湯船山を目指して敗退 (富士箱根トレイル)
- GPS
- 08:25
- 距離
- 20.3km
- 登り
- 672m
- 下り
- 672m
コースタイム
09:56 富士ヘルスカントリークラブのバリエーションルート入り口
11:30 793mピーク
11:42 西群馬幹線 No.272 鉄塔
11:50 昼食 12:36
14:05 山中湖小山線(静岡県道147号) 富士ヘルスカントリークラブ入り口
15:30 小山町観光協会(駿河小山駅の目の前)
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
詳しくはこちらのページをどうぞ。 http://www.wbs.ne.jp/bt/kankooyama/toreiru.htm |
コース状況/ 危険箇所等 |
道路が陥没しているところ、崩落しているところ、多数あり。非常に危険です。 富士ヘルスカントリークラブ裏のバリルートは雪が積もっていたためか、コースがわからず。また、土砂が流出して酷い状況です。 昭文社のエアリア「丹沢」の1/5000地図に載っていない林道があるようです。惑わされまくりました。 国土地理院の1/25000地形図に載っていない鉄塔メンテナンス用の林道があるようです。これにも惑わされました。 エアリア「丹沢」の1/50000地図に載っていない送電線があるようです。逆に、地図と位置が違うのか?地図には載っているけど実際には走っていない送電線もあるように思います。 ---- ネットで調べたら、やはり地形図の送電線や鉄塔の位置が違っているようです。 参照 : s-okさんの掲示板(5) http://homepage1.nifty.com/s-ok/keiziban/keiziban_5/keiziban_5.htm 西群馬幹線と佐久間東幹線の送電鉄塔に関する情報(第5話 その3) |
写真
感想
年末年始の飲食と先日の新年会でアップした体重を落とすべく、今日は寄からバリルートで鍋割山に登り、その帰りに雨乞岳に登ってくるつもりでした。
しかし、雪のためにJR御殿場線が遅れ、新松田到着に到着したら寄行きのバスは行ったばかり... 次のバスまで1時間以上もあるではないか! 大倉から入って逆コースにしようか考えましたが、「雪の富士箱根トレイルを歩くのも楽しそうだ。湯船山と明神山の間の分岐へ登るバリエーションルートも気になっているし。」と思って再び御殿場線に乗って駿河小山駅へ。
駿河小山からは富士ヘルスカントリークラブを目指しますが、間違えて小山町役場まで進んでしまい、小山中と成美小の脇道を越えました。早くも街中で道間違えです。何しろ、富士箱根トレイルを歩くなんて想定していなかったので、手元には1/50000のエアリア「丹沢」地図しかありません。本当は三国山から立山へ行きたかったのですが、三国山以西って「丹沢」に載っていないじゃん!湯船山から不老山方面に行くしかない。
1/50000地図には細かな分岐や角度が載っていないので道が分かりにくいです。地元の方に富士ヘルスカントリークラブへの道を尋ねると「先日の地震で途中3箇所が崩落していて通行止めだよ。その格好なら、まぁ大丈夫かな」とのこと。とりあえず進めるだけ進んでみてダメだったら引き返そうと決めました。
しばらく進むと...話のとおり、大崩落しているではありませんか。さかせ古道の青壁ボスキャラに比べたら格下ですが、それでも十分な迫力です。山口橋や不老滝の方の林道はひどい状況だとヤマレコのレポで知りましたが、こっちも十分に酷いです。でも、そんな崩落地で復旧工事をしてらっしゃる方々がいらっしゃるんですね。すぐ脇を遊びで通過するのが悪い気がしました。
林道を登ってゆき、富士ヘルスカントリークラブの裏手に到着しましたが、エアリア地図に載っているバリルートらしきものが見当たりません。雪で覆い隠されてしまっています。しかし、ここで退却するのは悔しいので、「とにかくゴルフ場のすぐ北側を西へ向かえばいいはずだ」と言い聞かせて侵入します。ひとつ沢の堰堤のようなところを通過すると道らしきものが出てきましたが、途中、何箇所も酷く崩落していて大変でした。
暫く進むと貯水槽のようなものが出てきました。そのすぐ先からアスファルトの整備道らしきものが始まっており、地図と合致しているように見えますが、ここから尾根の上へと延びるはずの道が見当たりません。色々探しまわってみると、土砂工事をしたばかりの堰堤のようなところの裏の林の中に、赤ペンキの矢印が見つかりました。何となく斜め上へ道が延びているようなので、そこを歩いて登りました。
暫く登ると突然アスファルト舗装された林道に出ました。どこだここは?!こんな道は地図に載っていないぞ。湯船林道なのか?それとも北へ向かうバリルートなのか?でも道が向いている方角も違うし、湯船林道からゴルフ場の裏手をかなり西へ歩いてきたから、湯船林道からずっと西にいるはず。いや、「〜はず」という思い込みはいけない。送電線と送電線の間にいるようだけど、地図と送電線の位置が合っていない気がする...頭の中をぐるぐる回して自分がどこにいるのかの解析を試みますが答えが出ません。
すこし東へ行くとカーブミラーのある分岐に出ました。こんな分岐も地図にないように思えます。分岐を曲がらずそのまま進もうとしても道路が流出して無くなっているので危険。そこでこの分岐を左へ折れて上へと登ることにしました。
雪に覆われたクネクネ道を進むと「唯念寺林道」という道標(というのかな)が。地図にそんな林道もお寺も載っていないからわからん!
もう少し登った右手の10mくらい上に何やらピークっぽく見え、あそこに登って見渡せば現在位置がわかるかもしれないと思って登ってみると、名もない三角店がありました。地図や周りの地形からしてここが793mピークのはずなのですが、地図ではバリルートから40m以上登る必要があるのに、林道からはたったの10m程度。うーん、本当にここは793mピークなのか?
更に北へ進むと道の脇に西群馬幹線No.272鉄塔があり、三国山山稜や明神峠へと延びていく送電線がよく見えました。やっぱり目標とする尾根の上にいるようです。そうとしか考えられない...のですが、登ってきた林道と地図上の破線バリルートがどうしても違って見え(実際違っていたようです)、時間もお昼間近になってしまったし、ここで昼食のラーメンを作って食べて下山することにしました。このまま下山するのは悔しいけど、歩きまわって迷ったり崩落地から落ちたりするよりマシです。
ラーメンを作って食べている間中、どこからともなくやってきた黒い猟犬が遠吠えを繰り返しています。全然落ち着けません(^^; 幸い人間を攻撃する様子はないし、「俺にも昼飯をくれ」とも言ってこなかったので、さっさと自分だけでラーメンを啜って片付け、きた道を戻りました。
猟犬を後ろに従えてカーブミラーの分岐まで戻ってきました。この分岐を右に折れ、つまり来た方向へと戻り、登ってきた土手を過ぎてそのまま林道の先へと進みました。うわっ、ここもえぐられて酷い状態。落ちないように気をつけながら先へ進むと、林道は送電線の鉄塔で行き止まりとなりました。この送電線は、先程のNo.272鉄塔の送電線とは別のものなのですが、地図に出ていないので本当に混乱させられました。(帰宅して国土地理院の地図を見たところ、こちらの地図には載っていました。でも実際とちょっと位置が違うような…。実際はもっと東にないとおかしい)
こっちは行き止まり、分岐の向こうへ進めば湯船林道に出られると思うけど、その先がどのくらい安全かわからない。やっぱり来た土手を下ろう。
土手を下って堰堤っぽい場所に戻ってきました。ここから西へゴルフ場をぐるりと廻るアスファルト道を歩きます。少し進んだところに北側への分岐がありました。この道が地図にのっているバリルートなのかも。今日はもう時間がないので調べられません。いずれまた。ぐるりアスファルト道を西へ進んで南に折れれば、頭上に送電線があるはずなのですが、これがないのです。これはもうひとつの謎でした。
そこからは駿河小山駅まで延々と歩きました。
駿河小山駅前に到着すると、登山者っぽい格好をしていた私を見たのでしょう、観光協会の方に呼び止められました。今日歩いた道や崩落状況などの情報交換をしました。
それと、ふじみセンター「ゆったり湯」が廃止されるかもしれないそうです。富士箱根トレイルを町を上げてアピールしているというのにもったいない! 廃止を取りやめるには投書してください、とのこと。
コメント
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melonpanさん、こんばんは
なるほど、湯船山方面も激甚被害ですね。
落命の危険を告知する道標まであるとは絶句です。
不老山撤退から1週間。
写真を拝見して、あの惨状を目の当たりにした記憶が蘇ってきました。
積雪で覆われた山中では、コース取りにもさぞご苦労されたことでしょう。
おっしゃるように、こうした中で復旧作業に当たる方々には頭が下がります。
貴重な報告をしてくださり、ありがとうございます。
melonpanさんもお気をつけて。
Rheingoldさん、こんばんは
不老山の方の被害はヤマレコにもいくつかアップされていて知っていましたが、
命の危険を感じるほどに崩れてしまうなんてことが何だか信じられず、
湯船山の方は何も聞かないし大丈夫なんじゃないか?と思っていました。
湯船山の方の状況を聞かないのは、
その辺りを誰も歩いていないからだったようで、
実際の被害は大変なものでした。
小山町は「局地激甚災害」の指定を受けたそうです。
http://mainichi.jp/area/shizuoka/news/20110108ddlk22040253000c.html
国から復旧への補助金が出るので助かる、と観光協会の方も申しておりました。
今回は撤退しましたが、また準備をして臨みたいと思います。
もちろん、安全に気をつけて。
出だしから躓きましたね。
遭難体験談を読んでいると、殆どの場合出だしで何らかの小さなトラブルに遭っている場合が殆どなので、今回早めの撤退判断は正解ですね。
ましてや、2.5万無しで...
先日の鍋パーティーでもちょっと話が出ましたが、こういうときにはやっぱりGPSでしょうね。
携帯電話は単独測位の機種でしたっけ?
GPSロガーでも0.1秒まで表示できれば、南北で3m、東西で2.5mですので、地図と併用すれば結構イケますよ。
三角点で標高が判明するだけでも結構助かると思います。
MATSUさん、こんばんは
1/25000無しでバリルートには行ってはいけません、
という基本中の基本を再認識させられました。
私の携帯にはGPS機能はないのです。
昨年の1月に携帯に乗り換えた前はPHSだったので、
山の中で電波が通じるだけで嬉しく、
GPSは二の次だったのです。
今回のような場面では、簡易なGPSでもあると助かりますね。
私も遭難体験談はよく読みます。
こんな荒れ果てた通行止めルートを歩いて遭難したら...
恥ずかしくて二度とヤマレコに来られなくなってしまいます
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