三股〜常念岳〜蝶ヶ岳周回
- GPS
- 33:14
- 距離
- 17.9km
- 登り
- 2,382m
- 下り
- 2,376m
コースタイム
- 山行
- 8:50
- 休憩
- 0:57
- 合計
- 9:47
天候 | 1日目快晴、2日目曇り後雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2017年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
稜線上では一部雪の深い所があり時間を要した |
その他周辺情報 | 日帰り入浴 530円@ほりでーゆ〜四季の郷 |
予約できる山小屋 |
蝶ヶ岳ヒュッテ
|
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
予備手袋
防寒着
雨具
ゲイター
バラクラバ
毛帽子
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
アイゼン
行動食
非常食
飲料
ライター
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
|
---|---|
備考 | オイルを入れ火を点けていない状態のハクキンカイロを用意していたがオイルが蒸発したのか使えなかった |
感想
今年のゴールデンウィーク前の平日に念願の北アルプスデビューを燕岳日帰りコースで飾り、次はテント泊のつもりで少しずつ装備を揃えていたものの、天気、仕事、ファミリーイベントとなかなかタイミングが合わず、すっかり紅葉の時期までもチャンスを逃していました。今回台風の合間に晴れ間が出来るのを狙って南アルプス鳳凰三山、金峰山&瑞牆山、または北アルプスの縦走可能なルートの選択枠の中でギリギリまで悩んだ結果、直前にまとまった雪が降ったという事からテント泊をあきらめ、平日なら空いているだろうという事で小屋泊での縦走コースの選択となりました。
前回燕岳から眺めた穂高連峰や槍ヶ岳の雄姿をもう一度見たくなり、三股から常念岳〜蝶ヶ岳の周回コースとするため前日に常念小屋に予約の電話を入れた所、その時点では2、3組の予約が入っているだけとの事。平日とは言え好天が見込まれる北アルプスで、どうして予約がないのかこの時は疑問でしたが現地に着いてもうシーズンは終了である事を実感。少しは晩秋の景色が楽しめるのかと考えていましたが山頂付近はすっかり冬山となっていました。
日が長い時期だと頑張れば日帰りも出来そうなコースだし、泊りで行くなら余裕だろうと考えていたのが甘かった。稜線に出てからの雪の深さに戸惑い、トレースから少しはずれると踏み抜く状況ではどこに足を付けば良いのか自分にはわからない。たまたま1人?2人?の先行者がトレースを残してくれていたので事なきを得たけれども、それでも日中の気温で柔らかくなった足下では時間が掛かる割に進まないので素晴らしい景色を眺めつつも太陽の位置を気にしながらの山行となりました。結果的には大岩群よりも前常念岳からの稜線で苦労し、ほぼ標準タイム通りで小屋に到着する事になりました。前日小屋の方にも朝7〜8時には出て16時までには到着する様にと言われ、その通りの時間となりました。
27日(金)は宿泊客が少ないという事で個室を貸し切りで使わせて頂けることになりました。他の方も同様だった様で快適に過ごす事が出来ました。夕食の際にご一緒したのは自分を含めて9名でした。自分以外は皆さん一ノ沢からのピストンだった様でした。今日辿ったトレースの主は唯一すれ違った下りの人の往復の跡だったのでしょうか。その晩は常念岳から蝶ヶ岳に向かう稜線上にトレースがあるのかどうかが気になり、もし頂上から向こう側に人が通った形跡がなければ引き返そうと考えるも、三股への下山も厳しそうなので車の回収よりも一ノ沢へ降りるべきか等々を考えていました。
翌朝は7時に出発し、体があったまる前からいきなりの急坂を登り、ほぼコースタイム通りで山頂へ到着。山頂〜稜線は天気予報に反し風が強く、気温は手元の温度計では2〜3度を指していました。朝は気温が低く雪が締まっていたため、アイゼンがあれば歩き易かったです。しばらく山頂からの景色を堪能した後、蝶ヶ岳方面のルートを見ると1〜2日前のものと思われるトレースが確認出来たので、このまま進む事にし、場合によっては蝶ヶ岳ヒュッテでもう一泊するつもりでした。この稜線上は常念岳からの下りで雪の深い所と浅い所があり見極めるのに少し苦労しましたがヘリコプターが頭上をしばらく飛んでいたので心配されているのか?などと考えながら慎重に進むも何度か岩場で踏み抜き膝に幾つか怪我が残りました。この日はおそらくこのルートを通ったのは自分一人だけだと思われます。
この後蝶ヶ岳まで2つのピークを越えて行く事になりますが天気が崩れ始め展望もなくなり足下だけを見ながら黙々と進みました。蝶槍を昼過ぎに通過する頃には気温も10度近くまで上がり雨が降り出しレインパンツをいつ穿こうかと考えている内に13時過ぎに蝶ヶ岳ヒュッテに到着。ここまでほぼコースタイム通りでした。この時間ならギリギリ日のある内に下山出来そうと判断し展望もないので早々に下山開始。木階段が出て来た所でアイゼンを外し、ほとんど人とすれ違うこともなく雨の降る静かな山道を進み16時40分に登山口、17時に駐車場へ無事に戻って来ました。
2日間を振り返ると初日は天気に恵まれ北アルプスとは思えない程人と会うことなく静かな山を堪能でき来て良かったと思う反面、一度も歩いたことのない雪山、特に高山ではまだまだ経験値を上げないと何が起きるかわからないと考えさせられる山行でした。
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