記録ID: 986393
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
奥秩父
三ツ山「バラクチ尾根」の"原生の森と紅葉"に魅せられた
2016年10月20日(木) [日帰り]
- GPS
- --:--
- 距離
- 14.7km
- 登り
- 1,080m
- 下り
- 1,081m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 7:18
- 休憩
- 1:37
- 合計
- 8:55
5:07
70分
鮫沢橋(780m)
6:17
6:26
22分
荒沢橋
6:48
6:53
16分
941P
7:09
7:16
34分
山の神
7:50
7:50
10分
悲しいダケカンバ
8:00
8:08
13分
旧惣小屋分岐
8:21
8:21
6分
小広場
8:27
8:27
35分
1,363P
9:02
9:22
10分
1,520m地点
9:32
9:32
38分
東西分岐点
10:10
10:50
26分
14/09/23,ビバーク地
11:16
11:16
24分
1,520m地点
11:40
11:40
2分
1,363P
11:42
11:42
6分
小広場
11:48
11:48
7分
旧惣小屋分岐
11:55
11:55
17分
悲しいダケカンバ
12:12
12:17
13分
山の神
12:30
12:30
21分
941P
12:51
12:54
68分
荒沢橋
14:02
鮫沢橋(780m)
天候 | ☀☀ ・最低/最高気温 (熊谷:16.6/28.1 ℃) (秩父:13.6/27.3 ℃) ・昼間の時間:11:06 (日出:5:54 日入:17:00) ・20日の気象[全国] : 気象人 http://www.weathermap.co.jp/kishojin/diary_detail.php?date=2016-10-20 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
大滝総合支所を右に見て、橋を渡ってすぐの丁字路信号を左折します。 1月下旬の風物詩「氷柱」で有名な「三十槌(みそつち)」を過ぎ, 二瀬ダムサイトを経由して、県道278号線に入ります。 途中の 大きなUヘアピンから県道と別れ、「大洞林道」を上流へ 進みます。 「鮫沢橋」のゲート脇に駐車します。 ・ゲート脇は、駐車場としての余地が少なく、3,4台がやっとです。 ・5:00着。今日は、車が1台もありませんでした。 ・先ずは「荒沢橋」に向けて、5:07出発。1時間余りの林道歩きです。 ・一応舗装されていて、路面上に時折こぼれ落ちる大小の岩は、路側に 片づけられてはいますが、ほぼ垂直な法面を見上げれば、今にも崩落 しそうな岩が多数有り、特に夜間歩きは、大変注意が必要です。 ・また林道といえども、出来立ての糞有りで、🐻さんには気を付けて。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
−− ☆★ 全 般 ★☆ −− ・「三ッ山・バラクチ尾根」は、"超バリルート" ですので、相当な覚悟と準備を持って入山のこと!!。 特に下り利用は、我々のように、相当登りで経験していないと、 絶対不可。遭難の可能性大。 ・「バラクチ尾根」は、大洞川から 奥秩父縦走路(狼平)へ出るのに、 最短路として良かった時期もあったらしい (s30年代は、藪が無かった ようです)ですが、現在は熊笹&アセビの大ジャングル (一部コメツガ・ ダケカンバ等の原生林もある)がある、”最も困難な尾根"となっています。 ・今回は「三ッ山」ではなく、2015/09/23と同じ、尾根中核部の "周回"が目的ですが、三ッ山 (奥秩父縦走路)を目指すのであれば、 さらに、大変な藪こぎと獣道歩きを強いられます。 ・ただっ広い尾根や「大窪地」に於いては、そこで地図を広げたところで、 そうそう 自分の位置が 解るはずがありません。 もともと、ルートなんて無いのですから。 現地で"尾根&窪地の状況"をつぶさに見ながら、方向性を持って行動 するしか 手はありません。 ・今回はだいぶ地形が解っているので、"現生の森と紅葉"を観るため あえて"1,520m・中央コース"を取り、特にコンパス&高度計にての checkは必要がありませんでした。 目指す場所を、"大きなコメツガ・自然樹"にて 把握しておりますので。 −− 取付 〜 山の神まで −− ・「荒沢橋」の取付から 見るも無残なウインチ残骸&ワイヤー束巻きを 経て、岩の瘠せ尾根の急登となりますが、「山の神」まではルート的には 問題無く付いており、941mのピーク過ぎると 勾配が一服、一転して ブナやミズナラの二次林が、まだ葉っぱが青々とした、明るい尾根の 登りに。しかしすぐまた、急登は続きます。 荒沢橋から 40〜50分ほどで「山の神」到着です。 西に向けて"支線"が 細々と付いてますが、通行不可のようです。 ・今日も key55さんが、御神酒(武甲)を祠にお供え、今日の無事を 祈りました。 −− 山の神 〜 1,520m地点まで −− ・「山の神」から4分ほど登ったところの 左側に横たわる、 "怪獣・バラゴン"。元気に目をギョロつかせて、バラクチ尾根を 登ってくる我々"爺"を、温かく見ておりました。 ・また急登が始まり、不幸にもワイヤーの巻かれているダケカンバ (1,230m付近) 目指して登ります。 明るい緑豊かな二次林で、朝陽を浴びた"木漏れ緑"がキラキラ鮮やかです。 ・ダケカンバを過ぎると、1,250m付近 (現地には何もありません)の 惣小屋跡分岐(旧大洞林道支線)地点です。 ・1,363Pを過ぎ、痩せ尾根を経てから、だんだん勾配がゆるくなり、 それとともに、尾根が広く丸くなってきます。 明るい二次林の中、枯れ葉が重厚に覆っています。 ・1,500mからは、アセビのやや瘠せ尾根と枯れた熊笹部分もあり、 1,520mピークを過ぎて窪地に着くと、ここが実質的な"旧大洞本線 分岐"のようです。(諸先輩や、すでに入山した方の資料による) 勿論、何の標識も無いことは、言うまでもありません。 −− 1,520m地点 〜 1,670m付近の"伐採跡地"まで −− ・ここからが、"核心部・周回"です。 ・この"大窪地"は、2.5万分の1では判断が出来ない大小の窪地& 小尾根が入り交じっている。その窪地は、深い"密林"である。 したがって、いつもの"適当迷道"しかないのです。 「大切り株」を見いやって 、やや枯れ熊笹状の明瞭なルートを 行くと、東西分岐(何もありません)らしき地点に出ました。 ・・・・・(ここが今日の、実質分岐点であります。) 大窪地の長さ&幅が頭に入って 解っているので、ここは経験に ものを言わせて、西へ進んで、小尾根に出て、プラ杭からまた 中央に突入。実に心地良い"ジャングル地帯"です。 ・key55さん命名の"怪獣・バラギラス"も、重要な目印。 (ちなみに"怪獣・バラゴン"は、私の命名です。) これを目指して、大窪地突入。ダケカンバ等の倒木が大熊笹に隠れ、 足を取られながらも、"ビバーク地"へ入った。 ・現生の森の深い緑と、あでやかな紅葉と、ブルースカイ。 これらがハモって、絶妙な雰囲気が漂っています。(10:10 - 10:50) しばし、菓子パンを頬張りながら、休息。 −− 【復路】1,670m付近の"伐採跡地" 〜 荒沢橋・尾根取付−− ・ "通い慣れた?"とはいえ、そこは超バリルート。 油断してはいけません。 ・広くて明るい二次林の尾根部分も、登りでは何てことはないが、 いざ下りとなると、時々は、荒沢谷&惣小屋谷方面へ つい降り込む。 ◎しっかりと、自分なりの"自然木の目印"を押さえておくことです。 ・・・・・(特に、復路も同じルートを辿る場合) |
写真
感想
◎ 本日の熊谷の最高気温28.1℃は、同9月の平均気温28.2℃と同じです。
・・・・・正に、9月中旬の気候ということですね。
(ちなみに、先月の9月15日の最高気温が、28.1℃でした。)
・朝はさすがに少し寒さを感じはしましたが、それでも 平年値よりは
4.6℃ほど高くて、日中は、汗ばむぐらいの夏日、ブルースカイでした。
◎ 今回は、最悪だった2014/09/23の"ビバーク"以来、その1年後の
2015/09/23の時と同じ"核心部=ビバーク地"への、"原生の森と紅葉"を
観に、足を運びました。
・絶対に他では見られない、"原生林と紅葉"のコラボです。
素晴らしい"現生の森とブルースカイ"を、二人占めでした。
🍻🍶が入らないのが、実に残念です😋.....。
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コメント
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楽しいバラクチ尾根山行お世話様でした。
1,600mを過ぎ、尾根が広がり、踏み跡も怪しくなる辺りでビバーク地へ向かう東ルート、西ルートの他、今回は中ルートも実践しましたね。
ビバ地点の紅葉も青空に映え、素晴らしかったです。
「バラゴン」と「バラギラス」の2匹の友も元気そうでした。 )
しかし、降りは所々進路修正しながら「山の神」へ戻って来たときは内心ホットしました。
GPSを持たない(持ってない・・笑)我々としては、出発地へ戻るまで気が抜けないですね。
「山の神」の前回捧げたお神酒のビン(割れてました)は回収し自宅でリサイクル処理に出しました。山は出来る限り汚したくないのですべて持ち帰りますが、目印のテープ類は多少は仕方がないですね。
朝登った踏み跡を、同日に目印が無いと帰ってこれない !
不思議ですね、登るときは左右から尾根が合流するのは解っていながら、降りるときは分岐する尾根が皆同じに見えてしまう。登りと降りは景色が全く違ってます。
下山後の「反省しない、反省会」で飲む酒の旨さ ! はしご酒の旨さ ! 格別でした。 美味しかった !
次回のバラクチは、「人指し指尾根」(勝手に付けましたね・・ )を辿り、三ッ山往復でビバーク地が覗けるか ? の山行ですか ?
また、お誘い下さい。 宜しく !
key55さん、ご機嫌麗しく 。今日24日は、秋のいい天気で。
これが、本来の秋の"ブルースカイ"ですね。
山の神は、「武甲正宗」 をいただいて、さぞご満悦のことと
思います。
バラクチ尾根="別天地"は、いつ来ても素晴らしい!!。
あれほど困難だった コメツガ倒木跨ぎや 深い熊笹漕ぎも、苦に
ならなくなってきた 。むしろ"楽しめる"ようになってきた。
経験を重ねて 現地を熟知すると、安心というか、不思議なものですね。
年を取ると 固執するというか、この秋にさらに行きたくなります。
あと怖いのは、下りの滑落 (941P〜↘)と、🐻さんだけですか。
もう来年は、70歳となりますね (まだまだ若い・・・ ) 。
お互い無茶しないように、また飲み過ぎないように 、
頑張らないで、後期高齢者に向かって 活きましょう。
こんばんは。
渋〜い山歩きをいつも興味深く拝見しております。
私はこのバラクチ尾根を三ツ山まで登る計画を持っています。三ツ山の後は雲取山を北上し、白岩山からP1119を持つ尾根で荒沢橋に降りる周回ルートです。
普段であれば、情報がないP1119を持つ尾根を登り、僅かながら情報があるバラクチ尾根で下山するところなのですが、やはりバラクチ尾根のfuya0123さんが言われる"大窪地"の迷路が心配で、今のところは反時計回りでと考えています。
もう一つ気になるのが"大窪地"の熊笹です。写真を拝見するに高さは腰くらいかなぁと思うのですがどうなんでしょう。視界が効かないほどではないですよね?
実は最近北関東の方に引っ越したことで、この計画実行の可能性が薄くはなったのですが、東京都最高峰で百名山でもある雲取山に登っていないことが引っ掛かっていて(ピークハンターではないですが)、雲取山に登る際にはこのルートでと思っているので、いつかは実現したいのです。アドバイスいただければ幸いです。
fuya0123さんはGPSをお持ちじゃないとのこと。経験(地図読み)だけで歩かれるというのは山歩きの醍醐味なのかもしれませんが、私のようなGPS頼りの"なんちゃって邪道バリハイカー"にとっては尊敬に値します。
私が言うのも僭越ですが、今後も無理せず自由で"らしい"山行を続けてください。楽しみにしています。
こんちには 。
いつも凄いなあと、kinoeさんのレコをみてます。
実は昨日(10/27)は、バラクチ尾根ではなく、大洞川を渡る「旧仁田小屋
尾根」渡渉地点あたり(鷹の巣沢出合の上流)を歩いてきたのですが、紅葉が
あと一週間もすれば、最高に達するような状況でしたよ。
お決まりの反省会 で、ことしのバラクチ尾根は、もう
お終いとして、晩秋は 周辺の探索や紅葉狩りに切り替えようと・・・。
「三ツ山」ルート往復に行こうとも思ったのですが、葉っぱが落ちないと
下りの状況が見渡せず、また日照時間が短くなり、寒さも増してくるので、
"爺"としては、体力的に"厳し〜い"状況なので 。
これから「三ツ山」に行かれるのですか。
登りでは、10/20のレコのように「大切り株」やその先の、東西分岐地点
(黄色テープ付けた)が重要なポイントになります。
「三ツ山」へ行く際には、いつも書いている"ビバーク地"は通過しません。
"大窪地"の、西側か東側をとおることになります。
その西側ルートには、10/20に 所々黄色のマーキングをしております。
西側ルートには、レコのように"小尾根"に古い"プラ杭"が笹の間から見え、
これにも、黄色のテープを付けております。
あとは1,750mコンターの 私が「人差し指尾根」と言っている部分にうまく
乗れるかがポイントとなります。
乗ると言っても、熊笹を"掻き分け掻き分け"です。
またこの辺は、その大熊笹が濃かったり薄かったり、獣道が多かったり。
登るにつれ、ルートがはっきりしているところもあり、やがて東峰との
鞍部が下から明るく見えてきますので、方角的に"鞍部"を目指した方が
解りやすいと思います。
頂上までは、地形図を確認しながら、ほんとうに適当に登るしか
"手"はありません。
まあ登りはいいとしても、やはり問題は下りですね。
私の"レコ"の画像に、たびたび登場する"ビバーク地=伐採地"の
コメツガ群 。
画像でお判りのように、周辺はこれが何本も突出しており、またこれが、
非常に背高で、特徴的ですから。
これが上から確認できれば?、方向として「1,520P」方向ですので。
あとは、私が「人差し指尾根」と言っている1,750mコンターの指型の
尾根。これが、上から確認できれば?。
この西側に迷い込まないように注意すれば、おのずと1,520m方向に。
熊笹については、大窪地はもちろんのこと、1,700m〜1,850mコンター
にかけては、やはりひざ上〜腰まで入ります。
もちろん この中では、周囲の状況が見渡せる状態ではありません。
ですから、ここで地形図を広げたって、何もわかりません。
加えてその中に、コメツガの倒木と獣道が縦横にありますから、やはり
方向に頼るしかない部分もありますね。
何と 、P1119を降ってくるのですか 。
以前に「荒沢橋」の直南をちょっと上に登って偵察したことは
ありましたが、そのルートは、最短ルートとは言え、急傾斜すぎて
考えたこともありません。
私たちは、2015/05/27には、その前に偵察していた「猿鼻の尾根」を
降ってきたので。
私たちに比べれば、まだお若いので多少無理がきくのでしょうが、当然の
ことながら、この時期は🐻さんと出会うことが多く、また滑落にも十分に
注意をしていただいて、いい山行を期待しています 。
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