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Yamareco

記録ID: 977745
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥秩父

両神山・赤岩尾根縦走 - 絶壁の絶景岩稜を歩く@上落合橋

2016年10月10日(月) [日帰り]
 - 拍手
体力度
3
日帰りが可能
GPS
06:28
距離
7.0km
登り
902m
下り
888m
歩くペース
速い
0.70.8
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
5:22
休憩
1:00
合計
6:22
7:52
7:55
68
ニッチツ社宅跡
9:03
9:38
31
10:09
10:12
153
12:45
12:46
20
13:06
13:24
26
13:50
上落合橋登山口
歩行距離:7.0km
累積標高差(登り):719m
累積標高差(下り):712m
天候 10/10:曇り
過去天気図(気象庁) 2016年10月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
◆自家用車
上落合橋(約10台ほどのスペース)
周辺にも数台分スペースあり
コース状況/
危険箇所等
◆登山道状況
○赤岩峠登山口〜赤岩岳
上落合橋起点の場合は林道を約2.3km歩く
ニッチツ社宅跡を抜け、アカマツの植林帯を登る
九十九折れの急坂は薄暗く、普段から日が届かない様子
石祠のある開けた場所が赤岩峠
赤岩尾根を歩き間もなく左へ巻き道を進む
赤岩岳のコルから北面に取り付き、絶壁の岩壁を進む
樹林帯の急坂を登り切ると赤岩岳の山頂

○赤岩岳〜1583峰
樹林帯を下ると前衛峰の岩壁に着く
左へ進み、2本のロープが垂れ下がったガリーを登攀する
上部はオーバーハングしており注意を要す
さらに進めば眼前に迫る1583峰が圧巻
基部をトラバースするとスラブの岩壁に出る
幾つかロープが垂れ下がっているが古くて使い物にならない
立木や足場のホールドをしっかりと見定めて三点支持を心掛ける
登りやすいルートを選んで進む事になるが、絶壁の岩壁のためミスは出来ない
ルートを見誤ると進退窮まる場合もあるので要注意
スラブの岩壁を登り切るとキレットの悪場
両側が切れ落ちた岩稜帯を進むと1583峰のピークだが、山頂を示す標識はない

○P4〜P3〜P2
1583峰から尾根を外れるように樹林帯を下るが
すぐさま赤岩尾根縦走路に取り付く
何度も方位転換するため、方向を見失わないように歩く
P4基部を右から巻いて登り切るとP4のピークに立つ
P3はホールドの良いチムニーの岩壁を登攀
P3〜P2のコルでは赤テープに導かれるように踏み跡が続いているが
そのまま進むと北方の尾根に迷い込んでしまう
赤テープを左に見送りそのまま尾根上を進むと、間もなくP2

○P1〜八丁峠
長く続いた赤岩尾根岩稜歩きのクライマックス
基部を右に巻き道が続くが、直登ルートも存在する
足場を選び岩稜を登り切るとP1直下にナイフリッジ
左側からリッジを乗り越えるように登り切れば
赤岩尾根最高地点であるP1に立ち、大展望が広がる
振り返れば赤岩尾根の岩稜帯が連なり
正面には八丁尾根が屏風のように裾野を広げる
抜群の高度感の中、興奮と感動に包まれる
大山祇神の石祠を参詣し、尾根を左に外れ下って行くと八丁峠に着く
上落合橋(標高:1150m)
路肩に数台分のスペース
1
上落合橋(標高:1150m)
路肩に数台分のスペース
林道を進みます
歩行距離は約2.3km
30分弱です
2
林道を進みます
歩行距離は約2.3km
30分弱です
ニッチツ社宅跡入口
赤岩峠登山口(標高:950m)
1
ニッチツ社宅跡入口
赤岩峠登山口(標高:950m)
こちらの方が
駐車スペースが広い
1
こちらの方が
駐車スペースが広い
幽玄な赤岩岳
社宅跡を通り抜けます
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社宅跡を通り抜けます
敷地内はこのような警告
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敷地内はこのような警告
登山道入口の目印
鉄板の橋を渡り
樹林帯に入ります
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登山道入口の目印
鉄板の橋を渡り
樹林帯に入ります
アカマツの植林帯
日が届かないようで
かなり薄暗いです
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アカマツの植林帯
日が届かないようで
かなり薄暗いです
尾根に取り付き
雑木林を緩やかに登ります
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尾根に取り付き
雑木林を緩やかに登ります
両神山は雲の中です
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両神山は雲の中です
九十九折の急坂を登る
赤岩峠が見えてきました
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九十九折の急坂を登る
赤岩峠が見えてきました
赤岩峠(標高:1440m)
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赤岩峠(標高:1440m)
ここから赤岩尾根の縦走路
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ここから赤岩尾根の縦走路
尾根を外れ
左の巻き道を下ります
直進すると岩壁に当たる
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尾根を外れ
左の巻き道を下ります
直進すると岩壁に当たる
赤岩岳の基部を巻く
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赤岩岳の基部を巻く
左から回り込むと
やがて赤岩岳のコル
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左から回り込むと
やがて赤岩岳のコル
大ナゲシの尖峰
西上州らしい藪岩です
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大ナゲシの尖峰
西上州らしい藪岩です
後続の健脚おじさんも
大展望に圧倒?
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後続の健脚おじさんも
大展望に圧倒?
赤岩岳北稜
先行者が見えました
両側が切れ落ちています
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赤岩岳北稜
先行者が見えました
両側が切れ落ちています
樹林帯の急坂
木の根が張り巡っています
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樹林帯の急坂
木の根が張り巡っています
赤岩岳(標高:1520m)
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赤岩岳(標高:1520m)
登山口があんな下に
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登山口があんな下に
樹林帯を下る
ここからハードな登下降が
各ピーク毎に続きます
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樹林帯を下る
ここからハードな登下降が
各ピーク毎に続きます
北東への屈曲点
ここは左へ折れます
そのまま尾根を進むと
やがて踏み跡が薄くなる
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北東への屈曲点
ここは左へ折れます
そのまま尾根を進むと
やがて踏み跡が薄くなる
尾根を進むと
おそらくここに合流
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尾根を進むと
おそらくここに合流
前衛峰の基部
左に向かいます
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前衛峰の基部
左に向かいます
ロープが垂れ下がるガリー
上部はオーバーハング
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ロープが垂れ下がるガリー
上部はオーバーハング
支点は新しい
後続者が続きます
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後続者が続きます
1583峰が眼前に迫る
第一印象…どこを歩く?
正面リッジではなく
スラブの岩壁に
登攀ルートがあります
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1583峰が眼前に迫る
第一印象…どこを歩く?
正面リッジではなく
スラブの岩壁に
登攀ルートがあります
際どいトラバース
今にも切れそうなロープ
体重は掛けられません
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際どいトラバース
今にも切れそうなロープ
体重は掛けられません
スラブの岩壁を登る
トラロープはボロボロ
使い物にはなりませんでした
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スラブの岩壁を登る
トラロープはボロボロ
使い物にはなりませんでした
1583峰のピーク
P4が見えてきました
3
P4が見えてきました
一度下って
大岩を潜り抜けます
2
一度下って
大岩を潜り抜けます
P4基部を右から巻きます
2
P4基部を右から巻きます
P4に到着
再び尾根の登下降
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再び尾根の登下降
P3基部のチムニー
ホールドが良いので
難しくはありません
2
P3基部のチムニー
ホールドが良いので
難しくはありません
P3と書かれた標識
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P3と書かれた標識
赤テープをどんどん進むと
違う尾根に向かってしまう
テープを無視して
尾根上を歩きました
2
赤テープをどんどん進むと
違う尾根に向かってしまう
テープを無視して
尾根上を歩きました
間もなくP2に到着
2
間もなくP2に到着
P1への挑戦
長い赤岩尾根も
いよいよクライマックス
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P1への挑戦
長い赤岩尾根も
いよいよクライマックス
P1基部の岩壁
ルートは2つに分かれます
2
P1基部の岩壁
ルートは2つに分かれます
右へ続く巻き道
良さそうな足場を選んで
P1岩壁を直登します
2
良さそうな足場を選んで
P1岩壁を直登します
ナイフリッジを越えます
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ナイフリッジを越えます
P1の標識(標高:1589m)
赤岩尾根の最高地点です
2
P1の標識(標高:1589m)
赤岩尾根の最高地点です
軌跡を振り返る
抜群の高度感と
素晴らしい岩稜尾根でした
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軌跡を振り返る
抜群の高度感と
素晴らしい岩稜尾根でした
両神山と八丁尾根も
出迎えてくれました
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両神山と八丁尾根も
出迎えてくれました
八丁峠と書かれたプレート
ここでP1巻き道と合流します
2
八丁峠と書かれたプレート
ここでP1巻き道と合流します
大山祇神の石祠
尾根を外れ
左へ下って行きます
2
尾根を外れ
左へ下って行きます
赤岩尾根縦走路の終点
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赤岩尾根縦走路の終点
八丁峠(標高:1490m)
1
八丁峠(標高:1490m)
柔かい快適な九十九折を
下っていきます
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柔かい快適な九十九折を
下っていきます
八丁峠登山口
安全に帰着できました
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八丁峠登山口
安全に帰着できました

感想

10月3連休最終日は、西上州屈指の岩稜ルートである赤岩尾根縦走路を歩いてきました。
3連休最終日に好天予報が出ていたため
八丁隧道側も上落合橋側も満車状態で、盛況の様相でした(赤岩尾根は3組)。
午前中は雲が多く、霧が出ている状況だったのが
昼前には次第に晴れてきて大展望の岩稜歩きとなりました。
とても健脚な単独行のおじさんと行動機会が巡り合わさり
休憩時に会話を楽しんだりしながら過ごしました。
行程最後にお互いを讃え、お別れを告げて帰路に着きました。

赤岩尾根縦走路は岩登りの難易度というよりも
眺望のきかない樹林帯の中を、幾度も幾度も方位転換しながら歩くため
その点でルートファインディングを難しくさせていると感じました。
ここでいうルートファインディングとは、ルートロスをしない技術ではなく
ルートミスに気付いた時に、正しいルートを確実に見つけられる技術です。
場所によっては進退窮まるような箇所も存在したため
ロープや確保器を携行して安全登高に努めました(実際は未使用です)。
それでもルートを誤り間違った方向へ歩いている事が幾度もありました。
少しでも「踏み跡が薄い…道が消えた…何かおかしい」と気付いたら
即座に来た道を戻る決断を下そう!と心掛けて歩いていました。
その反面、ルートファインディングを存分に楽しむ事が出来るので
西上州の面白さを十二分に味わえる、とても素晴らしい山歩きとなりました。

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コメント

お!
行ってきたな〜
なかなか面白そうやね!
長野県からの距離がなぁ
2016/10/12 20:09
Re: お!
うむ。
藪岩の中を、こっち違うそっち違うとルートを探しながら
藪を掻き分けたり岩を登ったりと、とても楽しめたよ
往路は信州峠を超えて長野側から入ったんだけど、
北相木村から、ぶどう峠を越えて行ったよ
マムシ岳の登山口を見たかったので。。
2016/10/13 12:51
プロフィール画像
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