鎌ケ岳(カズラ谷〜鎌尾根)


- GPS
- --:--
- 距離
- 8.8km
- 登り
- 945m
- 下り
- 935m
コースタイム
〜谷を下り林道に(14:25)〜宮妻ヒュッテ(15:00) ⇒自宅まで東名阪経由で
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
カズラ谷コースはすぐに尾根筋になる。水は谷を離れた後は「最後の水場」で 確保していこう。 鎌尾根は鈴鹿で1・2を争う急峻な尾根だが慎重に行動すれば問題はありません。 |
写真
感想
天気予報の通り、ヒュッテに車を停めるころには雨が上がり、青空が広がってきた。
駐車場で身支度を済ませ林道を先へ進む。林道が右に曲がって橋を渡るとすぐ駐車スペースに
出る。谷側に指標がカズラ谷への登山口を示している。この間約5分。
雨上がりのせいか水量が多い立派な流れを飛び石伝いに左岸へ移る。
しばらくして再び右岸へ渡り谷沿いに行くと二俣となり、右俣に堰堤、左俣に15mほどの滝が現れる。
コースは滝手前から右へ回りこむように尾根へ取り付く。
カズラ谷コースはこれから先は谷沿いではなく二俣の中間の尾根を行くことになる。
深い雨裂の中をひたすら登る。樹林中で展望のない道なので高度を稼ぐことに専念する。
やがてアカヤシオの花越しにイワクラ尾根らしき山腹が眺められ、高度が上がったとわかる。
深い雨裂にザレが混じってくるとやがて左から小さな流れと会う。
「最後の水場」で「岳峠まで50分」の指標がある。カズラ谷コースのほぼ中間地点だ。
倒木に腰を降ろして小休止とする。
相変わらず登り一辺倒の道も足元に笹が現れるとやがて、雲母峰からの稜線に出て分岐だ。
岳峠へは稜線を左へ折れる。右手には御在所岳が望める。
意外とやせた稜線をしばらく行くと右手に圧倒的な高度感をもって切れ落ちる鎌ヶ岳の岩壁を見る。
笹のブッシュを急登すると道が分かれる。右へ下るとピークを捲いて直接岳峠へ。
私はまっすぐ岩場を攀じて岩稜の小ピークに立つ。険しい鎌ヶ岳の南壁に圧倒される。
正面には難所「カニの横ばい」から続く険しい鎌尾根のアップダウンを見渡せる。
ピークを右へ急降下するとそこが岳峠だ。 右から長石谷のコースを併せると最後の登りだ。
岩壁の直登を避けて少し右の草付のコルを目指して登る。落石に注意して行く。
コルに出てから左へ一息頑張ると花崗岩の開けた山頂となり、鎌ヶ岳だ。
この山頂に立つのは何年ぶりだろう? 25年? 残念だが当時の面影はない。
しかし、展望の良さは相変わらずだ。
北側には雨乞〜御在所〜雲母峰が広がり、振り返るとこれから辿る鎌尾根からイワクラ尾根が
連なり奥には野登山、仙ヶ岳が望める。
花崗岩の風化した山頂は風の通り道だ。岩陰で風を避け、目の前の展望をおかずに昼食とする。
先も長いのでそろそろ出発しよう。
岳峠から岩稜の小ピークまで戻り、今度は岩尾根を右へ急降下し鎌尾根へ。
小コル(キレットのコル)から鎖に頼る「カニの横ばい」をトラバースし岩尾根のピークに立ってから、
花崗岩のやせた尾根のピークを何回もアップダウンを繰り返す、鎌尾根の核心部にさしかかる。。
急な岩場とザレのキレットを越え、肝を冷やす危険なザレ場を何度もアップダウンする。
しばらくして今度は難所の衝立岩と思われる岩場に出る。花崗岩の石門の中を
ルートを探すがはっきりせず岩場のへりをトラバースするが行き詰まった。危険すぎるので戻って
ルートを再度探すと右手に鎖場が降りている。注意して下りしばらくするとやがて尾根が広がり
急に穏やかな鞍部になる。思わず休憩したくなるほどのんびりした場所だ。
しばらくして尾根が左へカーブして横目に鎌尾根と鎌ヶ岳を見ながら行くとやがて目の前に
急斜面のザレ場が現れる。「きのこ岩」と言われるザレの中央部を喘いで登ると水沢岳(宮越岳)
山頂となる。 左手に雲母峰(きららみね)を見ながら進むとザレの裸尾根「馬の背渡り」になる。
滑落に気をつけて通過するとやがて斜面が水沢峠(すいざわとうげ)に向けて一気に落ちている。
岩や幹を頼ってやっとの思いで着いた水沢峠は小さいので、少し右へ下った水場で小休止とする。
流れ落ちる美味しい水で喉を潤し、見上げるとアカヤシオの花がきれいだ。
高度差800mのカズラ谷コースを一気に登り、鈴鹿一の秀峰・鎌ヶ岳に立ち、難所が続く
鎌尾根を辿るコースを歩いた満足感を胸に、宮妻ヒュッテへ下る。
水場とは反対の谷のへりを下り、左岸岩壁の枯れた?滝を見たら谷底ヘ降りる。
その後谷に沿った道を左からの谷を数度横切ると、杉の伐採地となり荒れた感じの谷を下ると
やがてひょっこり林道へ飛び出し登山口に。 後はヒュッテまで舗装された林道歩きだ。
先回の入道ヶ岳登山の日は山腹を桜が覆っていたが、今日は一面の新緑だ。
季節は確実に春から夏へ歩み始めているのを実感する。
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