土俵岳・丸山・槇寄山 (笹尾根)


- GPS
- 05:04
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 1,118m
- 下り
- 833m
コースタイム
浅間峠 08:40-08:45
日原峠 09:15
土俵岳 09:25-09:35
小棡峠 09:55
丸山 10:10-10:20
笛吹峠 10:30
槇寄山 11:25-11:55
九頭龍の滝 12:30-12:45
数馬バス停 12:55
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
武蔵五日市駅 07:10-(西東京バス)-07:43 上川乗バス停 (帰り) 数馬バス停 13:19-(西東京バス)-14:18 武蔵五日市駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
上川乗バス停の近くには、清潔な公衆トイレがありました。近隣の方々が手入れをして下さっているのではないかと思います。 上川乗バス停から浅間峠への道は、緩やかな傾斜が一定して続く、とても歩きやすい道でした。 笹尾根の浅間峠と西原峠の間は、展望のほとんどない中で、アップダウンの穏やかな道が続いていく、だらだらとした尾根道でした。途中では、尾根を外してトラバースする区間もかなり長かったです。 西原峠から数馬へと下る道は、滑りやすいのが要注意です。また、途中の分岐で大平方向に左折したところ、最後は滑りやすい急斜面を構わず下るような悪場がありました。あくまで想像ですが、直進する仲の平バス停のほうが良く歩かれていて、道もしっかりしているのではと思われます。 |
写真
感想
三頭山に端を発して陣馬山の手前まで延びる長大な笹尾根は、上部の三頭山-西原峠間と、下部の丸山より東は歩いているものの、その途中が繋がっていませんでした。
そこで今回は、笹尾根の未踏区間を埋めるべく、上川乗バス停から浅間峠に上がり、そこから西原峠(実際には槇寄山)まで登った後、数馬へ下る計画で歩いてきました。
武蔵五日市駅から乗った数馬行きのバスは、ほぼ全員が座れる程度の乗客数でした。上川乗で降りたのは私を含めて3人です。バス停近くにはきれいなトイレがあって、気持ちよく利用させて頂きました。
上川乗バス停から浅間峠への登山道は、とても歩きやすい道でした。緩やかな傾斜が、なりよりほぼ一定して続くので、快調に歩いていると、思いのほか高度を稼げています。最後まで穏やかな道が続いて、あまり疲労を感じないうちに、あずまやのある浅間峠に到着しました。
浅間峠から笹尾根に乗りますが、しばらくはこれといった特徴のない地味な尾根がだらだらと続いていきます。なだらかな傾斜で歩きやすいのは良いのですが、ずっと木立の中の道で、展望にも恵まれません。まだこの時期は、西側には葉を落とした幹の間から富士山がたびたび見られたりもしましたが、緑が濃くなってからの季節ではそれも望めないと思われます。
日原峠を過ぎれば、土俵岳までの距離はもう僅かです。たどり着いた土俵岳は、樹林に囲まれて展望はほとんどなく、中央に三角点がポツンとあるだけの、ひっそりとした山頂でした。
土俵岳から先も、道の印象はほとんど変わりません。時間が早いこともあってか、ほとんど会う人のない静けさもずっと一緒です。小棡峠を過ぎた所で、巻き道を見送って丸山の頂上を踏んでいく道に入ると、さすがに傾斜が少しきつくなりましたが、それも短い間でした。丸山も無人の静かな頂上で、南西側は比較的樹木が少なく、樹間から富士山や権現山などを見ることができました。
丸山の先では、笛吹峠までの短い間に一旦100mほど下りますが、その後はだらだらとした登りの再現となります。
ただし所々では、短いながらもやや急な登り坂も見られるようになってきて、疲労の進行も合わさって足取りが少し重くなる箇所もありました。
さらにもうひとつ変化が現れます。これまでずっと尾根上を通ってきた道が、高度が1100mを越えるあたりから、斜面をトラバースするようになりました(尾根を外す地点には、そのまま尾根上を進む踏み跡もありましたが、トラバース道のほうがメインルートのようでした)。
途中で大羽根山への分岐標識を見たりしながら、延々とトラバース道が続いていきます。ようやく尾根に復帰したのは、田和からの道が合わさる地点まで来てからでしたが、そこは西側が大きく開けた好展望地となっていて、いくつかのベンチも並べられていました。
田和への分岐点を過ぎてから先は、さほどの登りもないうちに西原峠に到着して、これで笹尾根の踏破は完了です。ついでに、西原峠からほんの1〜2分の槇寄山にも寄って行きます。
槇寄山の頂上では、見頃は過ぎていたもののまだ花のついた桜の木が1本あって、春らしさを振りまいていました。富士山は、この時間になって雲の中に隠れつつあり、見える範囲が権現山など近くの山々に狭まっていましたが、それが桜の花越しに見える景色はなかなかのものでした。
槇寄山から西原峠へ下り返した後は、数馬への下山路に入ります。はじめの間は細い道で少々歩きづらさもあって、先々が心配にもなりますが、やがて良く歩かれた広い道へと変わりました。しかし、その広い道も、深くえぐられた滑りやすい道で、あまり気持ち良くは歩かせてもらえません。
さほど酷くぬかるんでいる訳ではないのですが、雨水の湿り気を残した柔らかい土の層が厚くて、しかもその上をぎっしりの濡れた落ち葉が覆っています。結構長い間、足元を注意しながらの下りが続き、尾根道に変わってぬかるみがなくなったところで、ようやくホッとひと息つくことができました。
ほどなく「数馬」と「大平」との分岐点に到達します。もし仲の平バス停に向かうのならば、直進方向の「数馬」へ進めば良いことになっていて、そのほうが良く歩かれているようです。しかし今回は「数馬」バス停を目指しており、その場合は「大平」方向を選ぶほうがいくらか距離が短くて済みそうなので、左折して「大平」への道に入ります。
すると道は幾分細くなって、やや下草もうるさい道に変わります。それでもしばらくは問題なく歩いていきますが、下に奥多摩周遊道路が見えてきて、あとほんの少しだと思ってからが、結構いやらしい道でした。
どうやら道が何らかの原因で付け替えられたっぽく、滑りやすい斜面を強引に下る道になっており、「悪路」と言っても大袈裟ではない代物です。2箇所ほど、鉄パイプでしっかりとした手すりが付けられていましたが、それがなければ、雨後などの滑りやすいなど状況では通行不能なのではないかと思うほど、無理を感じる道でした。今回は湿り気による滑りやすさはありませんでしたが、道の上を埋めた落ち葉で足場が盛大に滑るので、思いっ切り手すりを掴みながら、どうにか降りられたという状況でした。
奥多摩周遊道路に降り立つと、目の前には「大平入口」バス停があって、道路を渡った向かい側は九頭龍の滝への入口となっていました。バスの時間にはまだ小1時間ほどあるので、ここで九頭龍の滝へ寄り道をして行きます。
滝は大きく上段と下段に分かれていて、奥のほうにある上段へ通じる道は、落石のため通行止めとされていました。しかし、見たところ道には特段のダメージがなさそうで、かつ斜面にも最近崩れたような様子が見当たらないので、問題ないと勝手に判断して進んでいきます。滝は二段合わせて落差10mほど。水量が豊富で落差の割には迫力が感じられました。マイナスイオンを浴びるついでに、西原峠から続いたぬかるみ道による靴の汚れも洗い落としていきます。
滝から奥多摩周遊道路に戻れば、あとは数馬バス停まで10分ほどで着いて、ここが始発となるバスを待ちました。
詳細な記録のページ
http://cellist.my.coocan.jp/yama/mt2010_04_06/mt2010_04_06.html#20100425
写真主体のブログ版
http://cellist.blog.ss-blog.jp/2010-04-25
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