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7/3 12:51
五里山頂上の岩塔
五里山頂上の山名板。でも、地形図の三角点(向山)の標高1673mが示されている。ここは1730mあるのでは?
2016年07月03日 12:52撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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7/3 12:52
五里山頂上の山名板。でも、地形図の三角点(向山)の標高1673mが示されている。ここは1730mあるのでは?
岩頭から南西方向を俯瞰する。眼下の谷の右側の尾根を登って来た。これから左側の尾根を降りる予定
2016年07月03日 12:55撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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7/3 12:55
岩頭から南西方向を俯瞰する。眼下の谷の右側の尾根を登って来た。これから左側の尾根を降りる予定
五里山の頂上から少し南に降りると、「あるく岩」なる道標があった。五里山の東峰のことらしいが、岩が歩くの?
2016年07月03日 13:23撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
7/3 13:23
五里山の頂上から少し南に降りると、「あるく岩」なる道標があった。五里山の東峰のことらしいが、岩が歩くの?
五里山本峰と東峰の間の鞍部。ここも気分が落ち着く空間だ
2016年07月03日 13:26撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
7/3 13:26
五里山本峰と東峰の間の鞍部。ここも気分が落ち着く空間だ
東峰の頂上稜線へ突き上げる急斜面にはロープが張ってあった
2016年07月03日 13:31撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
7/3 13:31
東峰の頂上稜線へ突き上げる急斜面にはロープが張ってあった
頂上稜線に立ち、少し右に行った岩場から、先ほど登った五里山本峰が目の前に見えた
2016年07月03日 13:33撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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7/3 13:33
頂上稜線に立ち、少し右に行った岩場から、先ほど登った五里山本峰が目の前に見えた
さらに瑞牆山(左)と鷹見岩(右)が望まれた
2016年07月03日 13:34撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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7/3 13:34
さらに瑞牆山(左)と鷹見岩(右)が望まれた
先ほどのロープの上部まで戻り、さらに東に行くと5, 6m程の岩場。またロープが張ってあるので助かる
2016年07月03日 13:37撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
7/3 13:37
先ほどのロープの上部まで戻り、さらに東に行くと5, 6m程の岩場。またロープが張ってあるので助かる
東峰の最東端から八幡尾根の2036m峰を眺める。明日、八幡山に登ってからここを通る予定
2016年07月03日 13:39撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
7/3 13:39
東峰の最東端から八幡尾根の2036m峰を眺める。明日、八幡山に登ってからここを通る予定
先ほどの岩場をロープに助けられて降りる
2016年07月03日 13:41撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
7/3 13:41
先ほどの岩場をロープに助けられて降りる
五里山本峰との鞍部まで戻り、本峰の南側を巻きながら1722m峰の鞍部へ出る
2016年07月03日 13:59撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
7/3 13:59
五里山本峰との鞍部まで戻り、本峰の南側を巻きながら1722m峰の鞍部へ出る
1722m峰。何もない
2016年07月03日 14:11撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
7/3 14:11
1722m峰。何もない
五里山南西尾根は踏跡もテープも期待できないが、ルートは分かりやすい
2016年07月03日 14:45撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
7/3 14:45
五里山南西尾根は踏跡もテープも期待できないが、ルートは分かりやすい
時々岩場に出るが、簡単にパスできる
2016年07月03日 15:05撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
7/3 15:05
時々岩場に出るが、簡単にパスできる
前と同様
2016年07月03日 15:14撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
7/3 15:14
前と同様
だいぶ降りて来たら、林業用か踏跡も明瞭になってきた
2016年07月03日 15:30撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
7/3 15:30
だいぶ降りて来たら、林業用か踏跡も明瞭になってきた
1520m峰。登りに使った向山南西尾根にも偶然同じ標高のコブがあった。あっちには難しい岩場があったが、こっちには岩場は無くて一安心
2016年07月03日 15:40撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
7/3 15:40
1520m峰。登りに使った向山南西尾根にも偶然同じ標高のコブがあった。あっちには難しい岩場があったが、こっちには岩場は無くて一安心
車道歩きを短くするため、1520m峰の急斜面は右寄りに降りる
2016年07月03日 16:01撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
7/3 16:01
車道歩きを短くするため、1520m峰の急斜面は右寄りに降りる
平坦部まで降りると下草が増えてきたが、歩くのに支障をきたす程ではない
2016年07月03日 16:32撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
7/3 16:32
平坦部まで降りると下草が増えてきたが、歩くのに支障をきたす程ではない
木賊峠から降りて来る車道に出た。法面になっているが、出た所だけ1m程なので簡単に降りられた
2016年07月03日 16:41撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
7/3 16:41
木賊峠から降りて来る車道に出た。法面になっているが、出た所だけ1m程なので簡単に降りられた
車道を400m程歩けば車に戻れて周回完了
2016年07月03日 16:50撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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7/3 16:50
車道を400m程歩けば車に戻れて周回完了
下山後、車で木賊峠まで登る。ここから見た夕方の富士山。左の峰(無名峰)に一昨年3月に黒平からラッセルして登った。懐かしいなあ
2016年07月03日 17:57撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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7/3 17:57
下山後、車で木賊峠まで登る。ここから見た夕方の富士山。左の峰(無名峰)に一昨年3月に黒平からラッセルして登った。懐かしいなあ
明日は八幡山周回コースにチャレンジするので、木賊峠にて車中泊
2016年07月03日 18:09撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
7/3 18:09
明日は八幡山周回コースにチャレンジするので、木賊峠にて車中泊
撮影機器:

感想

6月は後半に葬儀が2件、法事が1件と続き、天候ばかりでなく気分も梅雨空。7月に入ったので、気分転換に奥秩父の五里山に登り、さらに翌日、八幡山からチョキへ周回することにした。

5月に長野県千曲市の戸倉上山田温泉を見下す五里ヶ峰に登った。たまたま同じ「五里」が山名に付いている山が奥秩父の金峰山近くにあった。それが五里山である。

この山に一般登山道はない。バリエーション・ハイキングとして紹介されているのは、北側の金山沢側から向山と五里山の鞍部に登り、両峰を往復するようだ。それでは面白くないので、周回コースを設定した。まず向山南西尾根を詰め、向山、五里山、あるき岩(東峰)に登って、五里山南西尾根を降りることにした。

向山から五里山東峰の間は多くの人が通るようで、踏跡も明瞭だし、テープも頻繁に付いている。さらに、岩場にはロープまで張られているので安心だ。しかし、向山南西尾根も五里山南西尾根も、いつものことながら、地形図から登り降りできると判断しただけで、実際は行ってみなければ分からないルートだった。結果的に、獣道程度でテープも道標も無かったが、尾根筋は分かりやすいので道に迷う恐れも無かった。ただ、向山南西尾根の1520m圏峰直下の岩場は緊張した。いささか強引に突破したが、もっと安全なルートがあったかもしれない。

この山は距離も標高差も少ない小粒な山だが、ほどほどに岩場もあってピリリとした面も持ち合わせた素敵な山だった。お勧めです。

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