突然こんなこと言ってごめんね。
でも本当です。今回の地震で由布岳には登れなくなりました。
東峰は山頂に亀裂が何本も入り、既に小規模な崩壊がおきて、余震があるごとに形をかえています。
山頂の道標は斜めに傾いています。
西峰はもっと酷く、大規模に崩壊する可能性があります。標高もかわったでしょう。
マタエより上は非常に危険で、その下も落石の可能性がありますから、傾斜のきつくなる、トイレから上には近づいてはいけません。
既に市などが入り口を封鎖しています。乗り越えていくことのないように。
私が最後に登ったのが4月14日(木)、塚原コースから登りました。
その晩に最初の熊本地震がおこりまして、前震では大分はさほど揺れていません。
そして、16日未明は、「熊本が震源だし、この分なら登れるだろう」と甘く考えて麓で車中泊しておりました。
その晩、いままでの余震と違う、やたら大きな揺れが幾度となくおこり、山体が崩れる音がガラガラと麓まで響きました。
朝になると泊まっていた登山者の車がみな帰りました。
由布岳は16日(土)の未明の阿蘇本震か、朝7時の大分中部地震で崩壊したようです。
今後の大雨などで崩落がすすみ、地盤が安定するまで山頂には近づけません。
もう、年単位で登れないでしょう。ずっと登れないかもしれない。
私は、由布岳の表口も東口も塚原も、お鉢巡りもしましたが、もう二度と登ることはないだろうと予感しています。
よく山は逃げないから、また登りにくればいい、というけれど、火山に関しては割といい頻度で逃げますよね。
火山活動で入れなくなったり、崩落で最高峰にいけなくなったり。
2年前に九州へきて、未だ新燃岳には登れていません。
阿蘇山には、来てすぐ登りましたが、タイミングが悪ければ登れませんでした。
未踏の御嶽山なども、今は登れません。浅間山は前掛山にしか登っていません。
雌阿寒岳には既に登りましたが、近年登れないタイミングもありました。
北海道の駒ケ岳には山頂から程遠いところまでしかいけません。
由布岳もそういった山の仲間入りをしてしまいました。
百名山一筆書きも、二百名山一筆書きも、1年遅ければどちらもできなかったし、もう誰も真似できないわけです。
登山を始めた当時から登れない山は初めからそういうものだと思っていますが、登れなくなってしまった山というのは、なにかくるものがあります。
そんなにひどい状態なんですね
大好きな山だけに、本当に残念です
これから梅雨も控えてますし、
由布岳だけではなく、
他の山でもいろんな影響がでてきそうですね。
特に由布岳では登山道を整備している方と
お話したこともあり、そんな方々の事を思うと
とても胸が痛くなります。
人の力ではどうにもならない自然の事なので
仕方ないとはわかっていても悲しいですね。
いつの日かまた登れるようになった時に、
登れるだけの体力があるようにしておきたいと思います。
昨日山頂の画像を見る機会がありました。
私の主観ですが、大雨や台風、雪解けなどでひと通り崩れ安定したら登れるのでは?と思えました。
1年後は無理でしょうが、5年後にはもう登れるようになっているかもしれません。
西のほうが固まりが大きいので長くかかるかも。
とりあえず今は様子見ですね。
地震で地盤が緩んでいるので、雨の日は他の山でも要注意ですね。
登山道に石もよく落ちているし、落石もあるかもしれません。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する