こだわりの都県境(天目山〜酉谷山)
四等三角点
makko-tokn
- GPS
- 32:00
- 距離
- 22.5km
- 登り
- 1,721m
- 下り
- 1,716m
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| 天候 | 23日:午前中は雨、午後から曇り時々晴れ、夜雨 24日:午前中晴れ、午後曇り、ところにより霧 |
|---|---|
| 過去天気図（気象庁） | 2011年09月の天気図 |
| アクセス |
利用交通機関：
電車 バス
|
| コース状況／ 危険箇所等 |
歩いたコースは、台風の影響と思われるが、登山道に樹の枝がたくさん落ちていた。ただし、歩行する上では問題ない。その他、特になし。 東日原のバス停の掲示によると、小川谷林道は人も含めて通行止め。(2011/09/23の情報) |
写真
標高1250m付近。ここから登山道は尾根に乗る。写真左は日原方面へ下る道。写真右へ踏み跡があり、ここから滝入ノ峰へ登れる。雨の心配があったので、本日は登らず、明日の帰りに寄ることにした。
一杯水(水場)。ここを訪れたときは涸れているように見えた。調べてみると、土砂や枝でパイプが詰まっていることがわかり、詰まっているものを除いて復旧させた。
2
酉谷山の下部(東側)はもみじの森になっている。秋には綺麗なことだろう。他に白樺やダケガンバもあり、周辺と樹相が異なる点がおもしろい。
感想
【目的1:巻き道を通らず、都県境を忠実に歩く】
以前に都県境の尾根を歩いたときに、酉谷山-天目山間は巻き道を歩いた。地図で見ると、この区間には4つの山があることと、都県境の尾根を忠実に歩いておきたいことから、この区間を再度、歩くことにした。
4つのピークは東から大栗山、七跳山、坊主山、日向沢ノ峰
過去に都県境を歩いた記録は下記を参照。
http://yontousankakuten.web.fc2.com/
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-84884.html
【目的2:滝入のノ峰を登る】
ヨコスズ尾根(東日原-天目山)上に滝入ノ峰というピークが地図に記載されている。このピークの近くは通過しているが登ったことは無いので、こちらも寄ることにした。
【コース】
東日原バス停からヨコスズ尾根を登り、一杯水避難小屋に一泊して、翌日、酉谷山をピストンすることにした(小川谷林道通行止めなので)。
上記に記載したように、今回は巻き道ではなく、都県境の尾根上を歩くことにした。地図には道が記載されていないので、道があるかどうか心配されたが、たとえ藪でも歩くことにした。
実際に歩いてみると、道案内の標識はまったく無いが、道は踏跡が付いていてる。場所によっては、かなりの急斜面を急登をしなければならない。広い尾根は、踏跡がまったくわからなくなるところもある。
ところどころ、支尾根への踏跡の方がはっきりしていて、1/25000地図を持っていないと入り込んでしまうようなところもあった。
しかし、基本的には大きな困難は無い。
【時間がかかる】
以前、巻き道を歩いた時は難なく歩けたが、都県境の尾根コースはアップダウンが激しく、体力を奪われるだけでなく時間がかかった。
【都県境の標識】
都県境のコースを歩くと、いたるところに都県境を示す標石、看板があり、頼もしく感じた。
【山名標識】
山名標識があるのは、天目山、大栗山、坊主山、酉谷山、山名標識が無いのは七跳山と日向沢ノ峰である。ただし、七跳山は東京都の境界標識(看板)にマジックで山名が記載されている。尚、七跳山は頂上部に2つのピークがある。
日向沢ノ峰は1/25000地図でピークを判断した。
【一杯水避難小屋】
連休ということで避難小屋は混んでいると思ったが、意外なことに2組、4人しかいなかった。ただし、外にはテントが数張りあった。若い人のパーティーで朝の3時くらいから歌を歌ったり、元気であった。
【水場:一杯水】
水場は一杯水避難小屋から3分程度のところにある。水場に行ったところ水が出ていなかった。よく調べてみると、土砂や枝でパイプが詰まっていることがわかり、詰まっているものを除去し、復旧させた。
涸れているときには、下流へ10分下る必要があり、往復30分かかるとのこと。
【滝入ノ峰】
滝入ノ峰への道を示す登山標識は無かった。正式なコースは無いので、登れそうなところを探すことにした。この山は上部が急斜面となっていて、コース選びは慎重に行う必要を感じた。案は下記の2つである。
��1/25000地図を見ると滝入ノ峰の北東に1300mのピークがある。両者のコルを目指して天目山の登山道から西に向かって登るコース
��天目山への登山道は滝入ノ峰東側を巻いているが、標高1250m付近で尾根に乗る。この地点から滝入ノ峰を目指して南西へ向かって登るコース。
今回は�△鯀�択した。最初の急斜面がたいへんだが、わずかな踏み跡を頼りに登るとやがてやせ尾根に出るて、すぐ標石(三角点ではない)のある1300mのピークに着く。一度、コルまで下降して再度登ると滝入ノ峰に着く。頂上には山名を示す標識と三等三角点がある。往復にかかる所要時間は30分であった。
【全般】
都県境の尾根は山名を示す標識などが朽ちてしまったと思われるところがあった(山頂付近に腐りかけた柱だけがまだ残っている)。巻き道はきわめて快適であっと言う間に歩けてしまい多くの方がこの道を利用するが、一方、山名を持った尾根上のコースが利用の減少により廃れてしまうのは残念である。
【寒い二日間】
東京を出るときから寒さを感じた。つい2,3日前は蒸し暑かったのでこれだけ冷えるとは思わなかった。1日目、15時頃避難小屋に着くと気温は13℃であった。汗をかいた体は急速に冷えてくるので、すぐに着替えを行った。
実は、暑いことを想定して、ビールを凍らして持って行ったのだが、凍ったままで解けそうな気がしなかった。仕方なくお湯を沸かしてその中に浸けて溶かして飲んだ。気温13℃の中で3本も飲むとさすがに震えが止まらなかった。翌日、未明の午前4時頃は4℃まで下がっていた。
とにかく寒い2日間であった。
【星空】
夜は雨となったが、夜中0時頃には止み、星が出ているのが一杯水避難小屋小屋から見えた。
[0時の星空]
外に出てみると東側が良く見え、遠くには街の夜景も見えた。
まず目に入ってくるのは木星。他にぎょしゃ座の五角形、カシオペア座のW形、おうし座と昴、ペルセウス座が見えた。オリオン座はちょうど昇ってきたところであった。天頂には秋の四角形が見えた。うっすらだが、天の川も見えた。この時期、特に大きな流星群はないと思うが、流れ星は結構流れていた。
[午前4時頃の星空]
東の空に細い月が昇っていた。その上にはふたご座、オリオンも高くのぼり、その下のうさぎ座もはっきり見えた。おおいぬ座のシリウスもかがやいている。月のせいで目立たなかったが、月とふたご座の間に火星がいた。ベテルギウス、アルデバラン、火星と赤っぽい星が3つ見えた。
シリウスが昇っていることから、一等星を結んでできる冬の六角形(ダイヤモンド)も見ることができた(まさに真冬の星座)。
天の川は細い月のせいでかすんでしまった。
昨日の朝方及び夜は雨が降ったが、意外と大気は澄んでいて、クリアーな星空を見ることができた。ただし、気温は4℃と冷えていて、星の観察は10分が限度であった。
(記:Yontousankakuten-T)
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