ネズミサス尾根〜鷹ノ巣山:いよいよ秋本番
- GPS
- 06:52
- 距離
- 12.0km
- 登り
- 1,538m
- 下り
- 1,533m
コースタイム
天候 | 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
ネズミサス尾根: バリエーションルートですので道も標識もありません。赤テープは沢山付いていますが。取り付きのルート取りがキモです。鷹ノ巣谷出会を渡渉してすぐ尾根に取り付く方もいるようですが、上部が急な露岩混じりのヤブになっているようなので敬遠し、日原川沿いの踏み跡を少し進むと植林の中を斜上する仕事道が見つかりました。これを忠実に辿れば難なく尾根に乗ることができます。尾根に乗ってしまえばあとは特に危険を感じるような箇所はありませんでした。但し下りでは、GPSの携行と万一に備えたロープなどの用意が必要だと思います。 |
写真
装備
個人装備 |
GPS
ロープ6.5mm×40m(使用せず)
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感想
奥多摩の紅葉はまだ先だと思って期待していなかったが、日原の駐車場から稲村岩尾根上部を見上げると結構色付いている様子。標高の高いところでは紅葉が始まっているのだろうか。
日原川を渡り稲村岩への登山道を見送り、鷹ノ巣谷に突き当たったところで河原に降り、鷹ノ巣谷の出会いを飛び石で渡渉する。ヌルッと滑ってバランスを少し崩す。ネズミサス尾根の末端は胸を突く急斜面だ。植林を這い上がって登れないこともなさそうだが、植林が切れた上が露岩混じりの藪になっていて危なそうだったので、とりあえず尾根を巻く仕事道を進む。一旦河原に降りてから植林に上がったところで踏み跡が不明瞭になるが、この斜面は登れそうだったので適当によじ登ると明瞭な仕事道を見つけた。この道は歩きやすく、楽に尾根に立つことができ助かった。尾根筋は道形が薄いがヤブはなく傾斜も適度だ。何か獣が歩いたり落ち葉を掘ったりした跡が延々と続く。アナグマだろうか。シカの足跡もある。そういえばシカの鳴き声が頻繁に聞こえる。まさに「奥山に紅葉踏みわけ鳴く鹿の…」といった気分。
ネズミサス尾根下部の東側は植林が多い。実は40年ほど前の高校時代、単独で巳ノ戸谷を遡行した後、ふと思い立ってこの尾根を下降したことがある。当時は広大な伐採跡になっていて、枝が散乱する濃い藪を苦労して下った記憶が残る。巳ノ戸谷をクリアし昂揚した気分だったのだろうが、当時はGPSもガイドブックもなく、コンパスと勘が頼りだった。体力も感覚も、もうあのころには戻れない。
標高が上がってくると紅葉した木が目立つようになる。カラ沢の頭に着き石尾根縦走路に出ると、もはや見頃と言っても良いほどに。水根山から鷹ノ巣山までは草原を歩く気分の良い尾根道だ。枯草の中を探ると、健気に咲いているリンドウの花も見つけることができる。
鷹ノ巣山からは鷹ノ巣尾根〜八丁尾根と辿る予定だった。しかしネズミサス尾根の登りで思いの外疲労し足に来たようで、木の根に躓いたり、落ち葉で滑ったりするようになった。更に五十肩も悪化してきていてザックの重みで疼痛が襲う。ということで今回はバリエーションルートでの下山は諦め稲村岩尾根をそのまま降ることにした。それでも予想外の紅葉を楽しむことができ、充実した一日だった。
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