戸隠連峰/中妻山・佐渡山(戸隠パウダーキャンプ)


- GPS
- 32:00
- 距離
- 24.5km
- 登り
- 2,521m
- 下り
- 2,520m
コースタイム
1/30 8:30大橋-11:30佐渡山山頂-(北東斜面滑降)-12:00佐渡山北東の沢-12:30佐渡山の肩-13:00 1738ピーク13:30-(滑降)-14:30大橋
天候 | 1/29 晴のち曇 1/30 雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
・高妻〜乙妻山の稜線へは、斜面よりも梯子尾根を登った方が早い。 ・高妻〜乙妻山周辺のオープンバーンは雪崩の危険があるので、滑降前に対象斜面で入念に弱層テストを行うことが重要。 ・G3、Onyxビンディングのピンは折れる。 |
写真
感想
1/29(土)
8:00過ぎに大橋から遅めのスタート。早朝に入山しているシーハイルの方達のトレースで快適に進み、10:00頃には佐渡山コルを越えて氷沢川に到着。ここからは梯子尾根を毎時600mアップのハイスピードで登り、パウダーキャンプ参加者の面々に追いつく。
2200m付近でコンプレッションテストを実施し、雪面から55cmと80cm付近に微妙な弱層を感知。滑降にはほぼ支障なしと判断するものの、頭の中に雪の状態をイメージし、リスクコントロールしながら滑ることが肝心。
12:00高妻山と乙妻山の間の中妻山ピークに到着。晴れていれば北アルプスの絶景が広がっているのだが、今回はあいにくガスの中。数十分遅れで他パーティーも続々山頂に到着し、全員で集合写真を撮る。
12:30梯子尾根の北側の沢を滑降開始。上部はやや重めの部分はあるものの、概ね気持ちの良いパウダー斜面。スーパーファット軍団は、会心の滑りで純白の斜面にシュプールを刻んで行く。
2000m付近で後続パーティーを吸収し、ここからは全体で滑降開始。斜面中部も深雪の良斜面で、スラフを伴いながらの激パウ滑降。最後はV字谷をブロック雪崩のデブリを回避しながら一気に滑り降り、程なく氷沢川に到着する。
佐渡山コルに登り返した後は、再びパウダーを求めて佐渡山方面へ。南尾根の雪庇のスキ間を縫って東斜面にエントリーし、再び樹林帯の極上パウダーを満喫する。
沢筋に入ってからはヘツリを伴う少々面倒な滑降となるが、特に問題となるような部分もなく林道に合流し、あっという間に大橋に到着。夜は首都大の山小屋で、山スキーヤー達の熱い宴が繰り広げられる。(ぶなの会、新潟稜友会、シーハイル、RSSA他)
1/30(日)
寒気の流入で一晩中雪が降り続き、大橋からは再びラッセルでのスタート。本日はオープンバーンに出られる様な天気ではないので、佐渡山周辺で遊ぶこととする。
ラッセルを全体で回しながら進み、佐渡山コル経由で三時間程で山頂着。ここからは二パーティーに別れ、それぞれ別ルートで北東斜面に滑りこむ。2.5ピッチ程の滑降であったが、狙い通りの最高のパウダーを味わうことができ、皆の顔から笑みが溢れる。
ここから再び佐渡山の肩まで登り返し、昨日の沢筋のヘツリを嫌って1738ピークへ尾根を東進。山頂に至るまで色々と装備トラブルが発生したものの、なんとか応急対処をし、大ダルミへと滑降。雪が深い為、滑降だけで進むには絶妙なルーファイが求められるポイントではあるが、黒姫方面へ向かうパーティーのトレースのお陰で、概ね快適なツリーランを楽しむ。
小尾根に乗ってからは大橋まで直行ペース。林道滑降は、板の性能とメンテ具合の差が歴然と表れて、少々切ない思いを味わいながらフィニッシュ。本日も存分にパウダーを満喫することができ、パウダーキャンプの名に恥じぬ週末を過ごすことができた。
楽しい一時を共に過ごさせて頂いた、パウダーキャンプ参加者の皆様に感謝!!
コメント
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土曜日のパウダーパーティに参加させてもらった、シーハイルの者です。
ビンディングのピンが折れたようで、それは大変でしたね。あれが折れるってことは、踵がロックされなくなるので、滑降が出来なくなってしまいますよね?
私がそうなったら、パニックになってしまいますね。
どのように気をつけたら良いのか気になります。(ちなみに自分はTLTを使用してます)
宜しかったら状況を教えて欲しいです。よろしくお願いします。
uywさん、パウダーキャンプお疲れ様でした。
皆様のおかげで、非常に楽しい週末を過ごすことができました。
今回の状況としましては、佐渡山東尾根を歩行中にONYXが誤開放し、
よくよく見てみるとフロントピースのピンの1本が、
圧入部との境で折損し紛失していたというものになります。
使用2シーズン目ということで、経年劣化や金属疲労は考えづらい状況でした。
詳しくは、以下の常吉さんのブログを見ていただければと思います。
http://tsune3.blog87.fc2.com/blog-entry-750.html
ちなみにTLTのピンは特殊な合金を利用しているとのことで、
現時点で上記の様なトラブルは聞いたことがありません。
いずれにしろ、今回の様なケースを想定し、
修理工具は携行した方が良いかもしれませんね。
写真見ました。フロント部だったんですね。
それにしても、これは酷いですね。致命傷です。
修理工具の携行は必要ですが、まさかこんな事まで想定出来ませんよね。良く応急処置が出来たと感心しました。
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