ケネウシペツ(琴似川)源流周回スキー行 - 四等三角点・幌見峠(P.344.1)〜宮の森シャンツェの山(P.340)
- GPS
- 03:49
- 距離
- 6.6km
- 登り
- 231m
- 下り
- 368m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年01月の天気図 |
アクセス |
写真
感想
2週間山に行っていない。どこへ行くか? 先日盤渓峠へ行く途中に、左手に登りやすそうに見えていた尾根、ケネウシペツ(琴似川)源流(左股右股)中間尾根と勝手に名づけた尾根を登ることにする。昨年4月の残雪期に長靴で下ったことはあるが、スキーで行くのは初めて。
ここを登って、四等三角点・幌見峠(P.344.1)、宮の森シャンツェの山(P.340)と、ケネウシペツ(琴似川)源流左股を囲む尾根を縦走し、できればP.340の北東に伸びる尾根が2つに分かれるジャンクションのあたりから北東へ、ヨコウシペツ(円山川)の支流の広い沢筋を滑ってみたい。しかし、いつもながらスタートが遅れたので、時間切れの場合は、北西へケネウシペツの支流を下るつもり。
宮の森シャンツェへ上がる車道をたどり、最初のカーブの手前から、右の尾根に取りつく。大会はないはずだが、ジャンプ台に上がっていったり、降りてくる車があるので、誰か練習しているのかもしれない。ウロコ板だが、しばらくは登りが続くので、シールを貼る。雪は、少し固くクラストしたところに新雪が10cmぐらい載った状態。極わずかなラッセル。
尾根上に上がると、これをたどっていく。小動物の足跡があり、終始これを追いかけていく形となった。地形図を見ても、何の変哲もない緩い尾根にしか見えないが、実は等高線には現れない小ピークがいくつかあって、かなりアップダウンしていたことを思い出す。“瞬間最大斜度”も結構あったりする。小ピークは巻いてもいいのだが、左右の斜面は木やブッシュがうるさいので、結局忠実に稜線上を行くことになる。
天気は好く、奥三角山はよく見えるが、他は木に隠れて見えない。宮の森シャンツェからは時折、着地音のようなものが聞こえてくる。左を見ると、一本東の尾根の標高250m付近の平らな部分が見え、その上には、これから縦走していく予定の尾根、その左には宮の森シャンツェが見えるが、飛んでいる人の姿までは確認できない。
やがて尾根が平らになってくると、右に盤渓峠への尾根が分かれる。右手に傾斜の緩い沢。ここを下ると盤渓峠〜盤渓間の車道に出る。右前方に四等三角点・幌見峠が見えるようになり、西高山(P.340)への尾根が右に分かれる。この尾根には、数字が記された標識があり、このあたりからは進む尾根もブッシュがあまりなく整備された感じで、ピンク布も点在するようになる。
ここから、今日初めてシールをつけていてもスキーが滑る数メートルの下り。そして四等三角点・幌見峠へ登っていく。このピークは、ケネウシペツ左股を囲む“主稜線”からは外れているので、傾斜の緩い支尾根を行くと、すぐに頂上に出た。昨年4月に見た、三角点名と「大切にしましょう三角点」等と書かれた標柱が雪の上に少しだけ頭を出しているが、三角点標石は当然のことながら雪の下。ここまで続いてきていた動物の足跡が、標柱へ向かい、その回りをぐるっと回っている。三角点マニアの動物? 西を見ると、ほぼ同じ高さで、西高山の三角形の姿が見える。
ここからは“主稜線”まで来た道を戻るつもりだったが、東側を見ると、沢筋を滑れそう。途中から左(北)へトラバースすれば、それほど登り返さなくてもよさそうだし、この先は大した登りもないので、もうシールを貼る必要もないだろう。そう思ってシールを剥がし、滑り込む。雪は固めで、あまり快適には曲がれず、あっという間にトラバースとなる。開けた斜面があったので、稜線近くまで登って滑ってみるが、やはりシュプールはガタガタ。
ここから宮の森シャンツェの山を目指し、とりあえずは送電線の鉄塔へ向かっていく。左手は、ケネウシペツ源流左股左沢の源頭部。割と深いV字の谷だった気がするので、ここを滑るのはやめておく。
このあたりは平らに近いところだが、送電線鉄塔の管理の道があるためかブッシュもあまりなく、緩い下りも結構滑れ、スケーティングもできて快適。幌見峠一帯は、歩くスキーには、かなりいい場所かもしれない。
鉄塔から鉄塔へとほぼ送電線の下を行くと、右手、幌見峠側の沢の源頭部に、昨年4月に“発見”した小屋だか家だかの廃墟が見えてくる。そちらへは寄らず、宮の森シャンツェの山(P.340)の南側の鉄塔まで登る。ウロコだけでは直登できないので、ジグを切って登る。奥三角山はこちらから見ると、頂上の東側が切れ落ちているのがよくわかる。
一旦下ってからP.340へ本日最後の登り。午後3時40分。ヨコウシペツ(円山川)の支流を滑るのは既にあきらめた。後は下りだけだ。宮の森シャンツェのスタート地点上を通り、尾根を滑り降りていく。割とブッシュは少ないが、倒木のトラップには注意。左手には、最初に登った尾根が見え、正面の水平線には夕陽を浴びた樺戸山地が見える。
P.270とのコル付近から左前方の北西方向へ、ケネウシペツの支流へと滑り下る。ちょっと開けたところから奥三角山が見え、その右には、2週間前になすすべなく帰ってきた大倉山西尾根上P.300の白い南東斜面が見える。
昨年夏に下った沢で、それほど急なところがないことは判っており、快適とは言えないが、難なく滑っていく。しかし、油断は禁物。沢の合流点は落ち込んでいるので慎重に。右岸から左岸へ渡ったり、支沢を渡るところも注意。
左手の斜面には何か建物がある。何だろう?あんなものあったっけ? 右方向へトラバース気味に下っていくと正面に、江仁会病院の建物が見えてくる。手前にはケネウシペツの本流があり、病院側もこちら側も急斜面になっている。ここを、右の下流方向へトラバースしながら下ってスノーブリッジで対岸に渡り、病院下の斜面を斜上して病院の駐車場へ出た。
家まで帰ってスキーや靴を置き、バスに乗ろうとしたが、逃してしまったので、歩いて円山公園駅まで行き、17時の歯医者の予約に何とか間に合った。
前回の山行はピークに立てなかったが、今回は無名峰ながら登頂できたので一応満足。
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