寒波の丹沢山と塔の岳


- GPS
- 10:50
- 距離
- 19.1km
- 登り
- 1,711m
- 下り
- 1,707m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
花立山荘までは積雪なし。花立山荘を過ぎて直ぐ痩せ尾根の様な所が有り、ここから積雪が始まる。但し、凍結箇所は無し。尊仏山荘を丹沢山方面に向かうと直ぐ北面の下り道になり、凍結することが多いが、当日は凍結はしていなかった。 この日は全国的に寒波が襲来したらしく、昼過ぎの丹沢山頂で氷点下11度であった。しかも稜線上は多分風速10米を越すと思われる強風が吹いており、体感温度は正午前後でも氷点下20度を割り込んだのではないだろうか。 さすがに丹沢山系ではマウンテンジャケットやパンツは持ち込まず、厚手ソフトシェルにレインウェアの上下で臨んだが、かなり寒かった。幸いフリースの帽子にネックゲータ、シンサレート入りのグラブにオーバーグラブは用意して有ったので、末端の冷たさは感じなかった。 |
写真
感想
昨年の11月に新調した古典的な重登山靴で4回目の山行は大倉尾根と丹沢主脈をピストンでどこまでいけるかとした。
これまでの3回の山行は事後に肉刺や靴擦れの治療を余儀なくされるもので有ったが今回はどうなることやら。
馴染んでいない堅い靴で強引に歩いてしまうと必ず靴擦れを起こしていたので、今回は当りに少しでも違和感を感じると小まめに靴紐を調整することにした。手間がかかるがいたしかたない。馴染んでくれば靴紐をいじる回数も減るだろう。そうあって欲しい。
駐車場から暫く市街地を歩いた後6:40頃に大倉尾根に取り付く。初めの内はダラダラとした登りが続くが、見晴茶屋を過ぎると御存じのように溜息の出る様な登りが始まる。今まで履いていた靴と片方で450g近い重量差は未だ克服できず、足が重い。当然と云えば当然、従前の靴にフルアイゼンを付けているの様なものなのだから。
この日の大倉尾根は御高齢の方が多かった。並んで登っていた方に「大倉尾根を歩いている高齢者には介護は無縁ですね。」と水を向けると「私は75になりますが塔までは2時間半で登り切ります。」とのお答え。小生は従前の靴でもその時間では登れない。又、他の方は御歳こそ言われなかったが大倉尾根を1時間40分で登り切るとか。恐れ入った。失礼ながら冬の大倉尾根には魔物化物の類が徘徊しているらしい。
花立山荘までは急な登りと靴の重さもあって、汗を拭きながらの歩きとなったが、花立を過ぎた辺りから俄に風が強くなり体感温度も一気に下がる。夏山が俄に冬山になった様だ。
尊仏山荘の前でアウター上下・スパッツ・軽アイゼンを装着して北斜面の下りに備えるが塔の岳北面は雪が締まっているだけで凍結箇所は全くない。整備したばかりの木道や階段を荒らすのも気が引けるので、アイゼンを脱ぐ。慎重に歩きさえすれば滑る気配もない。
稜線上は風も止まず頗る寒い。丹沢山頂に辿り着いた時は外で行厨とする気にはなれず深山山荘に飛び込みビールを注文し、海老名SAで求めた京樽の寿司折を開く。寿司飯が半氷で中々噛み応えがある。
この寒さの中アルコールが入れば、その先まで歩を進める気は更々無くなる。尤も今日の状態ではこれ以上進んだら危険だ。小屋番も閑であったらしく埒も無い話で時間をつぶす。
余り長居も出来ぬので神輿を上げると小屋番も出てきて「寒い筈だ-11度しかない。」という。確かに寒い筈だ、今日の風では体感温度は-20度を割り込んでいるだろう。
アルコールが入ると歩くのが面倒になる。おまけに眠い。こんなところで眠ってもおじさんは綺麗なお星さまにはなれそうもないので尊仏に向けて歩を進めると途中で新しい熊の足跡らしきものを見つける。この寒さでも活動しているのだろうか。
漸く尊仏まで戻り、これで登りらしい登りからは解放されたとホッと一息。
金冷しから花立に向かう痩せ尾根を歩いている時に靴擦れ防止に張ったテープがズレていることが気になり、そちらに気を取られていると左足がズルり。落ちなくて良かったが股裂をしてしまった。右太股の内側がピリピリする。花立山荘のベンチでテープを張り直すが、靴紐を締めすぎた様で足が出しにくい。階段坂の途中で締め直すがしっくりしない。
堀山の家で梅ドリンクを戴き、この日何回目だろうか最後の靴紐調整をする。やっと紐が決まった様だ。急に歩きやすくなった。それにしても何時も感心するが堀山の家のドリンク類は100円と信じがたい値段だ。この値段ではさすがに空き缶は残してこられない。堀山の家でも最高気温は-5度までしか上がらなかった様だ。
標高600mの見晴茶屋まで下りるとさすがにアウターを着ていては暑い。アウター・帽子・ネックゲーターを外す。ここまで下りれば後はダラダラと下るだけとの安心感もあり20分近くボーとする。どうせアルコールが抜けきるまで運転する訳にはいかないのだから。
漸く車に戻りアルコールチェッカーを吹くと0.00、運転OK。こんな物を用意してまで飲みたいのかな。
小まめに靴紐を調整した御蔭で、肉刺や靴擦れは起こさなかった。先ずは目出度し。
駐車場での携帯電話捜索ではお世話になりました。やはり家に置いてありました。山に忘れて来て猿に使われずに済んでよかったです。
帰りは東名でしたか?事故で渋滞していましたね。
またどこかでお会いしましょう。
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