記録ID: 96854
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積雪期ピークハント/縦走
霊仙・伊吹・藤原
豪雪の伊吹山完登! 膝上ラッセル、ホワイトアウト、地図読み・・・・
2011年01月27日(木) [日帰り]
- GPS
- --:--
- 距離
- 9.0km
- 登り
- 1,193m
- 下り
- 1,178m
コースタイム
7:56二宮神社登山口-8:21一合目-9:25三合目-五合目-10:27六合目避難小屋-12:20山頂-13:00六合目避難小屋【昼食】13:21-14:10三合目-14:35一合目-14:55登山口
天候 | 曇りのち吹雪、ホワイトアウト |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
タクシー(駅前より登山口 1500〜1700円。帰りは電話で呼ばなくてはいけない。) この他に、バス(登山口〜近江長岡あるが、一時間に1本程度。要確認。) 有料駐車場(500〜1000円)は登山口周辺に複数あり。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
公衆トイレは神社鳥居横。 登山ポストは登山口横の建物の前。 ●登山口〜一合目 スタートから雪だが、登山道の踏み跡はっきり。つぼ足で大丈夫。 一合目あたりで積雪50〜100センチ。 ●一合目〜三合目 要スノーシュー、ワカン。 積雪の為、トレースすぐ無くなる(だだし、当日は1名だけ先行者がいて助かる。先行者は脛ぐらいのラッセルか?) 広いゲレンデ跡(コースがいくつが分岐しており、紛らわしい)を樹林帯、灌木帯に入り込まないように、三合目に向かって、ひたすら登る。 初めての場合は、視界不良時など、地図読み必要か・・・ この日は、直登後、若干左に折れ登り、三合目の高原ホテルへ。 ●三合目〜五合目 先行者と合流。当日はこの先、トレース完全に無し。 この日は、ホテル前のゆるいスロープを少し下り、なだらかなスロープの登りで直進。スロープ終わり程の地点で、右から合流するスキーコース跡に折れ、迂回するように広い尾根を登り、五合目小屋へ。【地図が頼り】 ●五合目〜六合目避難小屋 天気がよければ、すぐ上に避難小屋が見えるはず。 ●六合目避難小屋〜山頂 本日の核心。急斜面の膝上ラッセル。 地図とコンパスを頼りに、樹林帯を避け、広く開けたコースを選び、ほぼ直登。 (帰りには、トレースはほとんど消えかけていた。視界不良時、吹雪時は注意) 登りきった辺りから、右方向にトラバースしながら、更に高度を上げた感じ。 山頂付近は広いので、方角を頼りに暫し歩き、建物の影がうっすら見えたら そこが山頂だった【その前に途中で不安になり、少しうろうろする】 ●帰り。 悪天候の為、トレースが消えないうちに下山開始。 山頂からの下り口を見失わないよう気を使う。 急斜面の下り、致命的な危険個所は無いが、トレースは殆ど消えかけ、おまけにホワイトアウト。 開けた広い斜面なので、避難小屋と違う方向にだけ下らないよう地図とコンパスで確認。 (過去にはあったということなので、一応、新雪たっぷりの急斜面は雪崩に気に留めて通過した。) |
写真
感想
いつも新幹線の車窓から、その堂々とした姿を楽しんでいた伊吹山。
ずっと登ってみたい思っていたので、ついに出張帰りに途中下車。
いつ何時でもハイカー、スキーヤー、ボーダーなどが集う山だと思っていたので、
雪山ハイキングのはずが・・
先行者1名がいたのは幸いだったが、後にも先にも2人きり。
3合目までは先行者のトレースを頼りに楽をさせていただいたが、
先行者はそこでbeingを待っていたらしく、「いっしょに登りましょう」ということに。
beingも完全に一人なら、その先進んだかどうか怪しいくらいの吹雪、積雪。
そのうち、地図を見たり、コンパスを確認することにも慣れ、
核心部である6合目避難小屋上の急登ラッセルに突入。
膝を高く上げ、スノーシューごとけり込んで足場を確保して登らないと、ズルズルすべる。おまけに吹雪いて天気も悪く、ルートも不明瞭。
一人だけだと、まず、引き返したことでしょう。
ところが即席のパティーでしたが、3合目で偶然合流した相方と、慎重に地図、コンパスをみながら相談、ラッセルを交代して続けることができたので、行けてしまったという感じです。
ひどい天気でしたが、不思議な満足感いっぱいの山頂になりました。
帰りはトレースが消えかけ、おまけにホワイトアウトの追いうちが・・・
ここでも、例の相方と、慎重に地図、コンパスを頼りに下るという貴重な体験。
下山後、互いに「ひとりでは、今日の山頂は踏めなかったろうね。また、どこかの山で・・・」と感謝とねぎらいの言葉を交わし、それぞれ別れました。
伊吹山、侮るべからず。
でも、行って本当によかったなあ。
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beingさん、はじめまして。
伊吹も雪が降り続いていて、かなりの積雪ですね。
昨年よりも多いとおもいます。
この天候の中での完登はすごいですね。
はじめまして、beingです。
正直言ってハイカー、スキーヤー、ボーダーがいつも集っている山だと思っていましたので、
雪山ハイキングぐらいにしか考えていなかったのですが、当日はたった2人。
おまけにノートレースに新雪たっぷり。
予想以上に厳しい条件でした。
初めてなので、比較のしようもありませんが、
伊吹山侮るべからずでした。
一人だと、山頂まで行けたか怪しいものですが、
即席の相方を得る幸運にも恵まれ、かえって充実した山行でした。
ホントに登頂おめでとうございます。
つい数ヶ月前に子連れで登った山とは思えない・・・
今までは冬山でもそこまで危険と思ったこと無い伊吹ですが、今年は天候や積雪の状況で非常に厳しい日が多いみたいですね・・・
子連れのスノーハイク・・・、ちょっと今年の伊吹は厳しそう・・・
とにかくお疲れ様でした。
積雪、天候、トレースの有無で、全然違うようです。
こんな日は、登らないのが普通だと思います。
ラッセルやルートファインでィングを一緒にしてくれる相方を得られなかったら、9分9厘、引き返したと思います。
>子連れのスノーハイク・・・、ちょっと今年の伊吹は厳しそう・・・
チャンスは今後あるんじゃないでしょうか・・・
冬型が緩み晴天が続けば、人もたくさん入るようになると思いますから、そしたら、子連れのスノーハイク、楽しめると思います。
(1合目〜3合目の間でも、ゆるい斜面が広がっていますから、天候さえ落ち着けば、子連れで十分楽しめると思いますよ。)
なんで伊吹山なのかと不思議に思ってました。お仕事ついでなんですね。
地図とコンパスを手から離せないような登山が最高におもしろいですよ。
トレースのあるようなところを何回いっても経験にはなりません。
天気は良くなくとも充実感は最高でしょ!
明日もやばそうです。先頭、お願いします。ただ、みんなのことおいてかないで!
kaitoさん、
以前ご指摘いただいた、「地図は、見ましょう!」の意味、
お恥ずかしながら、初めて理解しはじめた気がします。
1/25000地図(磁北線入)なのですね・・・
>天気は良くなくとも充実感は最高でしょ!
うっ、やばい!
誘惑の声が・・・
でも、あがらいがたい・・・
>明日もやばそうです。先頭、お願いします。ただ、みんなのことおいてかないで!
えっ!
でも、大丈夫です。心配いりません。
私も臆病ものですから・・・
beingさん、完登おめでとうございます。
出張の合間に山登りとは、驚きです。なんで平日に行ってるのかなと思ってたら、こういうからくりでしたか。
吹雪の中の登頂記録を見ていると、すっかり雪山の人になっているようです。
あはは・・・
> 吹雪の中の登頂記録を見ていると、すっかり雪山の人になっているようです。
一度、真っ白な山々、森、を見渡してしまうとダメですね。
あと、冬のルートは夏道とかなり違ってしまうみたいですね。
これ、ハマります。
今度、赤岳ごいっしょさせていただきます。
また、宜しくお願いします。
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