奥穂高岳( 土砂降り後満天の星空 )
- GPS
- 56:00
- 距離
- 33.8km
- 登り
- 1,779m
- 下り
- 1,767m
コースタイム
2日目 涸沢-穂高山荘-奥穂高岳-穂高山荘-涸沢
3日目 涸沢-本谷橋-横尾-徳沢-上高地
天候 | 1日目 晴れ後土砂降り 2日目 晴れ後土砂降り 3日目 晴れ後曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2011年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
上高地〜横尾は平坦。荷物さえなければ余裕で走れるレベル。 横尾〜本谷橋は多少アップダウンあるが、平坦。 本谷橋〜涸沢は登り続け。岩のフリクションが悪いので、注意必要。 涸沢〜穂高山荘はザイテングラードが若干危険。但し、両手両足が使えるの楽に標高を稼げる。 穂高山荘〜奥穂高岳は初っ端の鎖、梯子が若干危険。後は普通の道。 |
写真
感想
7〜9日に掛けて、初の上高地、初の涸沢、初の奥穂高に行ってきました。
7日の朝に駐車場に到着。
軽く仮眠後、始発バスで出発。
少しバスに揺られると上高地に到着。
上高地に到着後、トイレを済まし、直ぐに出発。
梓川を挟んで、穂高が望める。
デカイです。
鋭鋒です。
カッコイイです。
思わずカシャカシャとシャッターを切ってしまいました。
そして、キャンプ地を通過し、横尾目指す。
標高を稼がないただひたすらの横歩き。
長い。
ながい。
ナガイ。
穂高を見ながら歩いていけるのは救いだが、ちょっと長すぎです。
3時間掛けて、明神→徳沢→横尾に到着。標識を見ると11km歩いたそうです。
2日後にはまたこれを歩くと思うとちょっと憂鬱。
ここから若干山道になるみたいなので、エネルギー補給。
小休止した後、出発。
先ほどまでの道とは違い、若干登山道。
笹薮や岩が出始める。
しかし、笹薮はしっかり刈られており、まったく問題ない。
ただ岩に関しては見た目以上にフリクションが悪く、つるつる滑る。
滑ると背中の重量( テント装備+カメラ機材 )で体力+筋力大量消費、もしくは怪我をする可能性があるため、気をつけながら進む。
暑さと重量で若干へばりながらも、1時間ほど歩くと本谷橋に到着。
沢で顔を洗い、さっぱり。
残り2時間のエネルギーを補給し、出発。
出発後、すぐに急坂。
背中の荷物が足腰に響く。
急坂を登りきると、涸沢までは緩やかな上り坂。
途中、足を負傷し、救助を待っている方がいた。
他人事ではないので、気を引き締めて進む。
1時間ほど進むと、重量により肩、腰が痛み、疲労困憊状態。
行程自体は前回の白馬岳の方がきついはずだが、今回の方がへばり気味。
あと1時間ほど歩けば、テント場と言うことが分かっていても足が進まない。
そのため、前を歩く連れを呼び止め、小休止。
朝の内は晴れ渡っていた空も今はどんより。
雨に降られる前にと思い、直ぐに出発。
疲労困憊状態で足を進ませては止まり、進ませては止まりを繰り返し、何とか涸沢ヒュッテ、小屋の分岐に到着。
後ちょいというところで、小雨が降ってきた。
合羽、ザックカバーを付けるか悩むが後ちょいということなので、そのまま進む。
少し進むとテント場に到着。
連れはテント受付に向かい、私は適当なところで荷物を降ろし、設営準備。
・・・・・ここで小雨が土砂降りに!
シートを敷いて、テントを広げたところなので、未だ設営には時間が掛かる。
荷物は展開しているため、仕舞うこともできない。
このままでは自分も荷物もびしょ濡れ必至。
どうするかちょっと悩み( 悩む時間も惜しい! )、ザックと一緒にテントの下へ。
尻にシートを引き、雨が止むまで耐えることにする。
頭上のテントから激しい豪雨の衝撃が伝わる。
止むことを願いながら、10分ほど耐えると、雨が弱まり始める。
これはチャンスと思い、ザックから合羽を取り出し、着込む。
雨がさらに弱まったところで、テントの下から出て設営開始。
ここで連れも戻り、一緒に設営。
設営終了後、雨も止む。
結果としては雨が完全に止むまでテントの下で耐えればよかったのだが、それは結果論なので、判断としては間違っていなかったと思う。
間違っていたのは初動。
小雨が降っている時点で荷物を展開せず、ヒュッテで様子見をすればよかったと反省。荷物も少し濡れ、若干へこむがこれも勉強さと何とか気持ちを持ち直す。
設営したテントの中に入り、ベンチレータや入り口から入った雨を拭き、テントマットを敷き、荷物をぶち込む。
そしてヒュッテに行き、涸沢到着のお祝いと明日の無事を祈り、おでんと生ビールで乾杯。
最高に美味い。
舌鼓を打った後、テントに戻る。
すると、再び雨。暫くすると止む。
忙しい天気である。
止んだ後、水を確保する。
適当にごろごろし、夕方の早い時間から夕食。
白飯のアルファ米に豚の角煮をぶち込み、食べる。
山の上で食べるご飯( 特に肉 )はなんでこんなに美味いのだろうとおもいながら、夕食を楽しむ。
長々と食事を楽しんだ後、テントに撤収後、再び土砂降り。
間一髪でした。
雨の音を聞きながら、就寝。
夜の11時ごろに目が覚め、外を見ると満天の星空。
外に飛び出し、撮影しながら双眼鏡で星空観測。
しかし、若干薄雲が掛かっているのか、双眼鏡で明るい星を見ると周辺がぼやっとしている。
ちょっとイマイチかと思い、直ぐにテントに撤収し、就寝。
2日目は4時起床。
晴天。
唐沢岳、北、奥、前穂高が良く見える。
しかし、天気予報では午後から再び雨であり、もし昨日と同レベル雨が降ったら安全に下れる自信がないため、今回は奥穂高岳のみに。
朝飯を食べながら、朝の撮影。
トイレを済ました後、6時前に出発。
パノラマコースを辿り、ザイテングラードに取り付く。
涸沢カールや各穂高が良く見え、テンションも上がってくる。
と同じく雲も上がってきて、薄雲が掛かり始めている。
頂上での展望は駄目かもしれないと思いながら、ザイテングラードを登っていく。
思ったよりも楽にザイテングラードを抜け、穂高山荘に到着。
コーラを購入し、喉を潤した後、直ぐに出発。
初っ端の鎖、梯子は難所。
しかし、岩のホールド、スタンスもしっかりしており、その上鎖、梯子もあるので、落ち着いていけば大したことはない。高度感はそれなりにあるが・・・。
少し進むと、奥穂高までは普通の道。
雲が掛かり始め、頂上の祠が見え隠れ。
なので、急いで、しかし安全に進んでいくと頂上に到着。
晴天をバックにした記念撮影は既に無理で、雲をバックにして撮影。
しかし、西穂高方面は晴天。つまりジャンダルムが良く見える。
将来的には登る予定であるが、怖そうである。
その内その内。
と思いながら、墓まで持っていく可能性も否定できないかな。
小時間展望を楽しんだ後、下山開始。雨の心配もあるし。
梯子のところまで来ると、ヘリが荷降ろし中。
皆々ヘリを撮影。
私も梯子のところで撮影。
ヘリが去った後、梯子を下り、山荘に到着。
ここで連れがおみあげを買うと言うので、待機。
すると、スタッフがヘリが来るので、中に入ってくださいと言われ、中に退避。
ヘリの荷降ろし終了後、下山開始。
ザイテングラードを下り、パノラマコースでなく、小屋方面に下る。
理由は生ビ〜〜〜ル。
小屋に到着後、枝豆と生ビールで祝杯。
まったりとしていると小雨が降ってきたので、生ビールを飲み干し、テントに急ぐ。
飲んだ後のダッシュはキツイ。酒が回る。
なので、ゆっくりに変更。
のんびりとテントに到着。
テントの中で昼食。
今回はカレー。
ウィスキーの水割りを飲みながら舌鼓を打つ。
昼食後、爆睡。
2時間ほど寝て、4時ごろ起床。
雨は止んでいる。
多少ごろごろした後、ヒュッテにラーメンを食べに行く。
食っちゃ寝状態なので、カロリーが心配。
でもスープまで完食。ご馳走様。
テントに戻り夕立の空を撮影し、就寝。
夜12時起床。
テントの外を見ると、昨日と同じく星空。
しかも薄雲なし。
満天の星空。
カメラ機材を引っ張り出し、パノラマコース入り口まで移動し、バルブ撮影。
撮影中は双眼鏡で星空を眺める。
天の川を眺めれば星屑の海。
適当にもやっとしているところを見れば各種星雲、星団。( すばる、アンドロメダ大銀河やペルセウス座の二重星団最高! )
肉眼で天上を眺めれば流れ星の数々。( ペルセウス座流星群近いしね )
結局1時間半程撮影と称した星空観測を終了し、テントに戻る。
折角なので連れに上記の数々を見せていると、ついでに朝食も取ろうと言うことで、夜中の2時から朝食準備。
満天の星空を眺めながらの食事。
暗くてほとんど見えないので、準備などは大変であったが、最高の食事であった。
片付けや再度撮影していると4時に。
軽く30分ほど仮眠した後、夜明けの撮影。
その後、テント撤収。
テントを拭いて、仕舞ったり、トイレなどを済ますといつの間にか6時半頃。
上記していないが、今回は大変仲良くしたお隣さんとのお別れの挨拶を済まし、下山開始。
1時間毎に休憩しながら、上高地を目指す。
明神から先は観光客にまぎれるのが嫌で、若干早足になりながらも無事上高地に到着。
最後に大荷物でのバスの乗り降りに難儀したが、無事車に到着。
初の2泊3日のテント泊を終了し、帰路に着いた。
fermin さんコンバンワです。
涸沢(穂高)デビューおめでとうございます。
この時期のテントは気候も良く楽しめたのではないでしょうか?突然の雨は最近長野は多いですね。しかし星がこんなに綺麗だとは気が付きませんでした。とても良い体験でしたね。おでんと生ビールは已み付きになりますよ。特に秋の紅葉時期は景色がつまみになります。
またいらして下さいね。
写真がとても良く写っていて素晴らしいです。次回の山行記録も楽しみですね。
kintakunteさん、こんにちは
さすが涸沢。
地元では見れない星の海でした
ただ思ったより暗くて山脈がほとんど写らなかったのが残念
さらに長時間露出すればよかったのだが、K-7だとノイズが激しくなるので4,5分が精々。
失敗も怖いし・・・。
K-5,ついでにアストロレーサーがほしい
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