マニア向きの山 伊豆ミソウ台
静岡県
yosi-yama
- GPS
- 02:50
- 距離
- 5.0km
- 登り
- 376m
- 下り
- 379m
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| 天候 | 曇り |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2011年01月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
自家用車
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
静岡県伊豆市の国道旧136号線道船原峠方面から県道411号西天城高原線を車で仁科峠方面に進み、風早峠の約200m手前を右折して行き止まりの道の路肩に車を駐車し、標高770mの風早峠から軽いミニ登山を開始しました。 風早峠は西伊豆スカイラインと湯ケ島温泉方面から上って来る県道59号伊東西伊豆線が交わった車道横に位置します。案内板や道標があり、峠からは伊豆西海岸の宇久須集落の一部が眼下に見えました。駿河湾の向こうには静岡市方面の海岸線が見えるなど景色が良い絶景ポイントの一つです。地名が示すように、駿河湾から吹き上げて来る風が早く強い峠です。 今日は高曇りのためか微風で温暖な伊豆と言えども気温は-1℃と冷え込んでいました。 伊豆山稜線歩道を北方向に緩やかに登って標高844mの日影山へ向かいました。日影山は小さな山で山頂標示が無くコブのようで通り過ぎてしまいました。下がって行くと東屋のある宇久須峠に着きました。小さい石仏が2体少し間を置いてあり、伊豆西海岸の宇久須集落へ続く登山道があり、風早峠から船原方面に200mほど進んだところからは宇久須峠からの狭い作業道が入っていました。 伊豆山稜線歩道は防火帯を兼ねているのか、きれいに狩り払われて背の低い笹の中を緩やかに登って行き、振り向くと笹原の中を蛇行する伊豆山稜線歩道の風早峠が見えました。その奥には標高895mの仁科峠が見え、その先は更に伊豆山稜線歩道が天城峠方面続きアセビやブナの樹林帯となる後藤山方面が見えました。手前には天城放牧場や天皇皇后両陛下をお迎えして開催された、第50回全国植樹祭の会場跡が見えました。さらに東側奥には青く霞んだ伊豆半島の最高峰万三郎岳を主峰とする、天城連峰が見えました。 再び登り宇久須峠から約400mほど緩やかに登った地点からは、山と山の間から雪を被った白い南アルプスの山々が駿河湾越しに見え、ここも絶景ポイントでした。 ミソウ台に続く尾根まで登ってアセビやマメザクラ、イヌツゲの林の中をコルまで下がりました。歩道脇の木は毒性のアセビの木以外は鹿に樹皮を食べられて枯れているのが目立ちました。特にイヌツゲの被害が目立ち、鹿による食害がこれ以上進むと有毒植物で多くの草食ほ乳類が食べるのを避けるアセビだけの林になりそうです。 コルから丸太の階段を登り、第一目標の標高933mの魂の山(こんのやま)に着きました。山頂には山名と標高が標示されていました。歩道を挟んで北側からは山頂が雲に隠れた富士山と箱根の山が見えました。晴れていれば最高の絶景ポイントです。富士山にかかる雲が晴れるのを待ちましたが、変化がないので来た道をミソウ台へ続く尾根まで戻りました。 小高いコルからミソウ台を目指し西に進みましたが、地図上に記された登山道はわかりませんでしたので方向を見据えて笹の中を少し藪こぎし下がって行くと笹原の中に隠れていた登山道が見つかり、まずは一安心しました。 第二目標地の標高920.2mのミソウ台山頂には三等三角点の標石がありました。山名を記した物がないか周囲を探してみると、小さな板が木の下に落ちていました。拾い上げてみると針金が傷んで落下したようのなので、仮に木にかけておきました。土肥の町に続く国道136号線の曲がりくねった道を走る車や赤い橋が玩具のセットのように小さく見え、富士山も奥にどっかりと座っていました。 枯れ落ちて登山道を塞いでいる木を片付けながら分岐に戻り、藪こぎをして降りて来た所からは、コブを捲いて登山道は伊豆山稜線歩道に続いていました。 気温が3℃に上がり山歩きにはほどよい気温になり、笹原を開放的な気分で伊豆山稜線歩道を出発地の風早峠へ下りました。今年の初山行は地元のまだ登ったことのない伊豆山稜線歩道沿いの魂の山にしました。ミニ登山でしたがとても楽しい一日でした。 |
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感想
伊豆山稜線歩道(伊豆半島の中央部伊豆市虹の郷自然公園から天城峠を結ぶ約42.8km)の稜線に魂の山(たましいのやまと書いて、こんのやま)と呼ばれる変わった名前の山名があります。また尾根違いの南側にはカタカナの山名が付けられた、ミソウ台と呼ばれる山名の由来が容易に推察できない山があります。
今日はこのふたつの山を目指しました。魂の山には山名が示すように魂が宿っているのか、何かの霊でも出るのか一抹の不安がありました。まだ午前中で林の中も明るく「幽霊などでるものか」と自分に言い聞かせて登りました。山頂に登ってみると、北側の富士山方面の開けた展望のよい、ごく普通の低山でした。しかし、ふと感じました。霊峰富士山が裾野から雄大に見え、日本一の山頂から魂をまともに受けている山なので魂の山と呼ばれるのだろうか。想像どおりであれば、いま話題になっている「気のスポット」、パワースポットの山になりそうです。
新年早々に魂の山で凄いパワーをもらった感じがし、足取りも軽く尾根違いの山のミソウ台へと向かいました。この山は伊豆山稜線歩道から外れているので、登山者は限られているようで踏み跡があまりありませんでした。登山道には枯れ落ちた木が道を塞いで鹿の糞が至る所にあり、野生動物の縄張りのようでした。山頂からは北側の展望が良く、土肥温泉に続いている国道136号線の曲がりくねった道を走る自動車を見ていると箱庭にセットした玩具に見え、しばらくの間展望を楽しみながら山名の由来を推察してみましたが確たるものが出ませんでした。
登山をしてくる方が少ない静かなマニア向きの山ですが、伊豆西海岸の土肥側から地図読みをして目指す方がいるようです。
下山後は平成11年5月30日(日曜日)に行われた植樹祭開催会場の跡地を見学してみました。平成24年秋期には天皇陛下がお手植えされたヒメシャラと皇后陛下がお手植えされたヤマボウシを皇族殿下がお手入れされる第36回全国育樹祭が行われるようです。
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Haru_1964 さん
その山は、ミソウ台と言うのですか
いつも熱心な山行には地元人も驚くばかりです
地図読みを完全にマスターし私も挑戦してみたいものです
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