迦葉山・尼ヶ禿山・鹿俣山・玉原高原


- GPS
- 06:20
- 距離
- 18.8km
- 登り
- 1,476m
- 下り
- 924m
コースタイム
弥勒寺 09:15-09:20
迦葉山 10:05-10:20
尼ヶ禿山 11:50-12:00
ブナ平 12:55
鹿俣山 13:45-14:00
センターハウス 14:55
(たんばらラベンダーパーク 15:30-16:30)
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
沼田駅 07:59-(関越交通バス)-08:39 迦葉山バス停 (帰り) センターハウスバス停 17:10-(関越交通バス)-18:00 沼田駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
迦葉山バス停から弥勒寺までの間、沢沿いを行く山道は、この暑い時期にはあまり歩かれていないようで草深くなっていました。少し荒れている箇所もあったので、夏の間はほとんど整備もされていない様子です。 さらに、常にブヨなどの虫に大量に寄り付かれて、鬱陶しさも半端なものではなく、こんな季節に歩く道ではなかったようです。虫が苦手な人ならば途中で気が狂うでしょう。 弥勒寺までは車道も通じていて、かなり遠回りにはなりますが、そちらのほうが幾分かは虫が少ないのではと思われます。 弥勒寺から迦葉山への登山道は、少々急な登りが続いて、部分的にはやや険しい箇所もありましたが、きちんと整備されている道でした。 迦葉山と尼ヶ禿山を結んでいるのは、ブナなどの原生林が広がる中の道。道標はほとんどありませんが、こんな盛夏でも道は思いのほかしっかりと付いていて、迷う心配はありませんでした。 ただしこの区間は「群馬県の山」(山と溪谷社)によれば「迦葉山から尼ヶ禿山一帯はクマの生息地なので、単独の入山は避け、鈴などを用意したい」とされています。 筆者は滅多にクマ鈴は使いませんが、この区間だけは鈴をけたたましく鳴らしながら歩きました。 尼ヶ禿山から先の道は道標完備。玉原湿原エリア内や鹿俣山は歩いている人も多かったです。 なお、沼田駅とラベンダーパークを結ぶ路線バスは、ラベンダーの開花期と重なる夏休み期間だけの季節運行で、その期間を外すと、玉原高原への公共交通は一切ありません。 |
写真
感想
この日のルートは、バスが通年運行されている迦葉山バス停からまずは迦葉山に登り、そこから延々とブナの原生林をたどって尼ヶ禿山へと縦走、さらに玉原高原を絡めて鹿俣山へ向かうという、ちょっと欲張ったルートです。
最後はあっさりとバスに乗って帰るつもりが、ちょっとしたアクシデントで乗り遅れてしまい、時間つぶしにラベンダーパークにも寄っていくというオマケ付きでした。
沼田駅から迦葉山へのバスは、最初こそ高校生がたくさん乗っていましたが、彼らがすぐに降りてしまうと車内はもうガラガラで、終点まで乗ったのは3人だけでした。もちろん登山者は私だけです。
いくつかの土産物屋などを見ながら、最初は舗装された道を登っていきます。ほどなく山道が右手に分かれたので、そこを入っていくと、すぐに立派な山門のお出迎えを受けました。
そこからが大変です。沢沿いの道だからでしょうか、とにかく虫の多いことといったら。夥しい数の羽虫に終始つきまとわれます。地形図を入れてきたA5サイズの硬質クリアケースを振り回して払おうとしますが、あまりの多さに全く意味がありません。
暑いのを我慢してシャツの袖を長袖に延ばし、手袋をはめて進んでいきます。ブヨに何度か噛まれた感覚がありましたが、服の上からだったためか、痛みを感じた箇所もその後は何も起こりませんでした。
やっとの思いで弥勒寺の門前まで来ると、スッと虫の姿が消えました。境内に入れば虫を気にすることもなく、落ち着いて過ごすことができます。ここまでは先ほど分かれた車道が通じているので、車で訪れたらしい参拝客も何人か見られました。
弥勒寺の境内からは、建物と建物の間の渡り廊下の下をくぐって、迦葉山への登山道に取り付きます。この道は、胎内潜り岩などのある和尚台から先が少々急で、やや険しい箇所もあり、足元注意でした。
頂上近くまで急登が続いて、石碑が立つ尾根筋に出たら、もう頂上はすぐ先。狭い頂上でしたが、当然私しかいないので問題ありません。ほかの人が現れることもなさそうなので、大量の汗で濡れた山シャツを脱いで、道標に掛けて少し乾かしつつ休んでいきます。
迦葉山から先の原生林はクマの生息域。ブナに囲まれた心地良い道ですが、滅多に使わないクマ鈴を、この日ばかりはけたたましく鳴らしながら、とにかくクマに遭わないように祈りながら歩き続けます。
1時間ほどで、玉原湖からの道が合わさる分岐点まで来ると、最警戒エリアは抜けて少し安心できるのですが、ここでもまだ人の気配はありません。引き続きクマ鈴を鳴らしながら歩いて、尼ヶ禿山を頂上まで登り詰めたところで、ようやく今日初めてハイカーの姿を見てホッとしました。
尼ヶ禿山もあまり広い頂上ではありませんが、東側には眼下に玉原湖が見えて、その対岸にはラベンダーパークがあります。次に向かおうとしている鹿俣山は雲の中に入っているようでした。
尼ヶ禿山からは、一旦玉原湿原まで下って、ブナ平へと登り返したところから、鹿俣山を目指します。
玉原湿原やブナ平などは、少しゆっくり見て回りたいという思いもあったのですが、帰りの15:10発のバスに間に合うかどうかが微妙なタイミングになると計算できていたので、とりあえず先を急ぎました。
鹿俣山への登りは、途中で樹林帯を抜けてスキーゲレンデを歩く区間があり、そこは夏の容赦ない日差しを浴びて酷暑となっていて堪えました。そうでなくても、やや急ぎ足で登っているためにどんどん暑くなってきて、最後のほうでは、時間と競争しつつ、暑さとも戦うといった具合で少し苦しかったです。
鹿俣山の頂上は、意外にも無人でした。頂上手前までずっと、下る人と時折すれ違いながらの登りだったのですが、ちょうど先客のすべてが下山しきった後のタイミングとなったようです。
ササの中に切り開かれた、あまり広くないスペースで、眼下にはラベンダーパークや玉原湖が見えていますが、周囲の中は雲がかかっているものが多くて、あまりパッとした眺めは得られませんでした。
鹿俣山からの下りは、頂上直下の分岐点を「スキーパーク駐車場へ」という道標に従って左に折れて、ラベンダーパークの東側を回っていきます。そして途中でラベンダーパークを横断する道に入って、目指すは玉原高原のセンターハウス。
このルートだと、パークのゲートを通過せずに、タダでパーク内に入れてしまうのですが、登山者が横断のために使うだけならば入っても良いとされています。また実際問題として、バスの時間が間近に迫っていたことから、一目散にセンターハウスを目指す必要があって、変な(?)気は起こさずに済みました。
センターハウスのバス停は、ハウスの建物近くにはなく、ラベンダーパーク方向に200mほど歩いた所にあって、道路からは少し引っ込んだ空き地にあるため、ハウスの周辺からは見えません。
バスの時刻に余裕を持って着いていたにもかかわらず、バス停の位置が良く分かっていなかったため、2時間に1本しかないバスに乗り損ねてしまいました(最終便でなくて良かった・・・)。
おかげで次の便まで2時間待たされることになりましたが、これはもう、ラベンダーパークへ行くしかないでしょう。今度はチケットを買って、堂々と正面から入ります。
センターハウスから歩くにはちょっと距離があって、のんびりと見て回るほどの時間はありませんでしたが、ラベンダー畑までリフトで上がったりして、要所はひと通り見られた気がします。
詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2010_07_09/mt2010_07_09.html#20100807
写真主体のブログ版
http://cellist.blog.ss-blog.jp/2010-08-07
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