第2回 トレニックワールド100km in 彩の国
- GPS
- 24:39
- 距離
- 105km
- 登り
- 6,739m
- 下り
- 6,743m
コースタイム
- 山行
- 14:25
- 休憩
- 0:34
- 合計
- 14:59
- 山行
- 9:40
- 休憩
- 1:06
- 合計
- 10:46
天候 | 快晴 20日最高気温32度、21日最低気温15度、ゴール時29度 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
|
コース状況/ 危険箇所等 |
マーカーはばっちりついていました。 |
写真
感想
スタートの一週間前の朝に原因不明の痛みが左足外側足底、つま先から踵に向かって20センチ付近に来た。座っていると全く問題ないが、歩くと激痛。触っても押しても痛い所は無い。どこが痛いのかはっきり分からない。ただ歩くと痛い。前日夜ランニング時に痛めたようだが、ランニング時に捻挫した覚えはない。レース前の精神的なものかとも思ったが、翌日も痛い。駅までの通勤も大変。レース開催が決まった半年前から楽しみにしていた大会だが火曜日には出場を殆ど諦めていた。
幸い3日前の水曜日から痛みが引いてきた。そして前日には殆ど痛みが無くなった為、出場することに。その時点でも捻挫では無いと思っていた為、まだ精神的なものかとも思っていた。
スタート地点に立つとなるべく早く走りたいもの。アドレナリンも出て痛みは感じない。前半は足の様子を見るというレースプランと昨年の記録更新プランが頭の中で半々に。いずれにしても100キロの長丁場。昨年後半70キロ以降はボロボロだったので、スピードは昨年より抑え気味にスタート。しかし最初のチェックポイント大楠では昨年と同タイム。抑えているのに同タイムなのは走力が上がったからか?と後で思うと大きな勘違いをしていたが、その時は素直にうれしかった。
慈光寺への登りで足底に違和感が戻ってきた。やばい。でも痛みでは無く違和感。ただ金嶽からの下りでそれは痛みに変わった。長いロードの登りは知り合いに会ったので話しながら登るとあっという間に通過。途中オープンカーに乗った方の私設エイド?で塩胡瓜とコーラを頂く。(前もトレニックの大会で見かけました。車が目立つので分かります。)
トレイルに入って笠山の登りは踵をつかず、つま先で登るので痛みは無い。休まず登る。途中荷物置き場の体育館で知り合いになった岐阜から来た青年に再び会って話す。
堂平エイドも5分で出る。今度は女性の参加者とおしゃべり。ロードのウルトラが専門のようで、色々と情報を頂く。「岩手銀河と越後くびき野が良いらしい」口コミは大切な情報。
その後お腹の具合が悪くなったので防寒着を着る。足もお腹も痛くて走れず女性には「後から抜いて下さい」と言われて置いて行かれ、他の参加者にも抜かされる。
飯盛峠は忙しそう。エイド食のパンがぱさぱさでおいしくなくてここも5分で出発。今考えるとこの辺りから失敗だった。スープ位あっただろうにエイドの人が忙しそうで声を掛けられなかった。
ジェルを食べながら下る。下りも走らないし走れない。途中の馬場で地形が複雑になり道があっているか不安で立ち止まっている人に声をかける。コースを知っているのは不安が少なくなり有利。夕暮れが近くなり、山の雰囲気が変わってくるのを楽しむ。
暗くなる前にロードに出た。ライトは使わず、街灯を頼りにジョグで出発点でもあり中間点でもあるニューサンピアに戻る。
中間点にはスタートから10時間5分で帰ってきた。昨年より35分早い。昨年からコースが変更になり少し楽になったのかもしれないが、これは行けるかもと期待が膨らむ。まずはカレーを一杯もらって荷物置き場の体育館へ。後から考えるともっとたくさん入れてもらえばよかった。夜に備えて長ズボンへ着替えをして、荷物を入れ替え(持参補助食と長袖シャツ追加、サングラスと日焼け止めを抜く。ごみの整理)、時計の充電をする。時計の充電がうまくできず少しイライラ。カレーをお代わりに行くとちょうど大鍋のルーが終わるタイミングだったらしく、お代わり提供に時間がかかり、更に少しイライラしてしまった。(なんと自分勝手なのだろう反省)カレーは少し辛みが強かったこともあり、結局2杯食べただけ。今冷静に考えると食事量が明らかに足りない。25分の滞在で19時半出発。後半へ。
ロードに出たらジョグ。昨年は大雨だったと思い出しながら予定通りの時間で桂木観音へ到着。おにぎりを食べる。そして一つは荷物の中へ。ここで今日初めてハイドレに水を補給。ここまで思ったより消費が少なかった。まあ結果論だが重い無駄な荷物を背負って前半走っていた。
その後も順調に進むが、タイム設定が無謀だったのか予定より大幅に遅れて高山不動尊到着。1時間40分の予定が昨年とほぼ同様の2時間10分かかった。少し気落ち。
そうめんを2杯頂くが、「水が足りない、どうするんだ」と言っているスタッフがいてなんとなくエイドの雰囲気が悪くすぐさま退散。あわてて出発したのでマイカップを置き忘れたままとなってしまった。
下りはスピードを抑え、西吾野のロードに出てからジョグ。昨年はここを歩いてしまったのが悔しくて今年は頑張ってみたが、今考えると無謀だった。去年もつらかったがトレイルに入ってから子の権現までがつらい。登り基調のアップダウンで足場が悪い所もある。西吾野から子の権現まで標高差は400m位だが累積だと1.5倍位あるかもしれない。(山と高原の地図では点線ルート)子の権現では休んでいる参加者が数人いたが、竹寺までは上りは無いので何とかたどり着けるだろうと思って自分は無理をしてそのまま通過。しかしなんと途中に階段の直登があった。完全に記憶から消えていたが、登りだしたら思い出した。そして何とかなるだろうという思いは打ち砕かれ、登りの途中で一息入れてしまった。吐き気もするし頭痛もする。それでも座り込むには至らず何とか竹寺にたどり着き空いているテントに直行して仮眠。テントの中は銀マットが敷いてあり暖かい。
30分仮眠後、おかゆを頂いて出発。眠気も無くなり、吐き気も頭痛も収まり快調。ただ一時間で元の状態に戻ってしまった。大高山が遠い。天覚山はもっと遠い。何度も登りで立ち止まる。ライトの光量が弱くなってきたが、幸い夜が明けてきた。ただ夜が明けたら元気になるかと思ったが体力が回復しない。天覚山を下山して林道に出た所でエイドまで残り500mの平坦のロードだがたどり着けずベンチを見つけて再び仮眠。30分。心拍数が下がらずバクバクしたまま。少し寝たら落ち着いたので吾那エイドまで頑張る。
エイドでは再びテントに直行。横になり取りあえずウィダーを飲む。寝付けないが幸いなことに15分経っても気持ち悪くならない。ただエイド食のうどんを食べる元気は無かった。水分は残りの距離を考えて、水500ml、スポドリ500mlにして出発。登りも元気が出てきた。思ったより水を消費したのでユガテの先の水場で水を補給。昨年つらかった一本杉峠までも頑張れる。しかし峠を越して下り基調なると再びハンガーノック気味にスローダウン。お腹が減った感覚は無いが力が入らない。それでも下り基調なので最後のエイドにたどりついた。炭水化物は入らないが、フルーツポンチがおいしい。3杯お代わりして出発。左足首から下は痛いが、その他は意外と元気。大高取山の登りで何人か抜く。そして最後にロードに出てから二人に抜かれたが無事にゴールすることができた。
出し切れた感はあるが昨年より一時間遅い。腓骨筋腱の痛み、体調不良を考えれば上出来だっただろう。この経験を次に生かしたい。
ダメージ
レース中
スタート時は足裏の痛みは殆ど感じず。
20キロ手前で足裏が痛くなりだした。金嶽からの下りで一瞬強い痛みと筋肉がずれる変な感覚。リタイアを覚悟したが、その後痛みがひどくならない為、続行。その後も思っていたより痛みは来ず、逆に後半は痛みがマヒしていた。
前半途中苦しんだのはお腹が痛いこと。最高点から大野峠を超えて下り基調になると皆は半袖で走っていたが、私はお腹が冷えるため、雨具兼用防寒具を着こんだ。その結果、事なきを得た。
後半は吐き気がひどかった。また頭痛もした。竹寺で30分仮眠をしたら共に回復したが、一時間だけだった。頭痛は無いが再び吐き気。その後、陽が登り、もう一度寝たら復活した。
レース後
左足くるぶしの下が赤くなっていた。この時初めて痛めている場所が分かり、ネットで調べて腓骨筋腱炎だと分かった。2年前の100マイルの時は医者に行って腓骨筋腱炎の診断をもらったが、その時は踝の上が腫れて痛かった。同じ腱の怪我だったとは。
脹脛と太腿の筋肉痛は想定の範囲。あまりひどくない。
右足薬指に水膨れ。帰宅後水を抜いたら問題なし。
少し左足の足底、踵の手前が痛い気がする。足底筋膜炎か?現時点で大したことはない。
服装
暑くなりそうなので前半、上はFTのスキンメッシュとドラウトエア。下はFTのスキンメッシュとモンベルのトレイルショーツ。靴下は厚手の踝上までのショート靴下にアルトラローンピーク3.0。更にアームスリーブとレッグスリーブ。途中お腹が冷え、標高も高かったためモンベルの雨具兼用防寒具を着た。その後標高が下がってきたので猿岩峠で脱いだ。(防寒具を着ていたのは私だけ、他の選手はみな半袖だった)
後半は夜なのでトレイルショーツに変えてモンベルの長ズボン。朝早くにはゴールするつもりだったが思ったより時間がかかり、ゴール手前では30度近くまで気温が上がったこともあり暑くて蒸れた。ただ、夜は長ズボンで正解。
上は、関八州展望台に上る前にRaidLightの長袖シャツを着た。結局、夜を越して最後に陽が上がって温かくなるまで来ていた。後半は着なかったが防寒具兼雨具もあったので荷物になるが安心。
テーピングは4つだけ余っていたXテープを足首にした。3月に痛めた膝は、テーピングを購入したものの、整体に行った4月以降痛みは全く無いので張らないでスタート。問題も無かった。テーピングは無くても大丈夫。
時計
EPSONのSF850を持参。持続時間を延ばすため心拍計を止める。それでも最大24時間持続のため、中間地点で充電。予備でSomaのGlobalONEを後半は持参。充電は息子の携帯充電用の蓄電池を持参したが、連続して充電ができない。20秒ほどで充電が終わってしまうので蓄電池のスイッチをそのたびに押してやる必要があり、離れることができなかった。しかし到着時50%の残量だったが20分滞在後の出発時は70%まで回復した。結果、ゴールする15分くらい前までSF850で記録することができた。
年数回の為に持続時間の長いMZ500を買うか、GPS専用機器を買うか検討が必要。以前に使用していた台湾製のGPS機器と比較するとEPSON製はエラーが少なく制度が良い。みちびきに対応しているからか?本来ならば、GPSだけでなく心拍計も使いたい。高度計は必須。一つで済ませようとすること自体に無理があるのかも。
ライト
ハセツネで学んだ頭とお腹の2灯で正解。よそ見してもお腹のライトがいつも足元を照らしている。前半は7時前にロードに降りてきたのでライトは使わず。
後半は、途中のエイドで電池を替えるのを忘れたため、明け方に光量が足りなくなった。明け方だったので結局電池を替えずに乗り切ったが、本来は電池を替える場所を決めおき、忘れないようにする必要がある。コースの途中で替えるのは周りが暗いので大変で面倒。疲れていたら更に大変。
補給について
飲料
日中の最高気温は30度とのことで水は2リットル弱(ハイドレ1.5、フラスク0.5)でスタートしたが、1.5リットルのハイドレーションを始めて補給したのは後半に入った桂木観音。結果として水を持ち過ぎたようだ。エイド毎に500mlのフラスクにスポドリを補充した。ハイドレとフラスク持参の今回のスタイルは良かったと思う。フラスクは新しい液漏れしないやつに新調できると更に良い。
持参補給食消費(カッコ内は会場持参、出走時半分持参):
ジェルは前半2本、後半1本。(6本)
ウィダー前半なし、後半1つ。(1つ)
赤色アミノバイタル前後半各1つ。(2つ)
カロリーメイト0(2箱)
ウィダーと赤色アミノバイタルが飲みやすくて有効だったが重い。ジェルは今まで感じなかったがおいしくない。
エイド
時間を気にするあまり各々のエイドの滞在時間が短すぎた。竹寺に着くまでは、中間点を除いて一か所5分程度。中間点のニューサンピアも25分滞在したが荷物の詰め替え、時計の充電に時間がかかって食事に割く時間は5分程度だった。お腹が空いていなくても時間をかけてしっかり食べるべきだったかも。でも混んでいたり、お湯が無い、忙しそうだと食べる気が無くなる。味噌汁、スープ系は有るのか無いのか分からないエイドばかりで全く飲む機会が無かった。
エイド食
椚平ではパンをたくさん食べた。
慈光寺でもきちんと補給できた。梅干しもおいしい。(何を食べたか覚えていない)
堂平ではスープスパゲティ。スープだけお代わり。もう少し食べるべきだったが、今考えると食欲が減退しつつあった。
飯盛峠のぱさぱさのパンで半切れしか食べられずジェル2本で我慢。食欲は多少あったが、お腹の具合が悪いので無理に詰め込まなかった。
中間点、ニューサンピアではカレーは2杯だけ。辛みが強くて体調に合わない。食べられないまま後半へ。今思うとまだ食欲は有ったのでカロリーメイトを食べればよかった。持っていることを忘れていた。
桂木観音ではおにぎり一個。もう一つは持参して途中で食べる。後半のどに通りにくいおにぎりは少しつらい。
高山不動尊ではそうめん2杯。あまり食欲が無くなっており無理やり詰め込む。夜中になりお腹が動いていない感じ。
竹寺手前で吐き気。ジェルものどを通らない。上り坂を登りきれず一休みしてしまった。
竹寺で30分仮眠後おかゆを2杯。塩気が無くおいしくないが詰め込む。良く考えれば自分で梅干しを入れればよかったが、夜中の2時で頭が回っていない。一旦食べて元気になるが、一時間で再び気持ち悪くなった。
東吾野のエイドにたどり着いてすぐテントに潜り込みジェルより水分の多いウィダーを食べて横になる。幸い吐き気は来なかったが、エイド食のうどんは口に入らず。
一本杉峠を過ぎてハンガーノック気味。ただ下り基調なので頑張って桂木観音までたどり着き、フルーツポンチ3杯。おいしかった。
エイドの食事がうまく食べられなかったのは初めて。またひどい吐き気が来たのも初めて。食欲がある内に早目の対処が必要であった。
ゴール直後は何も食べられず水分補給のみ。風呂に入って落ち着いた後、そうめんを頂いた。
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